2013-12-31 Tue
2013年最後のエントリになりますが、改めて2013年を振り返ると、著名な馬の死亡が相次ぎました。一方で、ロジユニヴァース、エイシンフラッシュ、そしてオルフェーヴルの、2009年から2011年の日本ダービー馬3頭が揃って来年から種牡馬入りを果たします。3世代のダービー馬が同じ年に種牡馬生活を始めるのは珍しいことですが、入れ替わりの激しい競馬界でどの馬が日本競馬をリードしていくか、その動向を静かに追跡していきたいと考えているところです。さて、このエントリでは、年末恒例の「来年上半期のG1勝ち馬予想」を行っていきます。昨年(参考記事・2013年のダービー馬がもう見えた)は11レース中2レース1着馬を当てており、ダービー馬として指名したエピファネイアは実際の日本ダービーで2着という結果を残しましたが、2014年こそ、ここでの本命と実際の本命を一致させ、なおかつ馬券的な勝利を掴みたいと考えています。
※フェブラリーS…ベルシャザール
2013年の中央競馬ダートG1は、東西共に社台レースホース所有馬がモノにしていきましたが、2014年もフェブラリーSに関しては社台レースホースのベルシャザールが勝つ可能性が極めて高いと見ています。ブラジルSからジャパンCダートの3連勝という勢いはダートG1においてはかなり優位に立てる臨戦過程であり、ジャパンCダート同様にルメール騎手とのコンビが結成されれば、十中八九ベルシャザールのフェブラリーS制覇は揺るがないと見ています。
※高松宮記念…ラトルスネーク
先日行われた阪神Cでは1着から3着まで菊花賞馬の産駒が来ていたように、スプリント路線もクラシック勝ち馬を父に持つ馬が席巻していきそうですが、その時5着に来たラトルスネークを現時点では高松宮記念の本命馬と考えています。タニノギムレット産駒の牡馬による1600m未満の重賞勝ちは2013年終了時点ではありませんが(参考記事・追跡・ラトルスネーク 「青天井の才能」)、芝1400mの準オープンで圧勝した吉田和美氏所有馬というと2010年と2011年に高松宮記念を連覇したキンシャサノキセキと同じであり、ロードカナロアが引退してスプリント路線の絶対的な存在がいなくなった今、かつてロードカナロアを差し切ったことがあるラトルスネークがその空位を埋める可能性は十分にあります。
※桜花賞…ハープスター
阪神ジュベナイルフィリーズの内容を見る限り、来年の3歳牝馬戦線はハープスター、レッドリヴェールの二強という構図は崩れないと見ていますが、桜花賞は基本的に日本ダービー馬の子供の方が強く出られるレースであり、阪神ジュベナイルフィリーズでは2着に敗れたディープインパクト産駒ハープスターの巻き返しの色が濃いと見ています。
※皐月賞…トーセンスターダム
初の2000m戦となった京都2歳Sは父ディープインパクトの弥生賞を彷彿させるような僅差の勝利となったトーセンスターダムでしたが、京都芝1800mのデビュー戦連対後に京都芝2000mのオープン特別勝ちという流れはアンライバルド、ヴィクトワールピサと、2年続けて皐月賞制覇に繋げ、今年もエピファネイアが2着に来ていることからも、現時点での皐月賞最有力候補はトーセンスターダムと見ています。
※天皇賞【春】…キズナ
近年の天皇賞【春】は日本ダービー連対馬か日本ダービー優勝馬を父に持つ馬が強いレースとなっており、順調に大阪杯から始動することができるのであれば、かなり高い確率でキズナの勝利となると睨んでいます。
※NHKマイルC…ショウナンワダチ
今年の3歳馬はメイショウマンボの父であるスズカマンボのようなマイナーな種牡馬の活躍が目立ちましたが、来年の3歳馬に関してもマイナーな種牡馬の活躍の余地が大いにあるのが短距離路線です。その中で、クラシックから外れた重賞になりがちなNHKマイルCは勝ち馬の予測をするのが難しいレースですが、朝日杯では外枠の不利を大いに被ったショウナンワダチが、デビューから2連勝の舞台である東京芝1600m戦に戻って逆襲の気配が漂っています。
※ヴィクトリアマイル…デニムアンドルビー
2014年の古馬牝馬路線のリーダー的存在になりそうなのは、2013年の牝馬G1を3勝したメイショウマンボとジャパンC2着のデニムアンドルビーではないかと思われますが、メイショウマンボが素質を開花させたのが2000m以上のレースだったことを考えると、ヴィクトリアマイルで軍配が上がるのは、デニムアンドルビーではないかと見ています。
※優駿牝馬【オークス】…レッドリヴェール
