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まつり駿楽

Author:まつり駿楽
血統、ベストパフォーマンス、実績の関係性を重視した競馬予想とクラシックの展望などをしています。2012年2月3日よりキルトクール株式会社の神官として入社。fc2小説ページの他、2019年11月2日より「駿楽牧場」にて執筆活動も展開しています。

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【9着VS8着】 第64回有馬記念回顧
G1馬11頭の競演で大いに盛り上がった今年の有馬記念。ファン投票1位にして単勝1番人気に支持された”レース前の主役”アーモンドアイは最後の直線で馬群に沈みましたが、その光景を尻目に2着馬に5馬身差をつけて圧勝したのは、今年の宝塚記念において2着馬に3馬身差をつけて勝利し、豪州の代表的なG1・コックスプレートを日本調教馬で初めて制したリスグラシューでした。

1着・リスグラシュー(父ハーツクライ)

2着・サートゥルナーリア(父ロードカナロア)

3着・ワールドプレミア(父ディープインパクト)

(予想記事・2019年・十の予想 「第64回有馬記念」(◎アーモンドアイ)

※世界よ、これが有馬記念だ!

ラップタイム・6.9 - 11.1 - 11.4 - 11.4 - 11.5 - 12.2 - 12.3 - 12.1 - 11.7 - 12.3 - 13.4 - 12.2 - 12.0

冒頭でも触れたように、今年はG1馬の参戦が11頭あった有馬記念でしたが、先陣を切ったのは一昨年のNHKマイルCを制し、その後もマイル路線を中心に強力な先行馬として名を馳せてきたアエロリットでした。前半1000mの通過は58秒5と前走の天皇賞【秋】よりも速いペースを8枠15番のスタートから演出され、後続馬群を引き離して縦長の展開に持ち込まれましたが、勝ったリスグラシューは最終コーナーを迎えるまでは中団のインをキープし続けて、静かに脚をためていました。

そして、迎えた最後の直線。1番人気に支持されたアーモンドアイは道中中団の外をスムーズに進み続けて一瞬は先頭に立つシーンも見られそうでしたが、終始マークし続けてきたフィエールマンやサートゥルナーリアの脚力に負けて失速。その外を通ってきたリスグラシューは最終コーナーで瞬時に内ラチ沿いから外へと進路をとり、そこから一気の差し脚で後続を突き放していきました。リスグラシューがマークした上がり3ハロン34秒7は出走馬の中でただ1頭の上がり3ハロン34秒台で、最終コーナーで10番手以内にいた馬で見ていくと、次位が2着に入ったサートゥルナーリアの35秒4なので、いかに次元の違う強さを見せたかということがうかがえますが、今回の上位3頭は形は違えど、道中は落ち着きを持ってレースを展開しており、近年の東京競馬場で見られるような単純な速さ決着だけではない総合力が問われる一戦になったと言えます。

そして、それは京都競馬場で行われる菊花賞や天皇賞【春】と同様に向正面のスタートから最初の正面スタンド前の通過を経てさらに1周を走るという中山芝2500mのレイアウト故に演出されるもので、これこそが有馬記念がグランプリであるという源泉を見た思いがしました。

◎・アーモンドアイ(9着)

香港カップの回避から有馬記念出走へと転換していったアーモンドアイ。スタートは五分に出て、道中は中団の外を通ってきましたが、幾分か力みの入った走りになっており、最後の直線でガタが来てしまいました。生涯初の掲示板外の敗戦となりましたが、本命に推した理由として取り上げた”年間の3着以内率が100%で、なおかつ東京芝重賞の勝ち鞍がある八大競走優勝馬”は全て牡馬であった上に、その年に右回りのレースで勝利経験があった馬が結果を残しており、昨年の秋華賞以来1年2か月ぶりの右回りのレースでは無理があったと考えるのが妥当であるように感じています。

キルトクール・ヴェロックス(8着)

