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まつり駿楽

Author:まつり駿楽
血統、ベストパフォーマンス、実績の関係性を重視した競馬予想とクラシックの展望などをしています。2012年2月3日よりキルトクール株式会社の神官として入社。fc2小説ページの他、2019年11月2日より「駿楽牧場」にて執筆活動も展開しています。

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今年の芝2000m重賞を総ざらい(上半期)
今週の日曜日は京都芝3000mで行われる菊花賞が行われますが、来週はいよいよ秋の古馬混合中長距離G1の第一戦である天皇賞【秋】が開催されます。天皇賞【秋】を迎える前に行われる芝2000mの国内重賞は16戦ありますが、今年の天皇賞【秋】を展望するアプローチとして、今年行われてきた芝2000m重賞を一度総ざらいしていきます。今回のこの記事では上半期のレースについて触れていきますが、ここでは勝ち馬とレースのラップタイムを掲載した上で寸評を添えるスタイルをとっていきたいと思います。

※中山金杯(回顧記事・一つ、抜きんでる 第62回中山金杯回顧

1着・タッチミーノット(父ダンスインザダーク)

ラップタイム・12.3 - 10.9 - 12.8 - 12.1 - 12.5 - 12.1 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.8

出走馬16頭中9頭が上がり3ハロン34秒台をマークし、レース全体の後半4ハロン全てで11秒台を計時しているように、ロングスパート合戦となった一戦ですが、この時の上位3頭はいずれも芝1800m重賞で3着以内に入った経験を持つ馬でした。こうした中で勝ったタッチミーノットは過去に七夕賞(2011年中山)、新潟記念で2着に入っており、芝2000m重賞の巧者ぶりを発揮している格好ですが、2000年以降の中山金杯の勝ち馬でその後に国内芝G2制覇までこぎつけた唯一の存在である昨年の優勝馬フェデラリストに関しては、レース全体の後半5ハロン全てで11秒台のラップが刻まれており、今年のレベルでもまだ温いことが窺えます。

※京成杯(回顧記事・いざクラシックへ!注目の一頭 2013クラシック世代第33週

1着・フェイムゲーム(父ハーツクライ)

ラップタイム・12.6 - 11.0 - 12.6 - 11.8 - 13.0 - 13.1 - 12.7 - 11.9 - 11.6 - 12.0

降雪の影響で開催日程がずれた京成杯ですが、残り3ハロンで大きくペースが上がる中で4コーナーまでに5番手に進出していたフェイムゲームが勝利しました。フェイムゲームに関しては中山芝2000m、外国人騎手とのコンビの2つの条件が合わさって2勝している馬であり、皐月賞後に故障が判明してしまったために、このレースから読み取れる内容があまりに乏しいのですが、このレースの勝ち馬も2着馬も父は共に中山G1馬であり、そのアドバンテージを生かしたレースであるということは言えそうです。

※弥生賞(回顧記事・笑うサンデーサイレンス 第50回弥生賞回顧

1着・カミノタサハラ(父ディープインパクト)

ラップタイム・12.9 - 11.4 - 12.2 - 12.4 - 12.7 - 12.5 - 11.7 - 11.6 - 11.4 - 12.2

1着から10着まで1秒以内の差に収まっていた皐月賞トライアル。後半4ハロンの時計は中山金杯とは0秒1の遅れに過ぎず、ラスト400から200にかけて刻んだ11秒4は、今年の中山芝2000m重賞における上がり3ハロンの中で刻まれたラップタイムとしては最速です。

こうした中で勝利を収めたカミノタサハラは次の皐月賞で勝ち馬から0秒5離されての4着で、後に屈腱炎にかかっていることが判明していますが、弥生賞でコンビを組んだ内田博幸騎手は、後にフローラSでもディープインパクト産駒のデニムアンドルビーに騎乗して勝利をモノにしており、その後の関東で行われた芝2000m重賞の勝利ジョッキーを鑑みても、肝の据わった騎乗ができる騎手を狙うのが得策ではないかと思われます。

中日新聞杯

1着・サトノアポロ(父シンボリクリスエス)

ラップタイム・12.4 - 11.0 - 12.5 - 12.3 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 11.9 - 11.4 - 12.3

