2010-07-25 Sun
夏競馬はそろそろ佳境に入ってくる頃。来週行われる小倉芝1800mの2歳戦は未勝利戦と新馬戦に組まれていますが、そこで初勝利を収めた重賞勝ち馬の顔ぶれを見ていきましょう。(初勝利が小倉芝1800の重賞勝ち馬)
・メイショウサムソン
皐月賞、日本ダービー、天皇賞(春)、天皇賞(秋)、スプリングS、大阪杯
・キャプテントゥーレ
皐月賞、デイリー杯2歳S、朝日チャレンジC
・インティライミ
京都新聞杯、京都大賞典、朝日チャレンジC
・トウカイトリック
阪神大賞典、ダイヤモンドS
・メイショウオスカル
フローラS、福島牝馬S
・イコピコ
神戸新聞杯
・エイシンアポロン
京王杯2歳S
・ペールギュント
デイリー杯2歳S、シンザン記念
・サンバレンティン
七夕賞、福島記念
・サンレイジャスパー
小倉記念
・トーホウシャイン
マーメイドS
・ホッコーパドゥシャ
新潟記念
ここからは皐月賞馬を2頭輩出。その他の重賞勝ち馬を見ていっても、芝2000mの重賞と縁が深く、野芝がメインのレースで強さを発揮している趣があります。血統的にはSaddler's Wells、Nijinsky、スペシャルウィークの血を持つ馬に注目で、ノーザンテースト、Lyphardといった古くから日本に根付いているノーザンダンサー系も重要視。上記のノーザンダンサーの血を持った上でミスタープロスペクターの血を持つ馬も小倉芝1800m戦では良いです。
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2010-07-18 Sun
既に新馬戦が始まって約1ヶ月。開催も一巡してしまいましたが、やはり最大の注目は新種牡馬ディープインパクトの可能性。デビュー済みのディープインパクト産駒の中では福島1800m戦を制したヒラボクインパクトが朝日杯の有力候補と見たのですが、クラシックではどうなのか、自分なりにリストアップしてみようと思います。・シュプリームギフト(牝、母・スーヴェニアギフト、母父・Souvenir Copy)
開幕週の阪神芝1600mでデビューして3着。そのレースを勝ったアヴェンチュラはオークス馬トールポピーの妹にあたる馬で、2着馬、4着馬もその後の未勝利戦を勝利していることからレベルが高そうな雰囲気がありますが、この馬の母父にあたるSouvenir Copyは父がミスタープロスペクター、母父がNureyevということで今年のクラシックでブレイクしたKingmamboと似た血統構成を持っています。また、4代母Rose Redからは1992年の英ダービーを制したドクターデヴィアス、1997年の高松宮杯(現・高松宮記念)を制したシンコウキング、あるいは2007年の高松宮記念を制したスズカフェニックスなどが輩出されており、今後大きく飛躍するのではないかと見ています。
・ピクシープリンセス(牝、母・オータムメロディー、母父・Kingmambo)
”ダーレー軍団”でお馴染みのシェイク・モハメドが所有するディープインパクト産駒。母父Kingmambo、2代母の父Sadler's Wellsということでエルコンドルパサーと似た血統構成を持ち、2代母の兄弟にアドマイヤドンの父にあたるティンバーカントリー、牝系からはドバイワールドカップレコードホルダーのドバイミレニアム、1999年の京都大賞典を制しているツルマルツヨシが輩出されており、オールラウンドの活躍を見込んでいます。
・アーティストチョイスの2008(牝、母父・Giant's Causeway)
20世紀最後の大物にして、世界最強馬の1頭として数えられるGiant's Causewayを母父に持つ、ノーザンファーム生まれの牝馬。Giant's Causewayの父にあたるStorm Catは日本では早熟イメージが先行し、G1では一枚足りないところがありますが、この馬自身の牝系は欧州の血で固められ、4代母のAllez Franceは牝馬ながら凱旋門賞を制した女傑。日米欧のバランスが絶妙に絡んでいる血統が大きな魅力で、牝馬クラシック二冠の期待もあります。
・アルファホール(牡、母ドゥルセデレーチェ、母父フレンチデピュティ)
