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まつり駿楽

Author:まつり駿楽
血統、ベストパフォーマンス、実績の関係性を重視した競馬予想とクラシックの展望などをしています。2012年2月3日よりキルトクール株式会社の神官として入社。fc2小説ページの他、2019年11月2日より「駿楽牧場」にて執筆活動も展開しています。

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追跡・コントレイル 「令和日本競馬における始祖の名馬となれるか」
今日から7月に入り、下半期のスタートを迎えましたが、2020年の日本競馬は全体で見れば昨年以上に牝馬優勢の趣があり、3000m以上のレース以外で牡馬がG1を勝つことは難しいように思われます。もっとも、3000m以上のレースに関しては、そもそもの話として牝馬が出走してこない有様で、仮に出てきた場合に今の強豪牡馬で太刀打ちできるかどうかという点では現状では懐疑的にならざるを得ないのですが、そんな中にあって無敗で牡馬クラシック二冠制覇を成し遂げたコントレイルは、様々な意味で日本競馬における希望の光となりそうです。

今回のこの記事では、コントレイルの可能性について徹底的に解剖していこうと思います。

※早熟の日本ダービー馬、その先にあるものは?

冒頭でも触れたように、今年の日本ダービーにおいて無敗の牡馬クラシック二冠制覇を果たしたコントレイル。牡馬クラシック二冠制覇自体は2015年のドゥラメンテ以来5年ぶりの出来事となりますが、今回は前人未到のG1・3連勝という形で結果を残すことになりました。

◇皐月賞出走時点で重賞を2勝以上していた日本ダービー馬による、その年最初の古馬混合G1出走時の成績【1992年以降、馬名横の()内は日本ダービー出走年・皐月賞出走時の重賞勝利数】

ミホノブルボン(1992年・2勝)…なし(菊花賞後引退)

ナリタブライアン(1994年・3勝)…有馬記念・1着

スペシャルウィーク(1998年・2勝)…ジャパンC・3着

ジャングルポケット(2001年・2勝)…ジャパンC・1着

タニノギムレット(2002年・3勝)…なし(日本ダービー後引退)

ネオユニヴァース(2003年・2勝)…宝塚記念・4着

ロジユニヴァース(2009年・3勝)…なし(日本ダービー後、2009年の出走歴なし)

そういった中で、コントレイルと同様に皐月賞出走時点で重賞を2勝以上マークしていた日本ダービー馬は、上のまとめのように過去7頭いたのですが、この中で菊花賞を制したのは1994年のナリタブライアンのみで、牡馬クラシック三冠制覇の難易度の高さをうかがわせます。さらにその先の古馬混合G1となると、3歳のうちに出走できたのが4頭で(2-0-1-1)となっており、牡馬クラシック三冠制覇直後に有馬記念を制したナリタブライアンの傑出度に脱帽しますが、古馬になってからのG1勝ちという点では1998年のスペシャルウィーク1頭のみで、早くから活躍している日本ダービー馬がその後も日本競馬の中心的存在であり続けることの難しさが垣間見られます。

ちなみに、コントレイルは2歳G1のホープフルSを勝って牡馬クラシック二冠制覇を果たしましたが、同様の形で日本ダービー馬になったのは、1992年のミホノブルボン、1994年のナリタブライアンとなります。ミホノブルボンは下半期初戦の京都新聞杯(当時は菊花賞トライアルレース)に出走してコースレコード更新の勝利を収めたものの、菊花賞では日本ダービーから京都新聞杯まで3戦連続で2着に入ってきたライスシャワーに三冠制覇を阻止されて2着に敗退。一方、ナリタブライアンは京都新聞杯で神戸新聞杯勝ちのスターマンに後れを取りますが、菊花賞では2着のヤシマソブリンに対して7馬身差をつけて三冠制覇に漕ぎつけました。今は西の菊花賞トライアルは神戸新聞杯のみとなり、その神戸新聞杯は今年は中京芝2200m戦と、将来的なデータのすり合わせには難儀しそうですが、菊花賞が現行の10月開催となった2000年以降で皐月賞馬が神戸新聞杯を制した例は3回あり、その優勝馬はいずれも菊花賞制覇に繋げているので、コントレイルが神戸新聞杯を勝つようであれば、無敗の牡馬クラシック三冠制覇が現実のものになる可能性は極めて高くなります。

※圧倒的な日本ダービー馬が描く未来…

さて、今年の日本ダービーを勝利したコントレイルは、2着のサリオスに対して3馬身差をつけて勝利を収めましたが、良馬場の日本ダービーにおいて2着馬に3馬身以上の差をつけて勝ったのは2007年のウオッカ以来13年ぶりでした。

◇良馬場の日本ダービーで2着馬に3馬身以上の差をつけて勝った馬によるその後のG1勝ち【1992年以降、馬名横の()内は日本ダービー出走年・2着馬との着差】

ナリタブライアン(1994年・5馬身)…菊花賞(1994年)、有馬記念(1994年)

ディープインパクト(2005年・5馬身)…菊花賞(2005年)、天皇賞【春】(2006年)、宝塚記念(2006年)、ジャパンC(2006年)、有馬記念(2006年)