道中はアーモンドアイとほぼ同じ位置でレースをしていたヴェロックスでしたが、今回出走していた3歳馬の中では最も悪い着順になってしまいました。その上で、今回出走していた3歳馬について触れていくと、2着のサートゥルナーリアはアーモンドアイの背後を取ってアーモンドアイの走りをなぞるようにしながら最後の直線でアーモンドアイを叩きのめす走りを披露したのに対し、3着のワールドプレミアは2走前に3着に敗れた神戸新聞杯と同様に道中は死んだふりをして、最後の直線までじっと脚をため続けて直線で弾けさせるという明確な意思を感じましたが、ヴェロックスはいかにも中途半端なレースになってしまったというところであり、今回出走した3歳馬の中では成長力に疑問が残るような内容になってしまったようにも感じます。

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レース回顧(予想レース) | 16:53:01 | トラックバック(0) | コメント(0)
【1頭】 第71回朝日杯フューチュリティS回顧(一部修正有)
3年連続無敗馬の勝利となった朝日杯フューチュリティS。ホープフルS優勝馬に最優秀2歳牡馬を譲る気はないといった感じの白熱とした一戦は、1番人気馬のサリオスが勝利を収めました。

1着・サリオス(父ハーツクライ)

2着・タイセイビジョン(父タートルボウル)

3着・グランレイ(父ルーラーシップ)

(予想記事・実験予想・2019年#10 「第71回朝日杯フューチュリティS」

ラップタイム・12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.6 - 11.8 - 11.8 - 11.6 - 12.4

※”大黒柱”の結果

8年連続連対馬輩出中の”1勝目と2勝目を連勝で飾った馬”

3着以内入線馬・1頭、最高着順・1着(サリオス)

さて、”大黒柱”に該当していた馬による3着以内入線はサリオス1頭と、若干寂しい結果になりましたが、勝ったサリオスはここ2年の無敗馬と同様に”左右両方のレースで勝ち上がってきたマイル重賞勝ち馬6月デビューで左回りの芝マイルのオープン勝ち馬”で、来年以降もそのようなキャリアを持っている馬がいれば、本命に推したいところです。

その上で、3年続けて”左右両方のレースで勝ち上がってきたマイル重賞勝ち馬6月デビューで左回りの芝マイルのオープン勝ち馬”が勝ち上がることとなった朝日杯フューチュリティSですが、ここ2年の優勝馬であるダノンプレミアムとアドマイヤマーズは後に国内マイルG1で連対実績を残しており、サリオスがトップマイラーとしての道を歩み始めたのは確かといったところです。一方で、クラシックとは縁がないというのが懸念材料とはなりますが、2年前の優勝馬であるダノンプレミアムは皐月賞トライアルの弥生賞も無敗で制しており、この流れを生かし切ることができれば、クラシック制覇のチャンスもあるのではないかと思われます。

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レース回顧(予想レース) | 16:13:42 | トラックバック(0) | コメント(0)
【3着VS11着】 第39回ジャパンC回顧
東京競馬場がリニューアルされて最初に行われた16年前と同様に重馬場で開催された39回目のジャパンC。ノーザンファーム生産馬が11頭出しを敢行する中で、古豪・社台ファーム生産馬である3歳牝馬・カレンブーケドールが2着に入る健闘を見せましたが、勝ったのはノーザンファーム生産の5歳馬で、昨年の大阪杯を制してきたスワーヴリチャードでした。

1着・スワーヴリチャード(父ハーツクライ)

2着・カレンブーケドール(父ディープインパクト)

3着・ワグネリアン(父ディープインパクト)

(予想記事・2019年・九の予想 「第39回ジャパンC」(◎ワグネリアン)

※複数の東京芝の有力実績

ラップタイム・12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.2 - 11.7 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.6

