第73回オークス展望 「存と在」

牝馬G1としては最長距離の芝2400mのレースである優駿牝馬・オークス。昨年は阪神芝1800mの500万下で好勝負してきた2頭によるワンツーフィニッシュでしたが、今年はどういった路線から樫の女王となっていくのか、桜花賞が現行の外回り戦となった2007年以降から検証していきます。

(昨年の展望記事・オークス展望 「刹那に決めて」

1・2歳女王不在のカギ

今年は昨年の2歳女王ジョワドヴィーヴル不在となったオークスですが、阪神競馬場が改装されてからの近5年でそのような状況となったのは2007年と2011年で、この時の連対馬4頭はいずれも芝1800m優勝経験馬でした。また、昨年のピュアブリーゼを除いた3頭はそれに加えてオープンクラスでの勝利経験がありました。

2・桜から樫へ

昨年のエリンコートと一昨年にアパパネと同着だったサンテミリオン以外は桜花賞出走馬が優勝しているオークスですが、桜花賞優勝馬のオークスの成績は(2−0−1−1)。桜花賞、オークスの牝馬二冠を達成した2頭は阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬でもあった一方で、連を外した2頭は桜花賞が重賞初制覇というキャリアでした。次に桜花賞2着馬については(0−2−1−1)と勝ちきれていませんが、複勝圏内に入った3頭はいずれも桜花賞前にマイルのオープンクラスで優勝経験を持っていました。

なお、残る2頭は桜花賞で4着以下でしたが、2007年のローブデコルテは阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬と桜花賞馬が不在だったものの、桜花賞では上がり3ハロン最速をマーク。2008年のトールポピーは前年の阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬でした。

3・桜と樫の間

桜花賞出走馬で上位独占となった2008年、2009年以外の3回は、オークストライアルのフローラSで優先出走権を得た馬が複勝圏内に入ってきていますが、フローラSが行われる芝2000m戦で連対していた3着以内馬は近5年で6頭おり、桜花賞の上位3頭がそのまま独占した2009年以外は毎年連対しています。

テーマ : 中央競馬
ジャンル : ギャンブル

「特別登録・ファーストインプレッション」(2012年5月14日ver.)

先週登録馬が発表されたオークスと今週発表となった日本ダービーですが、今年は第2回東京開催として開催。この開催が終わると2歳馬がデビューしていくという形になりましたが、古馬限定の重賞ということでは今週の東海Sと来週の目黒記念の2つだけとなり、クラス替わりも有りうる4歳馬の動きには特に注意が必要となりそうです。

なお、日本ダービー馬の登録馬の見解については「第73回オークスと第79回日本ダービーの”ヒラメキ” 」の中で触れます。

※東海S

中京競馬場改修工事が終わってもなお京都のダート1900mという条件で行われる、中央唯一のダートG2。昨年の優勝馬ワンダーアキュートが最有力と見ていますが、名古屋で交流重賞2勝のニホンピロアワーズ、平安S優勝以来の実戦となりそうなヒラボクキング辺りがワンダーアキュートの連覇を阻む有力馬と見ています。

※メイS

2年前の優勝馬ショウワモダンは次走安田記念を勝利、同年2着のシルポートは昨年、今年とマイラーズC連覇とマイル重賞と縁が深い趣がある東京芝1800mのオープン特別ですが、このレースの上位入線をステップにトップマイラーへの変貌が最も期待できるのは芝1800mで3勝しているステラロッサと見ています。

テーマ : 中央競馬
ジャンル : ギャンブル

第73回オークスと第79回日本ダービーの”ヒラメキ”

今年のクラシックですが、桜花賞はノーザンファーム生産馬によるワンツースリーとディープインパクト産駒によるワンツーフィニッシュを決め、皐月賞は昨年に続きステイゴールド産駒が勝利を収めました。一方で、最後の前哨戦となるレースを見渡すと、ステイゴールド、タニノギムレット、ディープインパクト、ハーツクライの産駒が昨年とは少し違う組み合わせながらも勝利を収め、ダービー戦線はステイゴールド対ディープインパクトといった趣があります。昨年は雨に泣いた感のあるディープインパクト産駒が巻き返し、2000年代ではタニノギムレットに次いで2頭目となるダービーサイアーによるダービー制覇を果たすのか、それとも昨年のオークス馬エリンコートのように父がクラシックと無縁だった馬の勝利があるのか、この記事ではオークスとダービーにおいて個人的に有力視している馬を5頭ずつ触れていきます。