ウオッカ(2007年・3馬身)…安田記念(2008年、2009年)、天皇賞【秋】(2008年)、ヴィクトリアマイル(2009年)、ジャパンC(2009年)

その上で、良馬場の日本ダービーで2着馬に3馬身以上の差をつけて勝った馬は、1992年以降ではコントレイルが4頭目となりますが、過去の3頭はいずれも生涯でG1を5勝以上しており、なおかつ日本ダービー後に八大競走を1勝以上しています。菊花賞が現行の10月開催となった2000年以降に達成しているディープインパクトとウオッカは共に古馬になってからもG1勝ちを収めており、この2頭の走りがコントレイルが古馬になってから活躍できるかどうかのヒントとなりそうですが、古馬になってからG1を勝てなかったナリタブライアンにしても、上のまとめに入った3頭はいずれも初G1制覇から明け4歳初戦までは乗り替わりの発生が一度もなく、良いイメージを共有している人馬であり続けることが、コントレイルが日本ダービー制覇後も日本競馬の中心的な役割を担っていくにあたって必要なことと言えそうです。

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馬雑談【追跡】 | 12:16:52 | コメント(0)
追跡・特別編 「近年の宝塚記念優勝馬から見出せるもの」
次の日曜日に上半期最後のG1・宝塚記念が行われる中央競馬。古馬の牡馬が出走できる上半期のG1はフェブラリーS、高松宮記念、大阪杯、天皇賞【春】、安田記念、そして宝塚記念の計6戦となっていますが、高松宮記念と安田記念を共に牝馬が制したのは、高松宮記念がG1となった1996年以降(注・1996年と1997年は高松宮杯)では初めてのことで、これに加えてG1レースになって4年目を迎えた大阪杯でも牝馬が勝利したことで、牝馬優勢の時代と思われています。

そして、今週行われる宝塚記念においても昨年は牝馬のリスグラシューが制し、後に有馬記念も優勝したことから、牡馬優位の戦場はダート戦線と3000m以上の長距離戦線以外ないのではないかと感じさせられますが、そういった中で宝塚記念においてはどんな実績を持っていることが勝利に近づけるかというところを徹底検証していきます。

※G1馬であるか否か

2000年から今の6月末開催となった宝塚記念。かつては”G1未勝利馬の救済レース”などとも評されたほど、G1未勝利の強豪馬が勝っていくレースでしたが、阪神競馬場が今の形にリニューアルされてから行われた2007年以降の宝塚記念の優勝馬を見ていくと、国内G1勝ちのある馬による勝利が6回、国内G1勝ちのない馬による勝利が7回と、わずかに国内G1勝ちのない馬の方が優勢です。

そうした中で、国内G1勝ちのあった6頭の優勝馬、及び国内G1勝ちのなかった7頭の優勝馬それぞれに共通していた実績を調べたのですが、国内G1勝ちのあった6頭の優勝馬に関しては”東西で重賞勝ちの実績を持ち、なおかつ関西の芝2000m以上の外回り重賞で優勝実績あり”となっていました。今年の出走馬で該当しているのは、クロノジェネシス、サートゥルナーリア、ラッキーライラック、ワグネリアンの4頭で、国内G1勝ちのあった馬に関しては前述の4頭の中から優勝馬をピックアップするのが良さそうです。

一方、国内G1勝ちのなかった7頭の優勝馬に共通していた実績について触れると、”初めて出走したG1で3着以下、かつ当年、または前年にG2勝ちあり”となっています。今回の出走馬で該当しているのは、グローリーヴェイズ、スティッフェリオ、ダンビュライト、メイショウテンゲン、モズベッロ、レッドジェニアルの6頭となっていますが、直近の優勝馬であるミッキーロケットを除いた、2007年以降の宝塚記念を制してきた”国内G1勝ちのなかった6頭の優勝馬”はいずれも重賞で連続連対実績を有していたので、そこも考慮するとグローリーヴェイズ、スティッフェリオ、モズベッロの3頭が優勢と言えます。

ちなみに、下半期最後に古馬の牡馬が出走できるG1である有馬記念の優勝馬で見ると、2007年以降では国内G1勝ちのある馬による勝利が10回、国内G1勝ちのない馬による勝利が3回と、国内G1勝ちのある馬の方が優勢。また、宝塚記念と同様に上半期に関西で行われる古馬G1・天皇賞【春】でも同じように見ていくと、国内G1勝ちのある馬による勝利が7回、国内G1勝ちのない馬による勝利も7回と、こちらは五分の戦いとなっています。天皇賞【春】に関しては、一昨年の菊花賞馬であるフィエールマンが連覇を果たしたことによって五分に持ち込まれているので、近年においては天皇賞【春】の方が”G1未勝利馬の救済レース”という色彩が濃いレースになっています。

※このデータで3着以内独占を見込めるか

最初の段では2007年以降の宝塚記念優勝馬を国内のG1勝ちの有無で見比べてみましたが、実は2007年以降の宝塚記念優勝馬が必ず持っていたデータというものがあります。

