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まつり駿楽

Author:まつり駿楽
血統、ベストパフォーマンス、実績の関係性を重視した競馬予想とクラシックの展望などをしています。2012年2月3日よりキルトクール株式会社の神官として入社。fc2小説ページの他、2019年11月2日より「駿楽牧場」にて執筆活動も展開しています。

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追跡・特別編 「日本調教馬が凱旋門賞を勝利する方法」
欧州最高峰のG1レース・凱旋門賞を終えてから今日で10日目を迎えることになりましたが、今年の凱旋門賞は2014年以来となる日本調教馬による3頭出しが果たされるレースになったものの、結果はその時と同様に3頭共に着外に終わりました。着差という観点から見れば、今年の日本調教馬3頭は昨年17着に敗れたクリンチャーよりも広げられており、日本調教馬による凱旋門賞制覇は遠のいたという見方もできなくはありませんが、過去に日本調教馬が凱旋門賞で好走した時はどうだったのか、またそこから今後どうやって日本調教馬が凱旋門賞で勝機を見出すことができるのかどうかについて、この記事では書いていこうと思います。

※”凱旋門賞2着馬ナカヤマフェスタ”の事実から見出すべきもの

今年の凱旋門賞はエルコンドルパサーが2着に入ってから20年が経過した中で、日本調教馬3頭を含めて12頭立てのレースになりましたが、一桁着順を確保したのは7着に入ったキセキだけで、残りの2頭は下位2位以内を独占する形になってしまいました。7着になったキセキとて、勝ったヴァルトガイストから20馬身以上の差をつけられ、後ろから数えた方が早い着順なので、お世辞にも褒められた結果を残していないのですが、今回凱旋門賞に出走した日本調教馬3頭はいずれもオープンクラスでの連勝実績を持っていませんでした。今年の凱旋門賞の回顧(参考記事・【3頭】 第98回凱旋門賞回顧)を書いた時に、ブラストワンピースとフィエールマンを評すにあたって”日本国内において初重賞制覇後に中60日以内に出走したオープンクラスのレースで連対した経験がない馬”と記しましたが、もっと大きな問題として”オープンクラスでの連勝実績を持っていない”という部分も抱えており、この部分に関してはキセキも抱えていました。言うなれば、根本的な競走能力としては凱旋門賞制覇はおろか好走すらままならないものだったということになりますが、過去に2着に入ってきた延べ4頭の日本調教馬、そして失格扱いではあるものの、3位入線を果たしていた2006年のディープインパクトは”オープンクラスでの連勝実績を持っていた日本調教馬”であり、そのことを裏付ける形となっています。

そういった中で、凱旋門賞で3位以内に入線した日本調教馬延べ5頭のうち、2010年2着のナカヤマフェスタを除いた4頭は、今回の凱旋門賞の予想で提示した”大黒柱”(参考記事・実験予想・2019年#9 「第98回凱旋門賞」)に該当していた馬でもあったのですが、ナカヤマフェスタの好走要因がどこにあったのかということを考えた時に、先の”オープンクラスでの連勝実績を持っていた日本調教馬”であることに加え、下記のまとめとなる”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち”と”良馬場以外の重賞勝ち”という部分に引っ掛かりを覚えました。

◇凱旋門賞において上位10位以内に入線した日本調教馬による”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち”と”良馬場以外の重賞勝ち”

エルコンドルパサー(1999年2着)…非根幹距離重賞勝ち・ニュージーランドトロフィー4歳S(1998年・注1)/良馬場以外の重賞勝ち・NHKマイルC(1998年・稍重)、ニュージーランドトロフィー4歳S(1998年・重)

ディープインパクト(2006年3位入線失格)…非根幹距離重賞勝ち・宝塚記念(2006年・注2)/良馬場以外の重賞勝ち・宝塚記念(2006年・稍重)、阪神大賞典(2006年稍重)

メイショウサムソン(2008年10着)…非根幹距離重賞勝ち・スプリングS(2006年)/良馬場以外の重賞勝ち・日本ダービー(2006年・稍重)、天皇賞【秋】(2007年・稍重)

ナカヤマフェスタ(2010年2着)…非根幹距離重賞勝ち・東京スポーツ杯2歳S(2008年)/良馬場以外の重賞勝ち・宝塚記念(2010年・稍重)

ヴィクトワールピサ(2010年7着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・皐月賞(2010年・稍重)、弥生賞(2010年・重)

ヒルノダムール(2011年10着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・天皇賞【春】(2011年・稍重)

オルフェーヴル(2012年2着)…非根幹距離重賞勝ち・宝塚記念(2012年)、スプリングS(2011年・注3)/良馬場以外の重賞勝ち・日本ダービー(2011年・不良)、フォワ賞(2012年・稍重)

オルフェーヴル(2013年2着)…非根幹距離重賞勝ち・宝塚記念(2012年)、スプリングS(2011年・注3)/良馬場以外の重賞勝ち・日本ダービー(2011年・不良)、フォワ賞(2012年・稍重、2013年・重)