今年の上位5頭は全て東京芝2400m以上の重賞で連対実績があった馬によって占められたジャパンC。2着に入ったカレンブーケドールのみ重賞未勝利馬だったものの、オークスと秋華賞で2着に入った実力は伊達ではなかったというところを見せましたが、勝ったスワーヴリチャードは今回の勝利で東京芝重賞3勝目をマークし、東京芝重賞における通算成績を(3-2-2-2)としました。着外2回はいずれも東京芝2000mで行われる天皇賞【秋】となっており、それ以外の舞台で力を出し切れていたことが今回の勝因とも言えそうですが、そういったことを鑑みるに、今回の上位3頭はいずれも先に触れた”東京芝2400m以上の重賞で連対実績があった馬”であったことに加え、”東京芝1800mのオープンクラスで勝利経験を有していた馬”でもあったことも取り上げたいところで、この部分を来年以降に繋げられるかどうか、注目していきたいところであります。

※来年の日本ダービーに向けて

さて、今年の日本ダービー馬は前年のジャパンC優勝馬であるアーモンドアイとは繋がりの薄い馬が勝ちましたが、2010年代の日本ダービー馬は少なからず前年のジャパンC優勝馬と繋がりがありました。特に、今回のレースで本命に推したワグネリアンとキルトクールに指名したレイデオロは、それぞれの年の日本ダービーを勝った時に前年のジャパンC優勝馬との繋がりを強く感じる馬と評価していたのですが、こうしたことを鑑みるに、今回はハーツクライ産駒によるジャパンC制覇という事実をクローズアップしたいところで、2勝目がスワーヴリチャードと同じ”東京芝1800mのオープンクラス”となっているワーケア、”初勝利が芝2000m戦、2勝目が芝1800mのオープンクラス”というキャリアがスワーヴリチャードと重なるマイラプソディを現時点における来年の日本ダービー馬の有力候補として取り上げておきます。

◎・ワグネリアン(3着)

昨年の日本ダービー以来となる東京芝2400m戦に挑んだワグネリアンでしたが、3コーナーから4コーナーにかけて下がってきた馬に釣られる形で後退と外への持ち出しを余儀なくされ、そこで生じたロスが最後の直線勝負で響くことになりました。ディープインパクト産駒の牡馬としては2014年3着のスピルバーグ、2015年2着のラストインパクトに次いで3頭目となる3着以内入線を果たしましたが、昨年の日本ダービー優勝後大事に使われてきながら、最も得意としていた舞台で勝てなかった事実は重く見たいところで、来年のジャパンCを迎えるまでにどのような実績を残せるのか、厳しい目で見ていきたいところです。(複勝170円)

キルトクール・レイデオロ(11着)

最終的に1番人気に支持された一昨年の日本ダービー馬でしたが、4コーナーを迎えた時点で手応えはなくなっており、勝ち馬から2秒2離されてのゴールとなりました。前述の通り、今回の上位5頭は東京芝2400m以上の重賞で連対実績があった馬によって占められており、レイデオロ自身もそのキャリアを有していますが、レイデオロの東京芝実績は昨年の天皇賞【秋】優勝で止まっており、前年のジャパンC以降に東京芝への出走実績がない日本馬による3着以内入線は、東京競馬場がリニューアルされた2003年以降では2016年のキタサンブラック1頭だけでした。しかも、キタサンブラックはその年に天皇賞【春】を制した上で前走京都大賞典で芝2400mの優勝実績を作っており、落ち目に入っていたレイデオロに好走を望むのは酷だったように思われます。

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レース回顧(予想レース) | 22:52:52 | トラックバック(0) | コメント(0)
【6着VS2着】 第160回天皇賞【秋】回顧+α
令和最初の天皇賞となった第160回天皇賞【秋】。ロードカナロア産駒2頭の対決が大きくクローズアップされる中、昨年の3歳牝馬三冠馬であるロードカナロア産駒のアーモンドアイが、同期の2歳王者でディープインパクト産駒のダノンプレミアムに対して3馬身の差をつけて圧勝しました。

1着・アーモンドアイ(父ロードカナロア)