それは”芝2000m重賞で連対実績がある、G2またはG1の勝ち馬”という点で、このデータそのものに関しては2004年から優勝馬を輩出し続けているものとなっています。今年の出走馬では、カデナ、キセキ、クロノジェネシス、サートゥルナーリア、スティッフェリオ、ブラストワンピース、ペルシアンナイト、メイショウテンゲン、ラッキーライラック、ワグネリアンの10頭が該当していますが、前段のデータも交えると、クロノジェネシス、サートゥルナーリア、スティッフェリオ、ラッキーライラック、ワグネリアンの5頭が優勝候補と言えます。また、”芝2000m重賞で連対実績がある、G2またはG1の勝ち馬”による3着以内入線ということについて触れるなら、2004年以降では(16-13-13)という数字を持っており、実質的には優勝候補の5頭がそのまま3着以内入線の可能性が高い馬であるという判断もできます。

ちなみに、2004年以降で”芝2000m重賞で連対実績がある、G2またはG1の勝ち馬”ではなかった3着以内入線馬は6頭いますが、その名前を出すと、2着馬では、2004年のシルクフェイマス、2017年のゴールドアクター、2018年のワーザーの3頭、3着馬では、2004年のリンカーン、2007年のポップロック、2018年のノーブルマーズの3頭となっています。2018年の2着馬ワーザーは今年登録を行っていない外国馬なので、残りの5頭で共通項を見出してみますが、いずれも”芝2400m以上の重賞で連対実績”があり、ノーブルマーズを除いた5頭は”芝2400m以上のG2、またはG1で勝利経験”がありました。”芝2400m以上のG2、またはG1で勝利経験”を持ち、なおかつ”芝2000m重賞で連対実績がある、G2またはG1の勝ち馬”ではない出走馬というと、グローリーヴェイズ、モズベッロの2頭となりますが、今年の宝塚記念はどうなるでしょうか。

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馬雑談【追跡】 | 18:40:10 | コメント(0)
追跡・特別編 「日本調教馬が凱旋門賞を勝利する方法」
欧州最高峰のG1レース・凱旋門賞を終えてから今日で10日目を迎えることになりましたが、今年の凱旋門賞は2014年以来となる日本調教馬による3頭出しが果たされるレースになったものの、結果はその時と同様に3頭共に着外に終わりました。着差という観点から見れば、今年の日本調教馬3頭は昨年17着に敗れたクリンチャーよりも広げられており、日本調教馬による凱旋門賞制覇は遠のいたという見方もできなくはありませんが、過去に日本調教馬が凱旋門賞で好走した時はどうだったのか、またそこから今後どうやって日本調教馬が凱旋門賞で勝機を見出すことができるのかどうかについて、この記事では書いていこうと思います。

※”凱旋門賞2着馬ナカヤマフェスタ”の事実から見出すべきもの

今年の凱旋門賞はエルコンドルパサーが2着に入ってから20年が経過した中で、日本調教馬3頭を含めて12頭立てのレースになりましたが、一桁着順を確保したのは7着に入ったキセキだけで、残りの2頭は下位2位以内を独占する形になってしまいました。7着になったキセキとて、勝ったヴァルトガイストから20馬身以上の差をつけられ、後ろから数えた方が早い着順なので、お世辞にも褒められた結果を残していないのですが、今回凱旋門賞に出走した日本調教馬3頭はいずれもオープンクラスでの連勝実績を持っていませんでした。今年の凱旋門賞の回顧(参考記事・【3頭】 第98回凱旋門賞回顧)を書いた時に、ブラストワンピースとフィエールマンを評すにあたって”日本国内において初重賞制覇後に中60日以内に出走したオープンクラスのレースで連対した経験がない馬”と記しましたが、もっと大きな問題として”オープンクラスでの連勝実績を持っていない”という部分も抱えており、この部分に関してはキセキも抱えていました。言うなれば、根本的な競走能力としては凱旋門賞制覇はおろか好走すらままならないものだったということになりますが、過去に2着に入ってきた延べ4頭の日本調教馬、そして失格扱いではあるものの、3位入線を果たしていた2006年のディープインパクトは”オープンクラスでの連勝実績を持っていた日本調教馬”であり、そのことを裏付ける形となっています。

そういった中で、凱旋門賞で3位以内に入線した日本調教馬延べ5頭のうち、2010年2着のナカヤマフェスタを除いた4頭は、今回の凱旋門賞の予想で提示した”大黒柱”(参考記事・実験予想・2019年#9 「第98回凱旋門賞」)に該当していた馬でもあったのですが、ナカヤマフェスタの好走要因がどこにあったのかということを考えた時に、先の”オープンクラスでの連勝実績を持っていた日本調教馬”であることに加え、下記のまとめとなる”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち”と”良馬場以外の重賞勝ち”という部分に引っ掛かりを覚えました。

◇凱旋門賞において上位10位以内に入線した日本調教馬による”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち”と”良馬場以外の重賞勝ち”

エルコンドルパサー(1999年2着)…非根幹距離重賞勝ち・ニュージーランドトロフィー4歳S(1998年・注1)/良馬場以外の重賞勝ち・NHKマイルC(1998年・稍重)、ニュージーランドトロフィー4歳S(1998年・重)

ディープインパクト(2006年3位入線失格)…非根幹距離重賞勝ち・宝塚記念(2006年・注2)/良馬場以外の重賞勝ち・宝塚記念(2006年・稍重)、阪神大賞典(2006年稍重)