キズナ(2013年4着)…非根幹距離重賞勝ち・京都新聞杯(2013年)、毎日杯(2013年)/良馬場以外の重賞勝ち・ニエル賞(2013年・重)

ハープスター(2014年6着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・なし

ジャスタウェイ(2014年8着)…非根幹距離重賞勝ち・ドバイデューティーフリー(2014年・注4)、中山記念(2014年)/良馬場以外の重賞勝ち・安田記念(2014年・不良)、中山記念(2014年・稍重)

キセキ(2019年7着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・菊花賞(2017年・不良)

(注1・当時は東京芝1400m、現ニュージーランドトロフィー)

(注2・当時は京都芝2200m)

(注3・当時は阪神芝1800m)

(注4・現ドバイターフ)

今回、”上位10位以内”という形でまとめたのは、10着でも着差で言えば今年の凱旋門賞で日本調教馬がつけられたものよりかは少なかったり、何よりも禁止薬物使用で失格とされてしまったディープインパクトの実績について触れないわけにはいかないと判断したからですが、上記のまとめに入ってきた馬に関しては、今年のキセキ以外の全ての馬が前述の”オープンクラスでの連勝実績を持っていた日本調教馬”に該当していました。その上で、上記のまとめの中で”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち馬”となっていたのは延べ8頭、”良馬場以外の重賞を勝った馬”となっていたのは2014年6着のハープスターを除いた延べ11頭ですが、”良馬場以外の重賞を勝った馬”で勝ち馬との差が10馬身未満だった馬は、ヒルノダムールとキセキを除いた9頭となります。この9頭に共通して言えるのが、”出走した年に良馬場以外の重賞を勝っていた”、もしくは”過去に複数回良馬場以外の重賞を勝っていた”という点で、これに関しては凱旋門賞の馬場を問わずに好走実績を残しているというのが肝となります。

また、上位5位以内に入ったエルコンドルパサー、ディープインパクト、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、キズナの5頭は”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち馬”でもありますが、ディープインパクトを除いた4頭は”芝2000m未満の重賞勝ち馬”でもあり、マイラー寄りの中距離的な速さも有していた競走馬であったということは言えそうです。

※3歳牝馬ハープスターが6着に”来られた”ことの意味

今回の上記のまとめの中でもっともミステリアスな存在と言えるのが、”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち馬”でもなければ、”良馬場以外の重賞を勝った馬”でもない中で6着に入ってこられたハープスターです。過去に凱旋門賞に出走した日本調教馬の中でただ1頭の3歳牝馬による参戦で、当時はジャスタウェイ、ゴールドシップといった自身よりも多くのG1勝ちがあった日本調教馬を相手に先着していますが、同じ3歳馬という観点から言えば、日本ダービー馬のキズナには先着を許していますが、皐月賞馬ヴィクトワールピサには先着しています。キズナはエルコンドルパサーやオルフェーヴルとは同じデータを有しており、実際に2013年のレースではオルフェーヴルとの着差はクビ、2馬身というものだったので、データさえ整えば3歳馬でも勝負になることを示していますが、それ以上に重要視したいのが、”芝2000m未満の重賞勝ち馬”だったという点で、ヴィクトワールピサがこれに該当してなかったのに対して、キズナとハープスターは”3歳時に芝2000m未満の重賞を勝つ”という実績を有していました。凱旋門賞における”芝2000m未満の重賞勝ち馬”であることの重要性は、延べ4頭の2着馬の実績を鑑みても明らかなのですが、出走当時は芝2000mを超える距離で3着以内に入ったことが一度もなかったジャスタウェイが8着に来て、2012年のクラシック二冠馬で宝塚記念を連覇してきたゴールドシップが2014年の日本調教馬の中で最下位だったことを考えると、”芝2000m未満の重賞勝ち馬”であることのアドバンテージは、こと日本調教馬の中では大きなものであると言えそうです。

※”ポスト・ディアドラ”は何を指すのか?

さて、ここまで過去の凱旋門賞についていろいろ触れてきましたが、今年の日本調教馬による海外遠征でエポックメイキングと言える活躍を見せたのが、イギリスの牝馬限定G1・ナッソーSを制したディアドラではなかろうかと思われます。ディアドラは2年前の秋華賞優勝馬で、今年はドバイターフから海外遠征を続けてきていますが、ナッソーSを制したのは今年の海外戦においては4戦目で、欧州入りをしてからは2戦目のことでした。ディアドラはナッソーS優勝後も欧州にとどまって、欧州の芝10ハロン戦線におけるトップクラスのG1の一つであるアイリッシュチャンピオンSで4着に入り、その後はイギリスのチャンピオンSかアメリカのブリーダーズカップに出走する見込みがあるとのことですが、ドバイ遠征においてはアーモンドアイの陰に隠れていたディアドラによる欧州競馬における活躍は、今後の日本調教馬による海外遠征戦、こと欧州競馬における戦い方を知る上では非常に重要なものとなりそうです。