2代母ポトリザリスはアルゼンチンオークス、アルゼンチンダービーを制しており、オークス3着馬ディアデラノビアを輩出。今年の日本ダービーを無敗で挑んだペルーサなどのように、南米系の牝系を持つ馬が活躍している現状、そうした中で母父にフレンチデピュティのワンクッションを入れていることが血統的な魅力であり、母にとって初子、昨年のダービートレーナー萩原清厩舎所属ということもこの馬の飛躍にとっては大きなアドバンテージと見ています。
・レディパステルの2008(牡、母父トニービン)
母は2001年のオークス馬であり、タップダンスシチーやツルマルボーイといったG1で活躍した馬とも僅差の争いを演じてきた名牝。父父サンデーサイレンス、母父トニービンでまさにクラシックで活躍することは約束されたようなものであり、ディープインパクトと同様5代目までにクロスが一つもないこともプラス。ディープインパクト産駒の中ではこの馬がダービー最有力候補と見ています。
2010-07-04 Sun
2010年7月3日、既に昨日のことになりましたが、この日を忘れることはないと思います。「怪物」オグリキャップ死す…脚部を骨折
オグリキャップという馬を知ったのは、まだ私が幼稚園に通っていた時のことでした。その前からも競馬のレースを見ることが好きというちょっと変わったところがありましたが、今のブログがあるのも、何より私の競馬の始まりはオグリキャップから始まったといっても過言ではありません。
オグリキャップの印象深いレースですが、私にとっての一番は生涯初めて複勝に絡まなかった敗戦を喫した1989年の有馬記念です。マイルCS→ジャパンCというG1連闘、それもマイルCS勝利後に挑んだジャパンCでレコード決着のタイム差なしの2着に入るという凄まじいタフネスぶりを発揮したのを経て望んだ一戦でしたが、あの時のオグリキャップは珍しく逃げ馬を積極的に追いかける展開になり、最後の直線では一時先頭に立ったものの、そこからいつも見せてきた”最後まで勝負を諦めない末脚”が全く見られず、後続から来た馬に差されて5着でゴールイン。当時6歳だった筆者にとってはとても受け入れがたい現実で、悔しさで泣いてしまったほどの思い出深いレースです。
思えばオグリキャップという馬、負けてもなお強烈な存在感を残すというか、伝説を作ってきた稀有な存在であったように思います。1988年秋におけるタマモクロスとの芦毛対決、1989年のジャパンC、有馬記念などはその象徴的な出来事で、そして、1988年と1990年の2度の有馬記念勝利からもわかるように最後の最後にはハッピーエンドを演出してきた、ヒーローの中のヒーローであることも見せてきました。その意味において、放牧中の事故によって死を迎えてしまったことは、あまりにも寂しく、不完全燃焼な幕切れという風な印象もあり、それは1989年の有馬記念の敗戦に近いものを感じたりもしています。
今、自宅には30頭近い馬のぬいぐるみがいますが、そのうちの半数ぐらいはオグリキャップ。競走馬のぬいぐるみブームを巻き起こしたのもオグリキャップであり、自分のオグリキャップ好きはぬいぐるみによってもたらされている部分もありますが、ともあれ自分にとってオグリキャップは競馬の原点とも言うべき存在。種牡馬としてのオグリキャップは今ひとつでしたが、最後のオグリキャップ産駒であるミンナノアイドルをはじめとして、オグリキャップの血を受け継いでいる馬、オグリキャップの母ホワイトナルビーの一族が活躍し、少しでも多く血を紡ぎあげていき、輝かしい未来を築き上げていくことを願うばかりです。
そして、微力ながら、私もオグリキャップの語り部としてありたいと、そう考えています…
2010-07-04 Sun
ダービー直前からこのブログを立ち上げていましたが、改めまして紹介いたします。○◎○な生き方
以前、上のブログで競馬の予想記事などを書いていました、真流(読みは「まる」)と申します。ここでの予想に関しては血統をベースに、その馬のベストパフォーマンスや好走レースとの関連性を見極めたスタイルを確立しようと考えています。その中で、とりわけ血統について物申すことが多いクラシック戦線に向けて力を入れていこうと考えています。前のブログで書いた血統記事についても少し公開しつつ、新たな解釈などいろいろやっていくつもりでいますので、今後ともよろしくお願いいたします。
テーマ:日記というか、雑記というか… - ジャンル:日記