メイショウサムソン(2008年10着)…非根幹距離重賞勝ち・スプリングS(2006年)/良馬場以外の重賞勝ち・日本ダービー(2006年・稍重)、天皇賞【秋】(2007年・稍重)

ナカヤマフェスタ(2010年2着)…非根幹距離重賞勝ち・東京スポーツ杯2歳S(2008年)/良馬場以外の重賞勝ち・宝塚記念(2010年・稍重)

ヴィクトワールピサ(2010年7着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・皐月賞(2010年・稍重)、弥生賞(2010年・重)

ヒルノダムール(2011年10着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・天皇賞【春】(2011年・稍重)

オルフェーヴル(2012年2着)…非根幹距離重賞勝ち・宝塚記念(2012年)、スプリングS(2011年・注3)/良馬場以外の重賞勝ち・日本ダービー(2011年・不良)、フォワ賞(2012年・稍重)

オルフェーヴル(2013年2着)…非根幹距離重賞勝ち・宝塚記念(2012年)、スプリングS(2011年・注3)/良馬場以外の重賞勝ち・日本ダービー(2011年・不良)、フォワ賞(2012年・稍重、2013年・重)

キズナ(2013年4着)…非根幹距離重賞勝ち・京都新聞杯(2013年)、毎日杯(2013年)/良馬場以外の重賞勝ち・ニエル賞(2013年・重)

ハープスター(2014年6着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・なし

ジャスタウェイ(2014年8着)…非根幹距離重賞勝ち・ドバイデューティーフリー(2014年・注4)、中山記念(2014年)/良馬場以外の重賞勝ち・安田記念(2014年・不良)、中山記念(2014年・稍重)

キセキ(2019年7着)…非根幹距離重賞勝ち・なし/良馬場以外の重賞勝ち・菊花賞(2017年・不良)

(注1・当時は東京芝1400m、現ニュージーランドトロフィー)

(注2・当時は京都芝2200m)

(注3・当時は阪神芝1800m)

(注4・現ドバイターフ)

今回、”上位10位以内”という形でまとめたのは、10着でも着差で言えば今年の凱旋門賞で日本調教馬がつけられたものよりかは少なかったり、何よりも禁止薬物使用で失格とされてしまったディープインパクトの実績について触れないわけにはいかないと判断したからですが、上記のまとめに入ってきた馬に関しては、今年のキセキ以外の全ての馬が前述の”オープンクラスでの連勝実績を持っていた日本調教馬”に該当していました。その上で、上記のまとめの中で”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち馬”となっていたのは延べ8頭、”良馬場以外の重賞を勝った馬”となっていたのは2014年6着のハープスターを除いた延べ11頭ですが、”良馬場以外の重賞を勝った馬”で勝ち馬との差が10馬身未満だった馬は、ヒルノダムールとキセキを除いた9頭となります。この9頭に共通して言えるのが、”出走した年に良馬場以外の重賞を勝っていた”、もしくは”過去に複数回良馬場以外の重賞を勝っていた”という点で、これに関しては凱旋門賞の馬場を問わずに好走実績を残しているというのが肝となります。

また、上位5位以内に入ったエルコンドルパサー、ディープインパクト、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、キズナの5頭は”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち馬”でもありますが、ディープインパクトを除いた4頭は”芝2000m未満の重賞勝ち馬”でもあり、マイラー寄りの中距離的な速さも有していた競走馬であったということは言えそうです。

※3歳牝馬ハープスターが6着に”来られた”ことの意味

今回の上記のまとめの中でもっともミステリアスな存在と言えるのが、”芝2400m以下の非根幹距離重賞勝ち馬”でもなければ、”良馬場以外の重賞を勝った馬”でもない中で6着に入ってこられたハープスターです。過去に凱旋門賞に出走した日本調教馬の中でただ1頭の3歳牝馬による参戦で、当時はジャスタウェイ、ゴールドシップといった自身よりも多くのG1勝ちがあった日本調教馬を相手に先着していますが、同じ3歳馬という観点から言えば、日本ダービー馬のキズナには先着を許していますが、皐月賞馬ヴィクトワールピサには先着しています。キズナはエルコンドルパサーやオルフェーヴルとは同じデータを有しており、実際に2013年のレースではオルフェーヴルとの着差はクビ、2馬身というものだったので、データさえ整えば3歳馬でも勝負になることを示していますが、それ以上に重要視したいのが、”芝2000m未満の重賞勝ち馬”だったという点で、ヴィクトワールピサがこれに該当してなかったのに対して、キズナとハープスターは”3歳時に芝2000m未満の重賞を勝つ”という実績を有していました。凱旋門賞における”芝2000m未満の重賞勝ち馬”であることの重要性は、延べ4頭の2着馬の実績を鑑みても明らかなのですが、出走当時は芝2000mを超える距離で3着以内に入ったことが一度もなかったジャスタウェイが8着に来て、2012年のクラシック二冠馬で宝塚記念を連覇してきたゴールドシップが2014年の日本調教馬の中で最下位だったことを考えると、”芝2000m未満の重賞勝ち馬”であることのアドバンテージは、こと日本調教馬の中では大きなものであると言えそうです。

※”ポスト・ディアドラ”は何を指すのか?