思えば、日本調教馬で初めて凱旋門賞で2着に入ったエルコンドルパサーも、フランス遠征2戦目となったサンクルー大賞で勝利を収め、フォワ賞で連勝してからの凱旋門賞参戦だったので、日本調教馬が凱旋門賞制覇を果たすには、現地のステップレースで勝利することが最善策という見方もできます。ただ、ディアドラの実績を改めて検証すると、日本国内で二度重賞連勝実績を有していたり、日本国内における唯一のG1勝ちとなった秋華賞は重馬場のレースだったりと、過去の凱旋門賞に出走した日本調教馬による好走例をなぞっていると言えます。

そして、次に示すことが何より重要なことですが、過去の凱旋門賞において上位5位以内に入ったエルコンドルパサー、ディープインパクト、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、キズナの5頭、そして、今年のナッソーSを制したディアドラは、いずれも東京芝の重賞を良馬場で勝利していました。現在の東京芝は、世界でも有数の高速仕様の馬場となっており、今年の凱旋門賞が行われた時の馬場とは真逆の性質を持っているように思われますが、今年の凱旋門賞における上位3頭がいずれも”大黒柱”に該当していた中で、1着のヴァルトガイストと3着のソットサスは2000m前後の格付けを見ていくI区分で”大黒柱”の該当馬となっていました。そういったことを鑑みるに、2400m以上の実績を持っているよりも、2000m前後の実績、あるいは2000m未満のレースで強さと速さを兼ね備えた競馬を見せた馬の方が、欧州競馬のチャンピオンディスタンスのレース、ひいては凱旋門賞において勝機を見出せるのではないかと思われます。

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馬雑談【追跡】 | 22:25:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
追跡・特別編 「令和競馬に望む”春夏秋三冠戦”と”八大競走の復権”」
5月1日から”令和”に改元された日本。競馬界では元号を跨いだG1馬の誕生に期待が高まりそうなところもありますが、今回のこの記事では、日本で開催されるG1について改めて考えていこうと思います。

※”三冠”の見直し

◇1・現行の中央競馬における”三冠”と呼ばれるG1シリーズ

・牡馬クラシック三冠

皐月賞、日本ダービー、菊花賞

・牝馬三冠

桜花賞、オークス、秋華賞

・春の古馬三冠

大阪杯、天皇賞【春】、宝塚記念

・秋の古馬三冠

天皇賞【秋】、ジャパンC、有馬記念



現在、中央競馬の中で”三冠”と呼ばれるG1シリーズは上記の4つが代表的なものになっていますが、この中で春の古馬三冠に関しては、2017年に大阪杯がG1に昇格したことで出来上がった三冠戦で、この三冠戦全てを制した馬は誰もいません。ただ、春の古馬三冠については、大阪杯がG2時代だった時も含めて全てのレースを勝った馬がいないばかりか、全てのレースに出走した馬自体が年に1頭いるかどうかの少数(注)で、定着するかどうか怪しい面があります。

(注・2000年以降では、2001年エアシャカール、2001年テイエムオペラオー、2003年ツルマルボーイ、2003年ヒシミラクル、2005年サンライズペガサス、2005年ハーツクライ、2006年シルクフェイマス、2007年・2008年メイショウサムソン、2009年ドリームジャーニー、2011年エイシンフラッシュ、2016年・2017年キタサンブラック)

また、秋の古馬三冠についても、2歳馬のデビューが6月の頭からになった世代が出走できるようになった2013年以降で言えば、天皇賞【秋】の優勝馬が秋の古馬三冠の全てのレースに出走したのが2015年のラブリーデイと2017年のキタサンブラックの2頭、ジャパンC優勝馬に関しては2014年のエピファネイア1頭のみで、2016年のキタサンブラックと2017年のシュヴァルグランはエピファネイアと同様に有馬記念に続けて出走したものの敗れ去っています。昨年に関して言えば、秋の古馬三冠に全て出走した馬自体がキセキただ1頭という有様で、これに関しても形骸化の懸念が示されています。

以上のことを踏まえると、半期にG1を3回使うこと自体に無理があるとも言えますが、これを改善する策の一つとして、クラシックと同様に年間ベースで三冠戦を繰り広げる形を作り上げるという方法があります。現在、中央競馬では1月から日本ダービーまでの週を春季開催、日本ダービーの開催週の翌週から北海道開催最終週までを夏季開催、それ以降の年末までの開催を秋季開催としていますが、その三季開催の中で距離別かつ一季毎にG1を執り行うことで、いわゆる”三冠”全てに出走する馬を増やせるのではないかと思われます。

具体的には、芝1200m戦、芝1600m戦、芝2000m戦、芝2400m戦の4つの距離で”三冠”を作り上げていくのですが、これをやるにあたっては、いくつかの変更点も交えて行います。