※第73回オークス

・ヴィルシーナ

桜花賞2着の前に芝1800m、芝2000mを勝っているアドバンテージを考慮すれば、オークス馬に最も近い存在であると言えます。

・トーセンベニザクラ

今年のNHKマイルCを制したカレンブラックヒルと同じダイワメジャー産駒。10戦して3勝はいずれもマイル戦ですが、2勝目をあげた赤松賞で繰り出した上がり3ハロン33秒2は魅力的。血統的にダービーのカギを握る存在と見ています。

・ジェンティルドンナ

昨年のマルセリーナと同様にマイル以外の経験を持たない桜花賞馬。桜花賞でコンビを組んだ岩田康誠騎手が騎乗停止ということで川田将雅騎手との初コンビになりますが、重賞22勝中牝馬で勝てたのは4回で牝馬限定重賞ではわずかに2回。いささか凸凹コンビの感がある中でどういった競馬を見せるのか気になる馬です。

・パララサルー

桜花賞では9着に敗れましたが、上がり3ハロンは勝ったジェンティルドンナが出した34秒3に次ぐ34秒4でレース中2番目。中山芝1600mで全3勝をあげているとは言え、関東圏では無敗というキャリアからは油断できない1頭です。

・ミッドサマーフェア

昨年のオークス馬エリンコート同様、阪神芝1800mと芝2000mを連勝。父が2002年のダービー馬タニノギムレットということからも、桜花賞上位馬を一気に負かすことができるのはこの馬のみと見ています。

※第79回日本ダービー

・ゴールドシップ

ネオユニヴァース、ディープインパクト、オルフェーヴルと同じ2000年代における上がり3ハロン最速の皐月賞馬で、第79代日本ダービー馬の称号に最も近い位置にいる馬です。

・トーセンホマレボシ

京都新聞杯で芝2200mの日本レコードを樹立。兄トーセンジョーダンも昨年の天皇賞(秋)で日本レコードを樹立した後のジャパンCで2着に入り、ダービーで上位争いをする資質を十分に有しています。

・ヒストリカル

2走前のきさらぎ賞では勝ったワールドエースよりも速い上がり3ハロン32秒8を出して2着に入り、次走の毎日杯できっちり勝利。出世街道を着実に歩んでおり、ここでの上位争いも考えられる1頭です。

・フェノーメノ

桜花賞馬ジェンティルドンナと同じ「父系サンデーサイレンス、母の父系Danzig」の青葉賞馬。東京芝で3戦全勝というキャリアもあり、ゴールドシップとステイゴールド産駒によるワンツーフィニッシュを決めても不思議ではありません。

・ワールドエース

前走皐月賞ではゴールドシップの内から強襲にまんまとやられて2着となるも、上がり3ハロン34秒8はゴールドシップに次ぐもので、コース取りを考えれば最もスピードとスタミナに優れたところを見せていました。今回登録しているディープインパクト産駒の中では最もダービー制覇近い馬と見ています。

テーマ : 中央競馬
ジャンル : ギャンブル

マイホーム・マイル 第7回ヴィクトリアマイル回顧

今年のヴィクトリアマイルは4歳馬のワンツースリー、いずれもマイル重賞勝ち馬でしたが、昨年のクイーンCを制し、昨年の3歳牝馬G1で常に複勝圏内に入ってきたホエールキャプチャが悲願のG1制覇を果たしました。

1着・ホエールキャプチャ(父クロフネ)

2着・ドナウブルー(父ディープインパクト)

3着・マルセリーナ(父ディープインパクト)

(予想記事・59th forecast 「第7回ヴィクトリアマイル」(◎アパパネ)