中京芝2000m戦で初めて1分59秒台の決着となった中日新聞杯のラップタイムを見ると、12秒5を超える遅いラップを刻まれたことがない平均的な流れでレースが進んでいたことがわかりますが、勝ったサトノアポロはこれ以降のレースで結果を残していません。このレース3か月前に行われた金鯱賞を勝ったオーシャンブルーは直後の有馬記念でも2着に来ましたが、その時の後半6ハロンのラップ比較を行うと、金鯱賞は「11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.0」と高低差0秒5というハイレベルな持久戦であったのに対し、中日新聞杯のそれは「12.0 - 12.0 - 11.8 - 11.9 - 11.4 - 12.3」とラスト1ハロンで大きく減速するラップが刻まれており、この辺りがその後の出世に大きな影響をもたらしているのではないかと考えています。

※大阪杯(回顧記事・1月から3月の古馬芝G2簡易回顧

1着・オルフェーヴル(父ステイゴールド)

ラップタイム・12.6 - 11.4 - 12.7 - 12.2 - 12.6 - 12.2 - 11.6 - 11.3 - 10.9 - 11.5

出走馬14頭中9頭が上がり3ハロン34秒0よりも速い上がりを繰り出す中、ここを勝利したオルフェーヴルは、2009年の春秋グランプリホースである兄ドリームジャーニーを彷彿とさせるようなコーナリングの巧さを遺憾なく発揮し、ラップが速くなったところから何ら問題なく位置を上げてきていました。次走予定されている有馬記念に向けては、古馬になってからのレースで前半が速かったレースが昨年の宝塚記念ぐらいなのが懸念材料ですが、フォワ賞でも凱旋門賞でも道中である程度前で競馬できていたことを考えると、有終の美を飾れる可能性は大いにあると見ています。

また、このレースでは3着だったエイシンフラッシュは、勝ったオルフェーヴルから半馬身とクビ差の遅れでゴールしたものの、直線の攻防はオルフェーヴルと付かず離れずの争いを演じていました。次走のクイーンエリザベス2世Cでは外枠から中途半端に脚を使うのを嫌がって内に向かって進路を取りに行った結果として最後方での待機策を採り、直線では出来た隙間を縫いながら最後まで脚色を鈍らせることなく3着に入る上質のスピード能力を見せ、前走毎日王冠は道中4番手のインコースで脚を溜めて、直線半ばからエンジン全開にして押し切っていきました。3年前にダービーを勝ちながら、大きな故障もなく走り続け、6歳になっても重賞勝ちを収めている様を見ていると、今までの多くの敗戦は馬が加減して走っているという部分も少なからずありそうで、本気のエイシンフラッシュがどの程度のものかというのは、実はまだ完全に露になっていないのではないかと思われます。

※皐月賞(回顧記事・過激な快速王 第73回皐月賞回顧

1着・ロゴタイプ(父ローエングリン)

ラップタイム・12.0 - 10.6 - 11.5 - 11.6 - 12.3 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 12.0

中山芝2000mのコースレコードとなった今年の皐月賞は、前半1000mを58秒0で通過していますが、後半1000mは60秒0ちょうどということもさることながら、ラップの高低差が0秒2である上に12秒0が3回も刻まれる失速度の低いレースとなっています。また、1分58秒台で走破した馬が9頭もおり、後の東京優駿【日本ダービー】ではフルゲートが18頭立てとなった1992年以降では1着から最下位までの差が最少のものであることから、3歳牡馬のトップレベルの馬に関しては実績ほど能力差があるわけではなく、成長次第でいくらでも逆転可能ではないかと思われます。

この中で上位3頭は4コーナーの段階で5番手以内にいましたが、いずれも重賞勝ち馬で、連対馬2頭の父は中山重賞を2勝以上しています。勝ったロゴタイプ自身が中山芝重賞3連勝という形で皐月賞を勝利していることから、屈指の中山巧者である可能性も視野に入れたいところですが、皐月賞までに行われた4つの中山芝2000m重賞のうち、3歳重賞の3戦はいずれも非競馬学校出身騎手による勝利ということで、タイトなレース運びをしてくる人馬にこそ勝機が巡ってくるのではないかと睨んでいます。

※フローラS(回顧記事・第74回優駿牝馬【オークス】と第80回東京優駿【日本ダービー】の”ヒラメキ”(その一)