・ジャパンCと天皇賞【秋】の合併

ジャパンCは現在の日本で行われるG1の中で最もレーティングの高いレースの一つとされていますが、一方で創設当初の目的である「世界に通用する強い馬づくり」という部分に関しては、2007年以降において日本馬が1着から3着まで独占し続けていることや海外遠征で勝利を収めている馬が数多くおり、既に達成されていると言っても良い状態になっています。

一方の天皇賞【秋】ですが、東京芝2000mというコースレイアウトは外枠不利ということが明確に出ており、不良馬場で開催された2017年の天皇賞【秋】においては、二桁馬番の馬で下位5位を独占する形になりました。また、天皇賞はクラシック同様に「繁殖馬としての価値を高める」という目的があったためにせん馬の出走は認められてこなかったのですが、2008年からはジャパンCと同様にせん馬も出走できるようになり、ジャパンCとの差別化という部分では曖昧なものになりつつありました。

以上のことを解消するにあたり、ジャパンCと天皇賞【秋】の合併案を提案しますが、これにあたっては、ジャパンCを廃止した上で、天皇賞【秋】の開催を斤量以外はジャパンCと同じものにする、つまり11月末に開催される東京芝2400mのG1(古馬牡馬の斤量は58kg)として君臨させるのが良いのではないかと考えています。

・宝塚記念の距離延長と有馬記念の距離短縮

現在、春秋グランプリとして親しまれている宝塚記念と有馬記念ですが、ファン投票レースが同じような路線で二つあることの意義、さらにファン投票上位馬が必ずしも出走しない状況に対して私は疑問を抱いています。また、宝塚記念は「八大競走」ではなく、レースの歴史を鑑みても八大競走と同等の扱いを受けることに対しても疑問を抱いています。

ファン投票の上位馬が出走しないのは、距離にあるのか、あるいは開催時期にあるのか、この辺りは議論のし甲斐があるところではないかと思われますが、宝塚記念に関しては現在の状況自体に様々な問題を抱えていると考えており、ファン投票をやめた上で距離を芝2400m戦に据えるのが上策のように思われます。

一方、有馬記念に関しても、香港国際競走と競合して出走馬を取られるケースが散見されます。また、宝塚記念にも言えることですが、マイルで強い馬が参戦しなくなってきていることもネックであり、現在の日本競馬において日本一を決めるのであれば、芝2000m戦として行うのが妥当であるように思われます。

・増設されるG1、移設されるG1

ここまでは、クラシックディスタンスに絡んでくる話を進めていきましたが、このままだと3歳馬が芝2400mの”三冠”に挑むことができるだけで、他の部分に関しては不十分な改革で終わっています。具体的に言えば、G1の増設が不可欠な状況にあったりしているのですが、まず現状では夏季のG1に関しては安田記念と宝塚記念の2戦にとどまっています。これを距離別で合計4つにしたいところなのですが、宝塚記念について先に触れた通りではあるものの、安田記念に関しては現行のヴィクトリアマイルの開催時期に移動して、春季の古馬限定の芝1600m戦とします。その上で、夏季に芝1600mの重賞として行われている中京記念か関屋記念をG1にする必要がありますが、新潟G1を創るという観点から関屋記念を夏季の芝1600mのG1として君臨させるのが良策であるように思われます。

また、芝1200m戦に関しては春季に高松宮記念、秋季にスプリンターズSとなっており、左右でバランスもとれているのですが、夏季にG1を創る場合、現行のサマースプリントシリーズのレースが多すぎて共食いを起こしかねないので、明確な軸を据える必要があることから高松宮記念を現行のCBC賞と入れ替えを行い、その上で、現行の大阪杯の開催週に阪神芝1200mのG1を創設します。阪神芝1200mのG1創設に関しては、阪神C、あるいはセントウルSの昇格といった案もありますが、そうなると必然的に問題視されるのが、大阪杯の開催時期、ひいては春季における古馬の芝2000mのG1をどこでやるかという部分です。

このことに関して言わせてもらうならば、大阪杯は”三冠”に関わらない非根幹距離のG1として、弥生賞の開催週に開催。そして、春季の古馬芝2000mのG1としては、金鯱賞をG1に昇格させた上で、現行の高松宮記念の開催時期に移動させたいところです。そうしたところで、夏季の芝2000mのG1をどうするかというところにぶち当たりますが、サマー2000シリーズの中で唯一のG2である札幌記念を昇格させることで、問題は解決されると思われます。

そして、春季における古馬の芝2400mのG1についてですが、天皇賞【秋】と同様に天皇賞【春】も芝2400m戦にしてしまうのも一つの方法であるように思われます。今年のレースにおけるフルゲート割れ、かつG1馬が1頭しかいないメンバー構成を鑑みれば、天皇賞【春】においてフルゲートかつG1馬多数出走を望むのであれば、距離短縮は手っ取り早い方策のように思われますが、有馬記念がエンターテインメント性を重視した日本一決定戦であるのに対し、天皇賞は伝統と格式を重視した日本一決定戦であり、本来であればクラシックと同様に容易く条件変更を行っていいレースではありません。また、日本のクラシック三冠を評すにあたり、”強い馬が勝つ”とされているのは、クラシックレースの中で最も距離が長いレースである菊花賞であり、その流れの延長線上にある天皇賞【春】は芝3200m戦でこそ価値があるレースではなかろうかと考えています。