さて、ここまで過去の凱旋門賞についていろいろ触れてきましたが、今年の日本調教馬による海外遠征でエポックメイキングと言える活躍を見せたのが、イギリスの牝馬限定G1・ナッソーSを制したディアドラではなかろうかと思われます。ディアドラは2年前の秋華賞優勝馬で、今年はドバイターフから海外遠征を続けてきていますが、ナッソーSを制したのは今年の海外戦においては4戦目で、欧州入りをしてからは2戦目のことでした。ディアドラはナッソーS優勝後も欧州にとどまって、欧州の芝10ハロン戦線におけるトップクラスのG1の一つであるアイリッシュチャンピオンSで4着に入り、その後はイギリスのチャンピオンSかアメリカのブリーダーズカップに出走する見込みがあるとのことですが、ドバイ遠征においてはアーモンドアイの陰に隠れていたディアドラによる欧州競馬における活躍は、今後の日本調教馬による海外遠征戦、こと欧州競馬における戦い方を知る上では非常に重要なものとなりそうです。

思えば、日本調教馬で初めて凱旋門賞で2着に入ったエルコンドルパサーも、フランス遠征2戦目となったサンクルー大賞で勝利を収め、フォワ賞で連勝してからの凱旋門賞参戦だったので、日本調教馬が凱旋門賞制覇を果たすには、現地のステップレースで勝利することが最善策という見方もできます。ただ、ディアドラの実績を改めて検証すると、日本国内で二度重賞連勝実績を有していたり、日本国内における唯一のG1勝ちとなった秋華賞は重馬場のレースだったりと、過去の凱旋門賞に出走した日本調教馬による好走例をなぞっていると言えます。

そして、次に示すことが何より重要なことですが、過去の凱旋門賞において上位5位以内に入ったエルコンドルパサー、ディープインパクト、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、キズナの5頭、そして、今年のナッソーSを制したディアドラは、いずれも東京芝の重賞を良馬場で勝利していました。現在の東京芝は、世界でも有数の高速仕様の馬場となっており、今年の凱旋門賞が行われた時の馬場とは真逆の性質を持っているように思われますが、今年の凱旋門賞における上位3頭がいずれも”大黒柱”に該当していた中で、1着のヴァルトガイストと3着のソットサスは2000m前後の格付けを見ていくI区分で”大黒柱”の該当馬となっていました。そういったことを鑑みるに、2400m以上の実績を持っているよりも、2000m前後の実績、あるいは2000m未満のレースで強さと速さを兼ね備えた競馬を見せた馬の方が、欧州競馬のチャンピオンディスタンスのレース、ひいては凱旋門賞において勝機を見出せるのではないかと思われます。

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馬雑談【追跡】 | 22:25:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
追跡・特別編 「令和競馬に望む”春夏秋三冠戦”と”八大競走の復権”」
5月1日から”令和”に改元された日本。競馬界では元号を跨いだG1馬の誕生に期待が高まりそうなところもありますが、今回のこの記事では、日本で開催されるG1について改めて考えていこうと思います。

※”三冠”の見直し

◇1・現行の中央競馬における”三冠”と呼ばれるG1シリーズ

・牡馬クラシック三冠

皐月賞、日本ダービー、菊花賞

・牝馬三冠

桜花賞、オークス、秋華賞

・春の古馬三冠

大阪杯、天皇賞【春】、宝塚記念

・秋の古馬三冠

天皇賞【秋】、ジャパンC、有馬記念



現在、中央競馬の中で”三冠”と呼ばれるG1シリーズは上記の4つが代表的なものになっていますが、この中で春の古馬三冠に関しては、2017年に大阪杯がG1に昇格したことで出来上がった三冠戦で、この三冠戦全てを制した馬は誰もいません。ただ、春の古馬三冠については、大阪杯がG2時代だった時も含めて全てのレースを勝った馬がいないばかりか、全てのレースに出走した馬自体が年に1頭いるかどうかの少数(注)で、定着するかどうか怪しい面があります。

(注・2000年以降では、2001年エアシャカール、2001年テイエムオペラオー、2003年ツルマルボーイ、2003年ヒシミラクル、2005年サンライズペガサス、2005年ハーツクライ、2006年シルクフェイマス、2007年・2008年メイショウサムソン、2009年ドリームジャーニー、2011年エイシンフラッシュ、2016年・2017年キタサンブラック)

また、秋の古馬三冠についても、2歳馬のデビューが6月の頭からになった世代が出走できるようになった2013年以降で言えば、天皇賞【秋】の優勝馬が秋の古馬三冠の全てのレースに出走したのが2015年のラブリーデイと2017年のキタサンブラックの2頭、ジャパンC優勝馬に関しては2014年のエピファネイア1頭のみで、2016年のキタサンブラックと2017年のシュヴァルグランはエピファネイアと同様に有馬記念に続けて出走したものの敗れ去っています。昨年に関して言えば、秋の古馬三冠に全て出走した馬自体がキセキただ1頭という有様で、これに関しても形骸化の懸念が示されています。