2着・ダノンプレミアム(父ディープインパクト)

3着・アエロリット(父クロフネ)

(予想記事・2019年・八の予想 「第160回天皇賞【秋】」(◎サートゥルナーリア)【一部修正有】

※まさに頂上決戦

ラップタイム・12.8 - 11.4 - 11.5 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 11.3 - 11.1 - 11.3 - 11.9

レースは2年連続安田記念2着のアエロリットが積極果敢な逃げを展開。昨年は騎乗馬が本馬場入場時に放馬してレースに参加できなかった戸崎圭太騎手と共に2ハロン目から6ハロン目の区間で11秒台中盤のラップを刻み続けるという絶妙なペースメイクの中、人気上位3頭は中団より前を選択しました。この中でポジショニングが絶妙だったのはサートゥルナーリアで、スタートで後手を踏みながら、2コーナーに入るところで3番手のインに位置しようとしていたアーモンドアイをカットしてそのポジションを奪い、アエロリットの直後につけてレースを進めていきました。ペースアップが図られた3コーナーから4コーナーにかけては人気薄の先行馬だったスティッフェリオやドレッドノータスの手応えがなくなって後退気配を見せる中、サートゥルナーリアとアーモンドアイの間の番手で外を進んできたダノンプレミアムが前進気勢を見せ、アーモンドアイはレース序盤にポジションを奪ってきたサートゥルナーリアの背後を終始キープして直線に向かいます。

そして迎えた最後の直線勝負。直線の入り口でダノンプレミアムとサートゥルナーリアが先頭に立とうとすると、終始ペースを握っていたアエロリットが2頭の争いに食い下がろうと馬体を併せに行きました。その時に生じた内の隙間を縫ってアーモンドアイが進出を開始し、直線半ばではアーモンドアイ、アエロリット、サートゥルナーリア、ダノンプレミアムの4頭が横並びになるような形になりましたが、そこから抜けてきたのがアーモンドアイとダノンプレミアムで、ロードカナロア産駒の名実共に最高傑作とディープインパクト産駒の俊英の叩き合いに持ち込まれるかと思われました。ところが、残り200mを切ったところからアーモンドアイの脚色が完全に勝っており、アーモンドアイが内ラチ沿いをクールに真っすぐに脚を伸ばしていく中で、ダノンプレミアムは徐々に外側へ寄れていって差が広がる一方。最終的には、アーモンドアイが秋の天皇賞史上2番目に速い1分56秒2で走破し、その3馬身後ろにダノンプレミアムが入線。一度はサートゥルナーリアにも前を譲りかけたアエロリットも粘り腰を見せてダノンプレミアムとクビ差の3着に入り、サートゥルナーリアは外から脚を伸ばしてきたユーキャンスマイルとワグネリアンに交わされ、スワーヴリチャードにハナ差先着する形での6着に敗れ去ることとなりました。

◎・サートゥルナーリア(6着)

前述の通り、スタートで後手を踏みながらもそこから3番手のインを確保してきたサートゥルナーリア。そのポジショニングは芸術的なもので、サートゥルナーリアと同様にアエロリットの背後を狙っていたアーモンドアイをカットした以外は、他の馬の進路の妨げにはなっていませんでした。意図的で挑発的な先行策にも大きく折り合いを欠くシーンは見られず、直線でアーモンドアイ、アエロリット、ダノンプレミアムと横並びになってそこからアエロリットの前に出られた時は、人気上位3頭の壮絶な叩き合いを夢想しましたが、そこからの伸びは見られず、2着に粘ったダノンプレミアムとの差は0秒4、勝ったアーモンドアイとはそこからさらに0秒5離される完敗を喫しました。東京芝G1では2連敗、短期免許取得騎手騎乗時も同様に2連敗となったサートゥルナーリアですが、日本ダービーに次いで二度目となった”前走から中60日以内の出走”での敗戦ということもあり、日本競馬で頂点に立つにはまだまだ成長が必要といったところです。

キルトクール・ダノンプレミアム(2着・(/´△`\) ナンテコッタイドンガバチョ!)