ならば、違うレースを春季における古馬の芝2400mのG1に据える必要がありますが、天皇賞に匹敵するほどの歴史を持ち、なおかつ日本ダービーと同じ日に行われるレースである目黒記念を芝2400m戦に短縮し、日本で初めてのハンデキャップG1を設けるというのが妙策ではなかろうかと考えています。

以上のことを踏まえた上で距離別の”春夏秋三冠戦”を番組として組むのであれば、以下のようなものになるかと思われます。



◇2・距離別”春夏秋三冠戦”

・芝1200m戦

【春】阪神芝1200m戦、【夏】高松宮記念(中京芝1200m)、【秋】スプリンターズS(中山芝1200m)

・芝1600m戦

【春】NHKマイルC(東京芝1600m・3歳)・安田記念(東京芝1600m・古馬)、【夏】関屋記念(新潟芝1600m)、【秋】マイルCS(京都芝1600m)

・芝2000m戦

【春】皐月賞(中山芝2000m・3歳)・金鯱賞(中京芝2000m)、【夏】札幌記念(札幌芝2000m)、【秋】有馬記念(中山芝2000m)

・芝2400m戦

【春】日本ダービー(東京芝2400m・3歳)・目黒記念(東京芝2400m・古馬)、【夏】宝塚記念(阪神芝2400m)、【秋】天皇賞【秋】(東京芝2400m)

※距離別三冠戦を行う真の狙い

さて、ここまでは距離別三冠戦についての話をたっぷり進めていきましたが、これを行うことの真意について触れるであれば、この記事のタイトルの後半部分である”八大競走の復権”にあり、具体的には春秋の天皇賞と有馬記念をより良いものにできないものかというところにあります。

今回、距離別三冠戦について触れていく中で、天皇賞【秋】を芝2400m戦に、有馬記念を芝2000m戦に、それぞれ変更をかけていこうという話をしたのですが、これは二つの距離が今後の日本競馬、ひいては世界の競馬をリードしていくにあたって重要な路線であるということを明確なメッセージとして残しておくためで、それは何も外国馬を招待してまでやることではなくて、自国の競走馬でできることだと判断した上でのものでした。また、距離別三冠を三季にわたって行うことで、海外遠征の促進を行いつつも、国内の競馬を充実させる狙いもあり、これについても果たしていけるだろうという目論見があります。

その上で、天皇賞【春】については距離短縮論を仄めかしながらも、現行の条件を保つことこそが天皇賞【春】の、ひいては日本競馬の価値を高めるという主張をさせていただくのですが、日本競馬が本来柱としていたのは、五大クラシックと春秋の天皇賞、そして有馬記念を含めた「八大競走」でした。この中で、有馬記念は時代に合わせた変化に対応できるだろうという目論見もあって距離変更を提案し、天皇賞【秋】についても過去に距離短縮の歴史を重ねていたこともあって、条件変更の話を持ち出すことができたのですが、天皇賞【春】に関しては平成に入っても頑なに距離の変更は行われず、その時代の王者を輩出し続けてきました。ならば、これをいたずらに変えることは、日本競馬の変容をもたらし、より画一的な競走馬の活躍が目立つという点で悪い方向に進むのではないかという考えから、天皇賞【春】に関しては令和、その先の時代を経ても変わらずにいることこそが日本競馬をより良いものにしていくのではないかと考えました。

そして、ここからが重要なのですが、古馬が出走できる「八大競走」である春秋の天皇賞と有馬記念、これを1年に全て制した馬は2000年のテイエムオペラオーと2017年のキタサンブラックの2頭にとどまっています。テイエムオペラオーは2000年の秋に天皇賞【秋】、ジャパンC、有馬記念と勝利して報奨金を獲得していますが、日本競馬が本来大事にしてきたものを鑑みれば、春秋の天皇賞を制した上で有馬記念を制覇することにこそ報奨金を与えるべきなのではないかと考えています。

言うなれば、古馬三冠戦は八大競走に指定されている”春秋の天皇賞と有馬記念”であり、クラシックとは逆方向でありながらもそれぞれ距離が大きく異なる中で勝利を掴む馬こそが、日本において真の最強馬たりうるのではないかと考えています。

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馬雑談【追跡】 | 14:28:03 | トラックバック(0) | コメント(0)
追跡・アドマイヤマーズ 「2歳王者が臨む展望」【一部修正有】
今週はクイーンC、共同通信杯、京都記念の3つの重賞が組まれていますが、どのレースもフルゲート割れとなっており、いささか寂しさを感じさせるメンバー構成となっています。そういった中で、昨年の朝日杯フューチュリティSを無敗で制したアドマイヤマーズが共同通信杯から始動していくことになりますが、今回の追跡ではアドマイヤマーズについてピックアップしていこうと思います。