以上のことを踏まえると、半期にG1を3回使うこと自体に無理があるとも言えますが、これを改善する策の一つとして、クラシックと同様に年間ベースで三冠戦を繰り広げる形を作り上げるという方法があります。現在、中央競馬では1月から日本ダービーまでの週を春季開催、日本ダービーの開催週の翌週から北海道開催最終週までを夏季開催、それ以降の年末までの開催を秋季開催としていますが、その三季開催の中で距離別かつ一季毎にG1を執り行うことで、いわゆる”三冠”全てに出走する馬を増やせるのではないかと思われます。

具体的には、芝1200m戦、芝1600m戦、芝2000m戦、芝2400m戦の4つの距離で”三冠”を作り上げていくのですが、これをやるにあたっては、いくつかの変更点も交えて行います。

・ジャパンCと天皇賞【秋】の合併

ジャパンCは現在の日本で行われるG1の中で最もレーティングの高いレースの一つとされていますが、一方で創設当初の目的である「世界に通用する強い馬づくり」という部分に関しては、2007年以降において日本馬が1着から3着まで独占し続けていることや海外遠征で勝利を収めている馬が数多くおり、既に達成されていると言っても良い状態になっています。

一方の天皇賞【秋】ですが、東京芝2000mというコースレイアウトは外枠不利ということが明確に出ており、不良馬場で開催された2017年の天皇賞【秋】においては、二桁馬番の馬で下位5位を独占する形になりました。また、天皇賞はクラシック同様に「繁殖馬としての価値を高める」という目的があったためにせん馬の出走は認められてこなかったのですが、2008年からはジャパンCと同様にせん馬も出走できるようになり、ジャパンCとの差別化という部分では曖昧なものになりつつありました。

以上のことを解消するにあたり、ジャパンCと天皇賞【秋】の合併案を提案しますが、これにあたっては、ジャパンCを廃止した上で、天皇賞【秋】の開催を斤量以外はジャパンCと同じものにする、つまり11月末に開催される東京芝2400mのG1(古馬牡馬の斤量は58kg)として君臨させるのが良いのではないかと考えています。

・宝塚記念の距離延長と有馬記念の距離短縮

現在、春秋グランプリとして親しまれている宝塚記念と有馬記念ですが、ファン投票レースが同じような路線で二つあることの意義、さらにファン投票上位馬が必ずしも出走しない状況に対して私は疑問を抱いています。また、宝塚記念は「八大競走」ではなく、レースの歴史を鑑みても八大競走と同等の扱いを受けることに対しても疑問を抱いています。

ファン投票の上位馬が出走しないのは、距離にあるのか、あるいは開催時期にあるのか、この辺りは議論のし甲斐があるところではないかと思われますが、宝塚記念に関しては現在の状況自体に様々な問題を抱えていると考えており、ファン投票をやめた上で距離を芝2400m戦に据えるのが上策のように思われます。

一方、有馬記念に関しても、香港国際競走と競合して出走馬を取られるケースが散見されます。また、宝塚記念にも言えることですが、マイルで強い馬が参戦しなくなってきていることもネックであり、現在の日本競馬において日本一を決めるのであれば、芝2000m戦として行うのが妥当であるように思われます。

・増設されるG1、移設されるG1

ここまでは、クラシックディスタンスに絡んでくる話を進めていきましたが、このままだと3歳馬が芝2400mの”三冠”に挑むことができるだけで、他の部分に関しては不十分な改革で終わっています。具体的に言えば、G1の増設が不可欠な状況にあったりしているのですが、まず現状では夏季のG1に関しては安田記念と宝塚記念の2戦にとどまっています。これを距離別で合計4つにしたいところなのですが、宝塚記念について先に触れた通りではあるものの、安田記念に関しては現行のヴィクトリアマイルの開催時期に移動して、春季の古馬限定の芝1600m戦とします。その上で、夏季に芝1600mの重賞として行われている中京記念か関屋記念をG1にする必要がありますが、新潟G1を創るという観点から関屋記念を夏季の芝1600mのG1として君臨させるのが良策であるように思われます。

また、芝1200m戦に関しては春季に高松宮記念、秋季にスプリンターズSとなっており、左右でバランスもとれているのですが、夏季にG1を創る場合、現行のサマースプリントシリーズのレースが多すぎて共食いを起こしかねないので、明確な軸を据える必要があることから高松宮記念を現行のCBC賞と入れ替えを行い、その上で、現行の大阪杯の開催週に阪神芝1200mのG1を創設します。阪神芝1200mのG1創設に関しては、阪神C、あるいはセントウルSの昇格といった案もありますが、そうなると必然的に問題視されるのが、大阪杯の開催時期、ひいては春季における古馬の芝2000mのG1をどこでやるかという部分です。

このことに関して言わせてもらうならば、大阪杯は”三冠”に関わらない非根幹距離のG1として、弥生賞の開催週に開催。そして、春季の古馬芝2000mのG1としては、金鯱賞をG1に昇格させた上で、現行の高松宮記念の開催時期に移動させたいところです。そうしたところで、夏季の芝2000mのG1をどうするかというところにぶち当たりますが、サマー2000シリーズの中で唯一のG2である札幌記念を昇格させることで、問題は解決されると思われます。