勝利を収めたアーモンドアイと同様に安田記念以来の実戦復帰となったダノンプレミアム。9番枠なりのスムーズな競馬ができたといったところでしたが、上位5頭のうち3頭は3枠から内側の馬で、インで立ち回りができた馬が優位に立てたという部分は否定できません。そういう意味では、3着に入った5番枠の逃げ馬アエロリットとの実力差は着差以上と言えますし、ダノンプレミアムと同じディープインパクト産駒で14番枠からのスタートとなったワグネリアンに関しては、今後の巻き返しに大きな期待をかけられそうです。もっとも、アーモンドアイにつけられた3馬身差は、枠順云々でどうにかできるレベルではないといったところで、高速仕様の馬場におけるアーモンドアイの存在は絶対的なものであることを示された一戦だったように思われます。(複勝260円)

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レース回顧(予想レース) | 20:30:49 | トラックバック(0) | コメント(0)
【1着VS13着】 第80回菊花賞回顧
昨年に続いてディープインパクト産駒が勝利を収めた今年の菊花賞。菊花賞においては10年ぶりとなる同一種牡馬の産駒によるワンツーフィニッシュとなりましたが、第80代菊花賞馬となったのは、神戸新聞杯3着で優先出走権を得た2勝クラス所属のワールドプレミアでした。

1着・ワールドプレミア(父ディープインパクト)

2着・サトノルークス(父ディープインパクト)

3着・ヴェロックス(父ジャスタウェイ)

(予想記事・2019年・七の予想 「第80回菊花賞」(◎ワールドプレミア)

※”副将”ヴェロックスVS”中堅”ディープインパクト産駒二騎

2019年のラップタイム・12.9 - 12.4 - 12.3 - 12.6 - 12.2 - 12.2 - 12.7 - 12.7 - 12.5 - 12.8 - 12.5 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.4

2018年のラップタイム・12.8 - 11.9 - 12.5 - 12.9 - 12.6 - 12.4 - 13.3 - 13.0 - 12.8 - 12.7 - 12.8 - 12.2 - 12.2 - 10.7 - 11.3

2016年のラップタイム・13.0 - 11.3 - 11.0 - 12.4 - 12.2 - 12.7 - 13.6 - 13.2 - 12.3 - 12.7 - 12.2 - 12.0 - 11.6 - 11.5 - 11.6

今回の菊花賞で1番人気に支持されていたのは、皐月賞2着、日本ダービー3着のヴェロックスでしたが、道中は4番手の外を回ってきており、今回のメンバーの中では実力は抜けていると言わんばかりのレースぶりでした。このヴェロックスの競馬に対し、ヴェロックスに先着した2頭のディープインパクト産駒はヴェロックスへの強烈な意識を寄せながら対照的な戦術をとっており、勝利を収めたワールドプレミアはヴェロックスの直後の番手についた上で内で宥めすかせるように進み、サトノルークスはワールドプレミアよりもさらに後ろの番手で外を進むことになりました。

レースはミルコ・デムーロ騎手騎乗のカウディーリョが12秒台のラップを刻み続けるという、レース当日に良馬場に回復したことを思えばかなりタフな流れを演出する中で、2周目の3コーナーでは馬群が凝縮される形になりましたが、そこからホウオウサーベルやタガノディアマンテらが積極的な仕掛けを行う中で、サトノルークスはその動き一歩遅れる形でスパートを開始しました。一方で、ワールドプレミアはレース中盤まで少し手こずっていた折り合いをしっかりつけてむやみに動きませんでした。