※立派な2歳王者による”次の一歩”

朝日杯フューチュリティS史上初めてデイリー杯2歳Sからの連勝で結果を残したアドマイヤマーズ。マイルCS連覇を果たしたダイワメジャーの産駒としてはメジャーエンブレムに次いで2頭目の2歳G1制覇を果たしましたが、メジャーエンブレムは後にNHKマイルC制覇しており、アドマイヤマーズにも更なるG1制覇に期待がかかっています。

◇1・朝日杯フューチュリティSが重賞2勝目となった馬による、その後の国内G1制覇【現レース名となった2001年以降】

コスモサンビーム(2003年)…なし

マイネルレコルト(2004年)…なし

フサイチリシャール(2005年)…なし

セイウンワンダー(2008年)…なし

ローズキングダム(2009年)…ジャパンC(2010年)

グランプリボス(2010年)…NHKマイルC(2011年)

ダノンプレミアム(2017年)…なし【現役】

そういった中で、アドマイヤマーズと同様に朝日杯フューチュリティSが重賞2勝目となったのは過去に7頭いますが、更なるG1制覇を果たせたのはローズキングダムとグランプリボスの2頭だけにとどまっています。もっとも、アドマイヤマーズはローズキングダムやグランプリボスと同様にノーザンファーム生産馬であり、競馬学校非卒業騎手が主戦騎手となっていることから、G1制覇のチャンスは十分にあると言えますが、上記の7頭の明け3歳初戦について触れると、(1-1-2-3)となっており、あまり芳しいものとは言えません。その上で、連対を果たしたのはフサイチリシャールとダノンプレミアムの2頭ですが、フサイチリシャールについては今回のアドマイヤマーズと同様に明け3歳始動戦が共同通信杯でした。その時の共同通信杯の勝ち馬は札幌2歳Sを無敗で勝ち上がってきたアドマイヤムーンでしたが、今回の共同通信杯においてアドマイヤマーズ以外の重賞勝ち馬は昨年の京都2歳Sを勝ち上がってきたクラージュゲリエ1頭だけで、重賞となった京都2歳Sの優勝馬による更なる重賞勝ちがないカデナ1頭だけだということを考えると、今回の共同通信杯においてアドマイヤマーズがクラージュゲリエ以下6頭を相手に後れを取る可能性は低いということが言えそうです。

また、上記の7頭の中でただ1頭、明け3歳始動戦を勝ち上がったダノンプレミアムはアドマイヤマーズと同様に二代父がサンデーサイレンスであり、そういった意味でも、アドマイヤマーズが今週の共同通信杯における優勝馬になる可能性が高いことが窺えます。

※共同通信杯を勝つことで見える道

◇2・2歳重賞勝ちのある共同通信杯優勝馬によるその後の国内G1制覇【2004年以降】

ストーミーカフェ(2005年)…なし

アドマイヤムーン(2006年)…宝塚記念(2007年)、ジャパンC(2007年)

フサイチホウオー(2007年)…なし

イスラボニータ(2014年)…皐月賞(2014年)

前段では、朝日杯フューチュリティSが重賞2勝目だった馬によるその後について触れていきましたが、仮にアドマイヤマーズが共同通信杯を勝つとどうなるのかという観点でピックアップしたのが◇2のまとめです。共同通信杯優勝後に春のクラシックに参加できなかったストーミーカフェを除いた3頭は後にG1において最低一度は3着以内入線の経験を持っていますが、アドマイヤマーズが歩もうとしている”共同通信杯優勝の次走に中山芝2000m重賞に参戦”というデータに関しては(2-0-1-0)となっており、アドマイヤマーズと同様に無敗で2歳G1を制したサートゥルナーリアよりも共同通信杯も制する形となった場合のアドマイヤマーズの方が皐月賞における勝利の可能性は高いということができます。

ただ、◇2のまとめの中で実際に皐月賞制覇に漕ぎ着けたただ1頭の存在であるイスラボニータは、共同通信杯の前に東京芝1800mの重賞勝ちがあった馬でした。アドマイヤマーズもイスラボニータと同様に1勝目と2勝目が左回りのレースとなっており、イスラボニータに次いで共同通信杯制覇からの皐月賞制覇は十分に考えられますが、日本ダービーに関しては今回が東京競馬場初参戦というのが足枷となる可能性もありますし、ダイワメジャー産駒で芝2000m以上の重賞を制した例が一度もないことを考えると、共同通信杯を勝ったところで今年の牡馬クラシックにおける最有力候補と見立てるにはリスキーな判断であると考えています。

テーマ:中央競馬 - ジャンル:ギャンブル

馬雑談【追跡】 | 23:41:11 | トラックバック(0) | コメント(0)
追跡・サートゥルナーリア 「王道への挑戦」【一部修正有】
昨年は2つの2歳G1において無敗の優勝馬が誕生した中央競馬。今年のクラシックの中心はその2頭が担っていくことになりそうですが、今回は昨年のホープフルSの優勝馬であるサートゥルナーリアについて取り上げていこうと思います。当ブログにおいては、ホープフルS終了時点で今年の日本ダービー馬と見定めたサートゥルナーリアですが、サートゥルナーリアが持っている日本ダービー制覇以外の様々な可能性についてここでは触れていこうと思います。