そして、春季における古馬の芝2400mのG1についてですが、天皇賞【秋】と同様に天皇賞【春】も芝2400m戦にしてしまうのも一つの方法であるように思われます。今年のレースにおけるフルゲート割れ、かつG1馬が1頭しかいないメンバー構成を鑑みれば、天皇賞【春】においてフルゲートかつG1馬多数出走を望むのであれば、距離短縮は手っ取り早い方策のように思われますが、有馬記念がエンターテインメント性を重視した日本一決定戦であるのに対し、天皇賞は伝統と格式を重視した日本一決定戦であり、本来であればクラシックと同様に容易く条件変更を行っていいレースではありません。また、日本のクラシック三冠を評すにあたり、”強い馬が勝つ”とされているのは、クラシックレースの中で最も距離が長いレースである菊花賞であり、その流れの延長線上にある天皇賞【春】は芝3200m戦でこそ価値があるレースではなかろうかと考えています。

ならば、違うレースを春季における古馬の芝2400mのG1に据える必要がありますが、天皇賞に匹敵するほどの歴史を持ち、なおかつ日本ダービーと同じ日に行われるレースである目黒記念を芝2400m戦に短縮し、日本で初めてのハンデキャップG1を設けるというのが妙策ではなかろうかと考えています。

以上のことを踏まえた上で距離別の”春夏秋三冠戦”を番組として組むのであれば、以下のようなものになるかと思われます。



◇2・距離別”春夏秋三冠戦”

・芝1200m戦

【春】阪神芝1200m戦、【夏】高松宮記念(中京芝1200m)、【秋】スプリンターズS(中山芝1200m)

・芝1600m戦

【春】NHKマイルC(東京芝1600m・3歳)・安田記念(東京芝1600m・古馬)、【夏】関屋記念(新潟芝1600m)、【秋】マイルCS(京都芝1600m)

・芝2000m戦

【春】皐月賞(中山芝2000m・3歳)・金鯱賞(中京芝2000m)、【夏】札幌記念(札幌芝2000m)、【秋】有馬記念(中山芝2000m)

・芝2400m戦

【春】日本ダービー(東京芝2400m・3歳)・目黒記念(東京芝2400m・古馬)、【夏】宝塚記念(阪神芝2400m)、【秋】天皇賞【秋】(東京芝2400m)

※距離別三冠戦を行う真の狙い

さて、ここまでは距離別三冠戦についての話をたっぷり進めていきましたが、これを行うことの真意について触れるであれば、この記事のタイトルの後半部分である”八大競走の復権”にあり、具体的には春秋の天皇賞と有馬記念をより良いものにできないものかというところにあります。

今回、距離別三冠戦について触れていく中で、天皇賞【秋】を芝2400m戦に、有馬記念を芝2000m戦に、それぞれ変更をかけていこうという話をしたのですが、これは二つの距離が今後の日本競馬、ひいては世界の競馬をリードしていくにあたって重要な路線であるということを明確なメッセージとして残しておくためで、それは何も外国馬を招待してまでやることではなくて、自国の競走馬でできることだと判断した上でのものでした。また、距離別三冠を三季にわたって行うことで、海外遠征の促進を行いつつも、国内の競馬を充実させる狙いもあり、これについても果たしていけるだろうという目論見があります。

その上で、天皇賞【春】については距離短縮論を仄めかしながらも、現行の条件を保つことこそが天皇賞【春】の、ひいては日本競馬の価値を高めるという主張をさせていただくのですが、日本競馬が本来柱としていたのは、五大クラシックと春秋の天皇賞、そして有馬記念を含めた「八大競走」でした。この中で、有馬記念は時代に合わせた変化に対応できるだろうという目論見もあって距離変更を提案し、天皇賞【秋】についても過去に距離短縮の歴史を重ねていたこともあって、条件変更の話を持ち出すことができたのですが、天皇賞【春】に関しては平成に入っても頑なに距離の変更は行われず、その時代の王者を輩出し続けてきました。ならば、これをいたずらに変えることは、日本競馬の変容をもたらし、より画一的な競走馬の活躍が目立つという点で悪い方向に進むのではないかという考えから、天皇賞【春】に関しては令和、その先の時代を経ても変わらずにいることこそが日本競馬をより良いものにしていくのではないかと考えました。

そして、ここからが重要なのですが、古馬が出走できる「八大競走」である春秋の天皇賞と有馬記念、これを1年に全て制した馬は2000年のテイエムオペラオーと2017年のキタサンブラックの2頭にとどまっています。テイエムオペラオーは2000年の秋に天皇賞【秋】、ジャパンC、有馬記念と勝利して報奨金を獲得していますが、日本競馬が本来大事にしてきたものを鑑みれば、春秋の天皇賞を制した上で有馬記念を制覇することにこそ報奨金を与えるべきなのではないかと考えています。

言うなれば、古馬三冠戦は八大競走に指定されている”春秋の天皇賞と有馬記念”であり、クラシックとは逆方向でありながらもそれぞれ距離が大きく異なる中で勝利を掴む馬こそが、日本において真の最強馬たりうるのではないかと考えています。