今年のオークスを勝ったメイショウマンボのキャリアを鑑みるに、牡馬相手に勝利できているということが大きなアドバンテージであり、桜花賞もオークスも基本的にはハープスターとレッドリヴェールで分け合うことになるのではないかと見ていますが、レッドリヴェールに関しては桜花賞、オークスの2戦のうち、片方は大敗、もう片方は圧勝という可能性が高いと考えています。特に桜花賞に関して言えば、阪神ジュベナイルフィリーズからの直行であれば勝つチャンスは大きくなると見ているのですが、桜花賞で負けた場合は、オークスで巻き返すことになると見ています。
※安田記念…ジャスタウェイ
先日、ドバイワールドC、ならびにドバイデューティーフリーへの登録の意思を見せた秋の天皇賞馬ジャスタウェイですが、秋の天皇賞優勝後に安田記念を制した馬というと古くはギャロップダイナやニッポーテイオー、近年ではアグネスデジタル、ダイワメジャーをそれを果たしており、芝1600m戦における絶対的な柱がいない現状では、ジャスタウェイの安田記念制覇は十分に考えられるところです。
※宝塚記念…エピファネイア
2014年の古馬戦線をリードしていくのは今年のダービー馬キズナと菊花賞馬エピファネイアの2頭ではないかと思われますが、グランプリへの適性の高さということで言えば、昨年のラジオNIKKEI杯2歳Sを優勝し、有馬記念連覇のシンボリクリスエスを父に持つエピファネイアの方に分があります。関西のレースでは未だに無敗というキャリアも考慮すると、エピファネイアの宝塚記念制覇は既に確定事項という見方もできます。
そして、第81代東京優駿・日本ダービー馬となるのは…
トーセンスターダム
”菊花賞デーに行われる京都芝1800mの2歳新馬戦”はその上位馬が後に顕著な活躍を見せることが多いですが、現時点では優勝馬がダービー制覇に結び付けられたことはありません。京都2歳S優勝後の次走がどうなるかは何とも言えませんが、ディープインパクト産駒は米国的な血統を持つ肌馬との配合で才能を発揮する傾向が強く、母父エンドスウィープという血統を持つトーセンスターダムはそれに合致します。2連勝の内容を見ても、武豊騎手との息は合っている感じで、2年連続武豊騎手騎乗のディープインパクト産駒による日本ダービー制覇が果たされると見ています。
それでは皆様、よいお年を。
◇「競馬思考履歴」更新のお知らせ
2013年のJRA年度代表馬が有力視されているオルフェーヴルについて少々触れつつ、ステイゴールド産駒の取り扱いについて語っています。
競馬思考履歴
スポンサーサイト
2013-12-31 Tue
大晦日の午前1時少し前の小説更新。今回は「継承(ゲームマジシャン・武内優)」と、それに伴う「主役の競走馬と騎手、それを取り巻く関係者(登場人物紹介)」の更新です。3G -Story Of Derby-
2013-12-27 Fri
昨日に続いて、当ブログ予想における本命馬とキルトクール指名馬の成績について書いていきますが、この記事では、G1に限定して話を進めていきます。G1における本命馬は他のレースと比べて手堅く決めようとする傾向にあり、キルトクール指名馬に関しても大きな冒険をしていきませんでしたが、全体的な数字から言えば上位に来ている確率すら決して高くないので、来年以降は改善していきたいと考えています。◇◎・2013年G1全成績
4-2-3-2-0-12/23
勝率・17%
連対率・26%
3着以内率・39%
単勝回収率・55%
複勝回収率・79%
◇キルトクール・2013年G1全成績
1-1-1-1-0-19/23
勝率・4%
連対率・9%
3着以内率・13%
単勝回収率・63%
複勝回収率・53%
◇◎・G1全成績
5-4-6-5-2-23/45
勝率・11%
連対率・20%
3着以内率・33%
単勝回収率・38%
複勝回収率・68%
◇キルトクール・G1全成績
3-3-3-3-1-32/45
勝率・7%
連対率・13%
3着以内率・20%
単勝回収率・64%
複勝回収率・64%
◇「競馬思考履歴」更新のお知らせ
今日から新章開始という形にしましたが、その一筆目は今年の競馬予想結果について簡単な感想を書き連ねていきました。
競馬思考履歴
2013-12-26 Thu
2013年の競馬予想は有馬記念をもって終了としましたが、改めて振り返ってみると、本命馬に関しては3着以内に入ってきた馬の多くが上位人気馬で、結果を残したパーセンテージで見ても50%にすら到達できませんでした。キルトクール馬に関してもほぼ同様なことが言えますが、今回のこの記事では2013年最後の2か月分と2013年全体のもの、そして通算の本命馬とキルトクール指名馬の成績について書き出していきます。なお、来年以降の「月刊・◎とキルトクール」ですが、今まで”1着-2着-3着-4着-5着-6着以下”と表記していたものを”1着-2着-3着-4着以下”に替えていくことをここでお知らせします。