(参考記事・2019年の日本ダービー馬がもう見えた 第35回ホープフルS回顧

※覇王と英雄に並び立つ者

昨年のホープフルSを勝利したサートゥルナーリアですが、次走は皐月賞ということで、2016年のホープフルS優勝馬レイデオロと同じローテーションでクラシックに臨むことになりました。レイデオロは皐月賞5着の後に日本ダービー制覇を果たしており、日本ダービー制覇に向けてのローテーションとしては十分に良い選択肢と言えるものですが、皐月賞をも勝つと芝2000m重賞を連勝する形となります。芝2000m重賞を連勝する形で皐月賞制覇に漕ぎ着けたのは、フルゲートが18頭となった1992年以降では4頭しかいないのですが、その4頭はいずれも日本競馬の中でも歴史的名馬と称される存在になっているというのが以下のまとめになります。

◇1・皐月賞制覇を芝2000m重賞連勝の形で果たした馬による、その後の国内G1勝ち【1992年以降】

テイエムオペラオー(1999年)…天皇賞【春】(2000年、2001年)、宝塚記念(2000年)、天皇賞【秋】(2000年)、ジャパンC(2000年)、有馬記念(2000年)

アグネスタキオン(2001年)…なし

ディープインパクト(2005年)…日本ダービー(2005年)、菊花賞(2005年)、天皇賞【春】(2006年)、宝塚記念(2006年)、ジャパンC(2006年)、有馬記念(2006年)

ヴィクトワールピサ(2010年)…有馬記念(2010年)

現役生活という意味で言えば皐月賞の後に現役を退いたアグネスタキオンを除いた3頭が皐月賞を含めて国内G1において2勝以上し、種牡馬生活という意味ではテイエムオペラオー以外の3頭がクラシック勝ち馬の産駒を輩出するという、まさに将来を約束されたも同然な”芝2000m重賞連勝の形で皐月賞制覇を果たした馬”。サートゥルナーリアの戦歴は、自身と同じロードカナロア産駒にして昨年の3歳牝馬三冠レースを完全制覇したアーモンドアイを意識している部分も垣間見られますが、サートゥルナーリアは2歳G1制覇から直接3歳G1制覇に繋げるという成功例のない挑戦に臨もうとしています。もっとも、2013年の阪神ジュベナイルフィリーズを無敗で制したレッドリヴェールが翌2014年の桜花賞を3歳戦初戦として参戦して2着に入った例があるので、その時よりも調教技術等に進化があるようであれば、ホープフルS制覇からの皐月賞制覇というのは決して夢物語でも何でもないものなのかもしれません。

※奇跡を超えて

◇2・中山芝2000mの3歳重賞初制覇の前に芝1800mのオープンクラスを勝ち上がっていた馬による、その後の国内G1勝ち【2007年以降、馬名横の()内は初めて勝利を収めた芝1800mのオープンクラス・中山芝2000mの3歳重賞】

ロジユニヴァース(2008年札幌2歳S・2009年弥生賞)…日本ダービー(2009年)

アンライバルド(2009年スプリングS・2009年皐月賞)…なし

サダムパテック(2010年東京スポーツ杯2歳S・2011年弥生賞)…マイルCS(2012年)

ゴールドシップ(2011年コスモス賞・2012年皐月賞)…菊花賞(2012年)、有馬記念(2012年)、宝塚記念(2013年、2014年)、天皇賞【春】(2015年)

ロゴタイプ(2013年スプリングS・2013年皐月賞)…安田記念(2016年)

イスラボニータ(2013年いちょうS・2014年皐月賞)…なし

サトノクラウン(2014年東京スポーツ杯2歳S・2015年弥生賞)…宝塚記念(2017年)

ディーマジェスティ(2016年共同通信杯・2016年皐月賞)…なし

アルアイン(2017年毎日杯・2017年皐月賞)…なし【現役】

さて、サートゥルナーリアが現時点で持っているキャリアの中でもう一つ目を向けておきたいのが、”皐月賞が行われる中山芝2000mの重賞を勝つ前に芝1800mのオープンクラスを勝ち上がっている”というものです。現在、中央競馬では、世代限定の中山芝2000m重賞が皐月賞を含めて4つ5つ行われていますが、”中山芝2000mの3歳重賞初制覇の前に芝1800mのオープンクラスを勝ち上がっていた馬”というのは、阪神競馬場リニューアル後のクラシック元年である2007年以降では上の9頭が該当しており、うち5頭がその後にG1制覇を果たしています。率で言えば必ずしも将来を約束したものとは言い難いのですが、先のキャリアを残した上でクラシックを勝てたロジユニヴァースとゴールドシップは、デビュー戦から初めての芝1800mのオープンクラスを勝ち上がるまで連勝の形で進み続けた上で中山芝2000mの3歳重賞を制するまで生涯連対率100%をキープしており、似たようなキャリアを残しているサートゥルナーリアのクラシック制覇は現実味を帯びたものとなっていると言えます。