そして、迎えた最後の直線勝負。馬場の真ん中からヴェロックスが堂々と先頭に躍り出ようとするところを内からワールドプレミアが脚を伸ばしていき、この争いはワールドプレミアがすぐに優勢に持ち込みました。これに対し、サトノルークスはヴェロックスの外からじわじわとワールドプレミアとの差を詰めにかかりましたが、最後はクビ差でワールドプレミアが勝利。ワールドプレミアに跨っていた武豊騎手は菊花賞史上最年長の優勝騎手になると同時に、”昭和・平成・令和”の三元号にわたっての菊花賞優勝騎手となりました。

※ディープインパクト産駒による菊花賞ワンツーフィニッシュが意味するところ

さて、冒頭でも触れたように昨年に続いてディープインパクト産駒が菊花賞を制覇することになり、ディープインパクト産駒による菊花賞制覇は今回で3回目となりましたが、その顔触れを振り返ると、最初の勝ち馬である2016年のサトノダイヤモンドは10月開催となった2000年以降では第5位の走破時計で勝利を収め、その次走となった有馬記念では前年の菊花賞馬であるキタサンブラックを相手に勝利を収めました。2回目の勝ち馬である昨年のフィエールマンは今年の走破時計よりもコンマ1秒遅かったものの、上がり3ハロンでは今年よりも2秒速く、菊花賞から2戦目となった天皇賞【春】において、ディープインパクト産駒による八大競走完全制覇を果たすことになりました。

そして、今回はディープインパクト産駒としては9世代目にして初めての菊花賞におけるワンツーフィニッシュを決めることになりましたが、上がり3ハロンに関しては過去2回が34秒台のレースになったのに対し、今回は36秒2と速さよりも持久力が問われる一戦になりました。過去2回の優勝馬は前述の通り、最初の古馬混合G1でいきなり勝利を収められるほど、成長力と速さに富んだ競走馬でしたが、今回の優勝馬であるワールドプレミアは菊花賞が初めての重賞連対で、正真正銘の遅咲きのディープインパクト産駒と言えます。2着に入ったサトノルークスはクラシック皆勤馬ではあるものの、春のクラシック2戦は共に二桁着順と振るわなかったので今回の舞台で本領発揮となったと言えるのですが、そう考えると、速さ以上に持久力勝負でこそ持ち味が生かされるディープインパクト産駒の本質が詰まっていたレースではないのかと思われます。

◎・ワールドプレミア(1着)

今回の菊花賞制覇は、デビューから手綱を取り続けてきた武豊騎手のエスコートなしには語れないところがありますが、武豊騎手にとっては今回の菊花賞は5回目の優勝でした。過去の4頭のうち、ダンスインザダークとエアシャカールは菊花賞が最後の勝利となったのに対し、スーパークリークとディープインパクトはさらにG1勝利を積み重ねて一時代を築き上げた馬に成長と、両極端な将来像となっていますが、前者の2頭は菊花賞において2着馬との差が1馬身未満だったのに対し、後者の2頭は2着馬との差が2馬身以上となっており、その意味ではワールドプレミアは前者に当てはまってしまうのが今後に向けての不安なところになります。

一方で、今回の勝利はディープインパクト産駒の本質が詰まっていたと評しましたが、勝ったワールドプレミアも2着のサトノルークスも、両者共に”ノーザンファーム生産のディープインパクト産駒”であること以上に、”母方の血統が欧州血統のディープインパクト産駒”であったことに注目したいところで、今回のレースを受けてレースに対して更なる前向きさが出てきて勝ち続けるようになれば、凱旋門賞などの海外のビッグレースで好勝負を演じても不思議ではないと考えています。(単勝650円、複勝180円)

キルトクール・ザダル(13着)

道中は終始インコースの中団につけていましたが、そこからポジションを上げることは叶わず、何ら見せ場を作ることなく終わってしまいました。今回の馬場はあまり高速仕様のものとは言えず、時計的な速さを求められてきたここ2戦のキャリアが仇になったという見方もありますが、根本的に距離適性がなかったような敗戦といった感じで、過去に2勝している芝2000m戦で見直したいところです。

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レース回顧(予想レース) | 20:16:47 | トラックバック(0) | コメント(0)
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