※先手の2頭

このレースで逃げの手に出たのは阪神牝馬Sを逃げ切ったクィーンズバーンでしたが、その直後にドナウブルーが追走。ドナウブルーに騎乗していたのは先週、今週と土曜日の重賞を制したウィリアムズ騎手で、先週のNHKマイルCで騎乗して2着だったアルフレードとそっくりの動きを見せましたが、その直後にホエールキャプチャが追走。前半800m46秒4は先週のNHKマイルCよりも0秒9速いものでしたが、今回の勝ちタイムが1分32秒4であったことや18着に敗れたアプリコットフィズを含めた18頭全ての上がり3ハロンが35秒0以内であったことを考えると、ドナウブルー、ホエールキャプチャの位置が絶好位。直線の攻防ではホエールキャプチャが直線半ばまで仕掛けを待つという横綱競馬を見せ、先に仕掛けて競り合いを演じたドナウブルーに半馬身先着しました。

◎・アパパネ(5着)

この馬の上がり3ハロンは33秒8と勝ち馬ホエールキャプチャと同じ上がり3ハロンを記録していましたが、後ろでゴチャゴチャしていたことに加え、前にいたホエールキャプチャの仕掛けの遅さに付き合う形で抜け出すのに手間取り、マルセリーナとキョウワジャンヌの叩き合いにも割って入ることができませんでした。レースとしてはやや不完全燃焼といった感じで、エリザベス女王杯の巻き返しに注意が必要と見ました。

キルトクール・マルセリーナ(3着・(/´△`\) ナンテコッタイドンガバチョ!)

最内枠からのスタートで後方からの窮屈な競馬を強いられましたが、上がり3ハロン33秒5とメンバー中最速の脚を使って猛追し、キョウワジャンヌとの3着争いではハナ差先着してみせました。上位2頭がマイルで絶対視できる要素があったように、この馬自身もキャリアの3勝全てマイル戦で、マイル戦において国内の牝馬相手では負けがなく、最低限の形は見せたといったところです。(複240)

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

59th forecast 「第7回ヴィクトリアマイル」(◎アパパネ)

先週のNHKマイルCでは今年のG1としては初めての1番人気馬の勝利となりましたが、今週のヴィクトリアマイルも1番人気馬が勝利を収めると見ました。

(展望記事・第7回ヴィクトリアマイル展望 「外と内」

(参考まとめ・レース参考まとめ「第7回ヴィクトリアマイル」

1枠1番・マルセリーナ(キルトクール)

+・過去6回で4頭が優勝しているマイルG1勝ち馬

−・マイル超で未勝利のG1馬は3着以内なし

マイル以外で勝利のない桜花賞馬。ここ2戦はまずまずの走りを見せていますが、力量的にここで好勝負できる裏付けがないことからキルトクールに指名します。

1枠2番・レディアルバローザ(…)

+・年内の芝1800m重賞勝ち馬

−・前走国内重賞敗退の5歳以上は連対なし

昨年のヴィクトリアマイル3着馬ですが、今年に入ってのマイル以下の走りが芳しくないので評価を下げました。

2枠3番・キョウワジャンヌ(…)

+・3歳時に古馬混合戦初戦を勝利で飾った4歳馬

−・前走二桁着順の重賞未勝利馬は3着以内なし

ここ2戦は二桁着順続きで浮上する見込みはなさそうです。

2枠4番・マイネイサベル(…)

+・左回り芝マイル重賞2戦1勝2着1回

−・近2走連対のないG1未連対馬は3着以内なし

父テレグノシス同様、古馬G1で好勝負できる底力はないと見ています。

3枠5番・アニメイトバイオ(…)

+・芝1800m重賞勝ち馬

−・近2走連対のない5歳以上のG1未勝利馬は連対なし

3歳になってからマイル以下では未勝利で、距離不足が否めません。

3枠6番・スプリングサンダー(…)

+・年内の牡馬混合重賞で連対

−・前走国内重賞敗退の5歳以上は連対なし

マイルは4戦して全て着外と、マイルへの適性からは上位争いの望みは薄いです。

4枠7番・アパパネ(◎・5月12日16時52分現在、単勝1番人気)

+・休み明け初戦が関西の叩き2戦目は3戦全勝、牝馬限定のマイル戦は5戦4勝2着1回

−・古馬混合戦における前走からの距離延長では3戦して連対なし、前走国内重賞敗退の5歳以上は連対なし

条件的には必勝態勢。相手を見ても楽勝の感さえ漂います。

4枠8番・クィーンズバーン(…)