ちなみに、”◇2”に該当していた9頭の中で中山芝2000mの3歳重賞優勝の次に出走したG1の成績は(0-2-1-6)となっていますが、連対を果たしたサダムパテックとイスラボニータは共に芝1600mのG1勝ちがあるフジキセキの産駒でした。サートゥルナーリアの父ロードカナロアは日本と香港で芝1200mのG1を連覇した馬ですが、同時に芝1600mのG1である安田記念の勝ち馬でもあり、産駒に3歳牝馬三冠レースを完全制覇したアーモンドアイがいることを考えれば、サートゥルナーリアの春クラシック完全制覇は十分に有り得ることだと考えておきたいところです。

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馬雑談【追跡】 | 22:33:53 | トラックバック(0) | コメント(0)
追跡・ワグネリアン 「平成最後の日本ダービー馬」
夏競馬で行われる唯一のG2・札幌記念が終わり、秋競馬の開幕も1か月を切ってきましたが、今年のクラシックを戦ってきた面々を見ていくと、牝馬に関してはアーモンドアイを筆頭とする三強の構図であるのに対し、牡馬に関してはまさに群雄割拠で、菊花賞では春とは違った勢力図になるのではないかと見られます。

そういった中、今回の”追跡”で取り上げることにしたのは、平成最後の日本ダービー馬となったワグネリアンです。秋の路線についてはまだ判然としてこないところがありますが、過去の日本ダービー馬との比較である程度未来を占ってみようと思います。

※苦難の先のダービー馬という称号

今年の日本ダービーを17番枠という外側の枠で勝利を収めたワグネリアン。ピンクの帽子をかぶる8枠の馬による日本ダービー制覇は18番枠から勝利を収めた2001年のジャングルポケット以来17年ぶりで、2003年のリニューアル後では初めてでした。

◇1・二桁馬番で日本ダービーを制した馬によるその後のG1優勝実績【1992年以降、馬名横の()内は勝利年・馬番】

ミホノブルボン(1992年・15番)…なし

ウイニングチケット(1993年・10番)…なし

ナリタブライアン(1994年・17番)…菊花賞、有馬記念(以上1994年)

タヤスツヨシ(1995年・14番)…なし

フサイチコンコルド(1996年・13番)…なし

サニーブライアン(1997年・18番)…なし

ジャングルポケット(2001年・18番)…ジャパンC(2001年)

ネオユニヴァース(2003年・13番)…なし

キングカメハメハ(2004年・12番)…なし

ディープブリランテ(2012年・10番)…なし

ドゥラメンテ(2015年・14番)…なし

レイデオロ(2017年・12番)…なし【現役】



そういった中で、ワグネリアンと同様に二桁馬番を背負って日本ダービーを制したのは、フルゲートが18頭に定められた1992年以降では12頭いました。やや内側の馬が優位に立っているものの、絶対的に外枠不利とは言い難い日本ダービーの舞台ですが、二桁馬番を背負って日本ダービーを勝った後に更なるG1制覇を果たしたのは、ワグネリアンと同じ8枠に入っていたナリタブライアンとジャングルポケットの2頭しかいません。さらに言えば、3歳で現役最後のレースを迎えた馬が6頭もおり、5歳まで現役を続けたナリタブライアンと現役馬のレイデオロを除いた10頭は4歳までに現役生活を退いています。

◇2・日本ダービー前に東京芝重賞を勝ち上がっていた馬によるその後のG1優勝実績【1992年以降、馬名横の()内は勝利年】

ナリタブライアン(1994年)…◇1参照

ジャングルポケット(2001年)…◇1参照

キングカメハメハ(2004年)…◇1参照

ディープスカイ(2008年)…なし

オルフェーヴル(2011年)…菊花賞(2011年)、有馬記念(2011年・2013年)、宝塚記念(2012年)

ディープブリランテ(2012年)…◇1参照



なお、ナリタブライアンとジャングルポケットには”3歳時に東京芝重賞を勝ち上がっていた”という共通点も有していましたが、ワグネリアンと同様に”日本ダービー前に東京芝重賞を勝ち上がっていた馬”は過去に6頭おり、うち3頭が更なるG1制覇に繋げています。もう1頭名を連ねてきたオルフェーヴルもナリタブライアンとジャングルポケットと同様に3歳時に東京芝重賞を勝ち上がっていましたが、皐月賞以前に東京芝重賞を勝ち上がっていたかどうかが出世のカギを握っているように思われ、そういった意味では東京スポーツ杯2歳Sを勝った上で日本ダービー制覇にまでたどり着いたワグネリアンの更なるG1制覇に大きな期待が寄せられそうです。

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馬雑談【追跡】 | 22:52:16 | トラックバック(0) | コメント(0)
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