1着・デニムアンドルビー(父ディープインパクト)

ラップタイム・12.8 - 12.0 - 12.4 - 12.5 - 13.4 - 13.3 - 13.3 - 11.6 - 11.2 - 11.4

天皇賞【秋】のコースである東京芝2000mで春の重賞として行われるオークストライアルですが、前半1000m63秒1で、中間ラップの中に13秒台を三連発。その三連続の13秒台の合計は40秒0という超スローの流れで、国内レースの一線級を相手に好勝負を演じるにはあまりにも厳しさが足りていませんが、ここで連対した2頭が後に優駿牝馬【オークス】で2着、3着と好走。ここの勝ち馬でオークス3着のデニムアンドルビーが秋初戦のローズSを最後方からの追い込みで勝っているように、息の長い脚を使える馬は活躍の可能性が大いにあると言えます。

新潟大賞典

1着・パッションダンス(父ディープインパクト)

ラップタイム・12.4 - 10.7 - 11.3 - 11.7 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 11.1 - 12.1

シンゲンが勝利した2009年と同じ時計で走破した今年の新潟大賞典ですが、2009年のラップタイムは「12.9 - 11.0 - 11.0 - 11.3 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 11.0 - 11.5」で、後半3ハロンは2009年の方が0秒8速く、ラップの高低差も2009年の方が0秒3少なくなっています。2013年の連対馬2頭が新潟大賞典の次のレースで躓いたのは、最後の1ハロンの失速が上半期の芝2000m重賞の中で最も大きかったというのが主要因と見ていますが、新潟大賞典まで5戦連続ハンデG3で2着だったアドマイヤタイシはロゴタイプの二代父であるシングスピールを父に持っており、欧州色の強いノーザンダンサーの血を持つ馬が芝2000m戦で強いということは、ディープインパクトの母方の血を見てもわかるといったところです。

鳴尾記念

1着・トウケイヘイロー(父ゴールドヘイロー)

ラップタイム・12.5 - 11.4 - 12.5 - 12.6 - 11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 12.0

トウケイヘイローの芝2000m重賞3連勝の始まりとなった鳴尾記念ですが、この時のトウケイヘイローは2コーナー2番手から向正面中間で先頭に立つ形となり、そのまま押し切りとなりました。後半1200mの時計が1分9秒9と1分10秒を切る時計で走っていますが、今年の芝2000m重賞で最速の走破時計である新潟大賞典の後半1200mが1分10秒8であることを考えると、レース序盤からオーバーペースにならない程度に後続との差を広げていければ、トウケイヘイローの逃げ切りが濃厚ということは言えそうです。

ただ、レース全体のラップタイム最速が11秒3というのは、牝馬限定のフローラS、マーメイドS、及び雨・重馬場・使い詰めの函館競馬場で行われた札幌記念以外の今年の芝2000m重賞としては最も遅いものであります。トウケイヘイローの芝2000m重賞連勝の中で10秒台のラップが刻まれたことが一度もなく、超高速戦になった時にどれほど戦えるかというのは未知数であると言えます。

※マーメイドS(回顧記事・重いハンデもものかは 第18回マーメイドS回顧

1着・マルセリーナ(父ディープインパクト)

ラップタイム・12.4 - 11.5 - 12.7 - 12.4 - 11.6 - 12.0 - 11.8 - 11.4 - 11.7 - 11.9

鳴尾記念の翌週に行われた牝馬限定のハンデG3。前半800mの通過タイム自体は鳴尾記念と同じ時計でしたが、後半1200mのラップの高低差が0秒6とさらに平均的に息の長い走りを見せており、逃げたアグネスワルツが勝ったマルセリーナから半馬身遅れの2着に入っています。先行力が生きる馬場ということもあるでしょうが、中距離の先行馬としては理想形とも言えるペース配分・レースメイクであり、一息入れた後にどう動けば良いのかという意味で手本となるレースの一つと言えます。

◇・中日新聞杯、新潟大賞典、鳴尾記念の最初の回顧記事

第54回宝塚記念の前哨戦を簡単に回顧

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テーマ:中央競馬 - ジャンル:ギャンブル

レース回顧(予想レース以外) | 19:58:40 | トラックバック(0) | コメント(0)