◇◎・2013年11月分&2013年12月分
2-1-1-0-1-4/9
勝率・22%
連対率・33%
3着以内率・44%
単勝回収率・41%
複勝回収率・100%
◇キルトクール・2013年11月分&2013年12月分
2-0-0-0-0-7/9
勝率・22%
連対率・22%
3着以内率・22%
単勝回収率・193%
複勝回収率・51%
◇◎・2013年全成績
5-6-4-3-6-22/46
勝率・11%
連対率・24%
3着以内率・33%
単勝回収率・40%
複勝回収率・71%
◇キルトクール・2013年全成績
6-3-2-5-3-27/46
勝率・13%
連対率・20%
3着以内率・24%
単勝回収率・93%
複勝回収率・75%
◇◎・通算
9-11-10-7-9-44/90
勝率・10%
連対率・22%
3着以内率・33%
単勝回収率・77%
複勝回収率・90%
◇キルトクール・通算
11-7-6-8-5-53/90
勝率・11%
連対率・20%
3着以内率・27%
単勝回収率・119%
複勝回収率・76%
2013-12-25 Wed
引退レースとなったオルフェーヴルが圧勝した先日の有馬記念ですが、改めて上位3頭の顔ぶれを振り返ると、昨年の有馬記念以降オルフェーヴル不在の国内中長距離G1で主役を担ってきたゴールドシップに対し、国内のレースを留守にしていたオルフェーヴルとウインバリアシオンの2頭が”主役は俺達だ”と言わんばかりのパフォーマンスを見せつける形となったように思えます。特に2着に入ってきたウインバリアシオンは、昨年の宝塚記念4着後に屈腱炎にかかってしまって長期休養を余儀なくされ、有馬記念の3週間前に行われた金鯱賞で約1年半ぶりの実戦復帰を果たしての流れを受けてのものでした。屈腱炎からの復帰でG1を勝利した馬というと、最近では2008年のジャパンCダートから翌年の川崎記念までダートG1を3連勝したカネヒキリなどがいますが、先日の有馬記念で自身3度目のG1・2着となったウインバリアシオンは、その3回のG1・2着において先着していたのが全てオルフェーヴルだったということで、目の上のたんこぶが取れていよいよウインバリアシオン時代の到来と見る向きもありそうです。
そうした中で、今回はウインバリアシオンがダービー後に2着に入ってきたG1である菊花賞と有馬記念、2つのレースにおける過去の2着馬について検証していきます。
※多難の2着
まず、菊花賞の2着馬についてですが、菊花賞の2着からG1連対に繋げられた馬は下記の7頭となります。
◇平成の菊花賞2着馬で、その後のG1で連対できた馬
ステージチャンプ(1993年)…天皇賞【春】・2着(1995年)
スペシャルウィーク(1998年)…天皇賞【春】・1着(1999年)、天皇賞【秋】・1着(1999年)、ジャパンC・1着(1999年)、宝塚記念・2着(1999年)、有馬記念・2着(1999年)
テイエムオペラオー(1999年)…天皇賞【春】・1着(2000年・2001年)、宝塚記念・1着(2000年)、天皇賞【秋】・1着(2000年)、ジャパンC・1着(2000年)、有馬記念・1着(2000年)、宝塚記念・2着(2001年)、天皇賞【秋】・2着(2001年)、ジャパンC・2着(2001年)
リンカーン(2003年)…有馬記念・2着(2003年)、天皇賞【春】・2着(2006年)
ドリームパスポート(2006年)…ジャパンC・2着(2007年)
アルナスライン(2007年)…天皇賞【春】・2着(2009年)
ローズキングダム(2010年)…ジャパンC・1着(2010年)
この上にまとめた7頭の中でG1制覇まで到達できたのは3頭いますが、その3頭はいずれも菊花賞前にG1馬になっていた馬たちで、ウインバリアシオンと同様に菊花賞前にG1を勝っていなかった4頭のうち、リンカーン以外の3頭はG1の連対は1回のみとなっています。リンカーンの菊花賞2着に関しては、その年のクラシック二冠馬ネオユニヴァースに先着し、次走有馬記念でも2着に入って後のG1戦線において主役級の存在になっていきましたが、リンカーンがスペシャルウィーク、テイエムオペラオーと同様に複数回にわたってG1の連対実績を作れたのは、彼らと同じように明け4歳初戦のレースで勝てたことにあります。その観点から言えば、来年には6歳になるウインバリアシオンがG1連対、あるいは勝利を収めるには、その初戦を勝てるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
※多幸の2着?