+・前走重賞勝ち

−・「マイル経験持ちの阪神牝馬S優勝馬」は3着以内なし

先行脚質は魅力的ですが、ヴィクトリアマイルで重要な末脚勝負に弱いのが難点です。

5枠9番・グランプリエンゼル(…)

+・年内の牡馬混合重賞連対

−・前走1400m未満の3着以内なし、「前走が国内の3月以前」は連対なし

昨年のヴィクトリアマイルで4着した後の8戦が全て芝1200mで、臨戦課程からは非常に厳しいものがあります。

5枠10番・フミノイマージン(…)

+・芝1800m重賞勝ち馬

−・近2走連対のないG1未連対馬は3着以内なし

今年はマイル以下を2戦使って共に掲示板と堅実なところを見せていますが、G1で上位争いをする爆発力に欠けています。

6枠11番・アプリコットフィズ(▲)

+・芝1800m重賞勝ち馬

−・近2走連対のないG1未連対馬は3着以内なし

東京芝1600mは5戦して昨年のヴィクトリアマイル以外は全て連対。臨戦課程は今年の方が遥かに良く、巻き返しは十分に考えられます。

6枠12番・ホエールキャプチャ(○)

+・関東芝マイル2戦2勝、芝1800m重賞勝ち馬

−・「前走が国内の3月以前」は連対なし

阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞でも2着に来たように、やっとホームグラウンドに帰ってきたといったところ。アパパネを負かす馬が出るとすれば、この馬ではないかと見ています。

7枠13番・チャームポット(…)

+・東京芝6戦2勝、6着以下なし

−・前走敗戦の重賞未連対馬は3着以内なし

重賞における走りが足りません。

7枠14番・オールザットジャズ(…)

+・年内の芝1800m重賞勝ち馬

−・マイル以下未勝利の3着以内なし

昨年のエリザベス女王杯後の走りは充実していますが、マイルの経験値が絶対的に足りないため、評価を下げました。

7枠15番・エーシンハーバー(…)

+・3歳時に古馬混合戦初戦を勝利で飾った4歳馬

−・近2走連対のないG1未連対馬は3着以内なし、前走敗戦の重賞未連対馬は3着以内なし

近走が少し不甲斐ない走りで、浮上の要素も見当たりません。

8枠16番・ドナウブルー(…)

+・牝馬限定の芝マイルは3戦全勝

−・「前走が国内の3月以前」は連対なし

関東遠征が初めてとなった前走の中山牝馬Sの内容からは牝馬のデリケートな面がモロに出たといったところで、今回も苦しい戦いを強いられるのではないかと見ています。

8枠17番・レインボーダリア(…)

+・東京芝6戦全て掲示板、勝ち馬から0秒5以内

−・近2走連対のないG1未連対馬は3着以内なし、前走敗戦の重賞未連対馬は3着以内なし

エリザベス女王杯のレーティングで出走が叶った馬ですが、マイル適性には疑問符がつきます。

8枠18番・アスカトップレディ(…)

+・東京芝4戦全て掲示板

−・近2走連対のないG1未連対馬は3着以内なし、前走敗戦の重賞未連対馬は3着以内なし

重賞における走りは決め手に欠ける印象があり、ここで3着以内に入り込んでくるのは難しいと見ています。



単勝

アパパネ

ホエールキャプチャ



アプリコットフィズ

馬連

アパパネ−ホエールキャプチャ

ワイド

アパパネ−ホエールキャプチャ

三連複

アパパネ−ホエールキャプチャ−アプリコットフィズ

☆勝負のワンツースリー

アパパネ→ホエールキャプチャ→アプリコットフィズ

テーマ : 中央競馬重賞予想
ジャンル : ギャンブル

プロフィール

Author:まつり駿楽
血統、ベストパフォーマンス、実績の関係性を重視した競馬予想とクラシックの展望などをしています。2012年2月3日よりキルトクール株式会社の神官として入社し、twitterやmixiも密かに更新中

http://twitter.com/MATSURIshunraku

http://mixi.jp/show_profile.pl?id=10577262

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