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馬雑談【追跡】 | 14:28:03 | トラックバック(0) | コメント(0)
追跡・アドマイヤマーズ 「2歳王者が臨む展望」【一部修正有】
今週はクイーンC、共同通信杯、京都記念の3つの重賞が組まれていますが、どのレースもフルゲート割れとなっており、いささか寂しさを感じさせるメンバー構成となっています。そういった中で、昨年の朝日杯フューチュリティSを無敗で制したアドマイヤマーズが共同通信杯から始動していくことになりますが、今回の追跡ではアドマイヤマーズについてピックアップしていこうと思います。

※立派な2歳王者による”次の一歩”

朝日杯フューチュリティS史上初めてデイリー杯2歳Sからの連勝で結果を残したアドマイヤマーズ。マイルCS連覇を果たしたダイワメジャーの産駒としてはメジャーエンブレムに次いで2頭目の2歳G1制覇を果たしましたが、メジャーエンブレムは後にNHKマイルC制覇しており、アドマイヤマーズにも更なるG1制覇に期待がかかっています。

◇1・朝日杯フューチュリティSが重賞2勝目となった馬による、その後の国内G1制覇【現レース名となった2001年以降】

コスモサンビーム(2003年)…なし

マイネルレコルト(2004年)…なし

フサイチリシャール(2005年)…なし

セイウンワンダー(2008年)…なし

ローズキングダム(2009年)…ジャパンC(2010年)

グランプリボス(2010年)…NHKマイルC(2011年)

ダノンプレミアム(2017年)…なし【現役】

そういった中で、アドマイヤマーズと同様に朝日杯フューチュリティSが重賞2勝目となったのは過去に7頭いますが、更なるG1制覇を果たせたのはローズキングダムとグランプリボスの2頭だけにとどまっています。もっとも、アドマイヤマーズはローズキングダムやグランプリボスと同様にノーザンファーム生産馬であり、競馬学校非卒業騎手が主戦騎手となっていることから、G1制覇のチャンスは十分にあると言えますが、上記の7頭の明け3歳初戦について触れると、(1-1-2-3)となっており、あまり芳しいものとは言えません。その上で、連対を果たしたのはフサイチリシャールとダノンプレミアムの2頭ですが、フサイチリシャールについては今回のアドマイヤマーズと同様に明け3歳始動戦が共同通信杯でした。その時の共同通信杯の勝ち馬は札幌2歳Sを無敗で勝ち上がってきたアドマイヤムーンでしたが、今回の共同通信杯においてアドマイヤマーズ以外の重賞勝ち馬は昨年の京都2歳Sを勝ち上がってきたクラージュゲリエ1頭だけで、重賞となった京都2歳Sの優勝馬による更なる重賞勝ちがないカデナ1頭だけだということを考えると、今回の共同通信杯においてアドマイヤマーズがクラージュゲリエ以下6頭を相手に後れを取る可能性は低いということが言えそうです。

また、上記の7頭の中でただ1頭、明け3歳始動戦を勝ち上がったダノンプレミアムはアドマイヤマーズと同様に二代父がサンデーサイレンスであり、そういった意味でも、アドマイヤマーズが今週の共同通信杯における優勝馬になる可能性が高いことが窺えます。

※共同通信杯を勝つことで見える道

◇2・2歳重賞勝ちのある共同通信杯優勝馬によるその後の国内G1制覇【2004年以降】

ストーミーカフェ(2005年)…なし

アドマイヤムーン(2006年)…宝塚記念(2007年)、ジャパンC(2007年)

フサイチホウオー(2007年)…なし

イスラボニータ(2014年)…皐月賞(2014年)

前段では、朝日杯フューチュリティSが重賞2勝目だった馬によるその後について触れていきましたが、仮にアドマイヤマーズが共同通信杯を勝つとどうなるのかという観点でピックアップしたのが◇2のまとめです。共同通信杯優勝後に春のクラシックに参加できなかったストーミーカフェを除いた3頭は後にG1において最低一度は3着以内入線の経験を持っていますが、アドマイヤマーズが歩もうとしている”共同通信杯優勝の次走に中山芝2000m重賞に参戦”というデータに関しては(2-0-1-0)となっており、アドマイヤマーズと同様に無敗で2歳G1を制したサートゥルナーリアよりも共同通信杯も制する形となった場合のアドマイヤマーズの方が皐月賞における勝利の可能性は高いということができます。

ただ、◇2のまとめの中で実際に皐月賞制覇に漕ぎ着けたただ1頭の存在であるイスラボニータは、共同通信杯の前に東京芝1800mの重賞勝ちがあった馬でした。アドマイヤマーズもイスラボニータと同様に1勝目と2勝目が左回りのレースとなっており、イスラボニータに次いで共同通信杯制覇からの皐月賞制覇は十分に考えられますが、日本ダービーに関しては今回が東京競馬場初参戦というのが足枷となる可能性もありますし、ダイワメジャー産駒で芝2000m以上の重賞を制した例が一度もないことを考えると、共同通信杯を勝ったところで今年の牡馬クラシックにおける最有力候補と見立てるにはリスキーな判断であると考えています。

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馬雑談【追跡】 | 23:41:11 | トラックバック(0) | コメント(0)
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