一方で、有馬記念で2着に来た馬によるその後のG1勝利ということで見ると、下記のようなものになっています。
◇平成の有馬記念2着馬で、後にG1を勝利した馬
スーパークリーク(1989年)…天皇賞【春】(1990年)
メジロライアン(1990年)…宝塚記念(1991年)
メジロマックイーン(1991年)…天皇賞【春】(1992年)、宝塚記念(1993年)
レガシーワールド(1992年)…ジャパンC(1993年)
ビワハヤヒデ(1993年)…天皇賞【春】(1994年)、宝塚記念(1994年)
タイキブリザード(1995年)…安田記念(1997年)
マーベラスサンデー(1996年)…宝塚記念(1997年)
メイショウドトウ(2000年)…宝塚記念(2001年)
タップダンスシチー(2002年)…ジャパンC(2003年)、宝塚記念(2004年)
ディープインパクト(2005年)…天皇賞【春】(2006年)、宝塚記念(2006年)、ジャパンC(2006年)、有馬記念(2006年)
ダイワスカーレット(2007年)…有馬記念(2008年)
ブエナビスタ(2009年・2010年)…ヴィクトリアマイル(2010年)、天皇賞【秋】(2010年)、ジャパンC(2011年)
エイシンフラッシュ(2011年)…天皇賞【秋】(2012年)
菊花賞2着後のG1連対馬と比べて勝ち馬という部分をもって延べ14頭と、その数が倍となっている有馬記念の2着馬ですが、クラシックへの出走資格がなかったレガシーワールド(せん馬)、タイキブリザード、メイショウドトウ、タップダンスシチー(いずれも2000年以前の3歳世代の外国産馬)以外の延べ10頭のうち、メジロライアン、マーベラスサンデー以外の8頭がクラシック優勝馬でした。
この部分を見ると、クラシックの勝利がないウインバリアシオンのG1制覇は厳しいという見方になりますが、クラシック未勝利ながら有馬記念2着後に宝塚記念を勝利したメジロライアンとマーベラスサンデーは、有馬記念2着の時点で芝2000m超のG2で優勝経験があった馬で、過去に東京芝2400mのG2戦・青葉賞を勝利しているウインバリアシオンにとっては宝塚記念こそがG1制覇の最大のチャンスという言い方ができます。
ただし、2002年のタップダンスシチー以外の延べ13頭は、3歳か4歳の時に有馬記念2着の実績を残していますが、2002年のタップダンスシチーはその年の有馬記念がG1初出走ということで、同じ5歳でも既にG1出走実績があったウインバリアシオンが有馬記念2着をバネにG1制覇に繋げられるかどうかは微妙なところです。また、1989年から2000年までの有馬記念2着馬によるその後のG1連対実績の有無を見ていくと、有馬記念2着が現役最後のレースとなった1997年のマーベラスサンデーと1999年のスペシャルウィーク以外は全て1回以上のG1連対実績を有していますが、2001年から2012年までの有馬記念2着馬は12頭全てがその後現役を続行しながら、2001年のアメリカンボス、2004年のタップダンスシチー、2008年のアドマイヤモナーク、2012年のオーシャンブルーの4頭が、その後のG1で連対実績を残せていません。
※不遇すらも力に
この流れにおける一つのターニングポイントになっているのが有馬記念の斤量設定です。馬齢表記が数え年となっていた2000年以前の有馬記念では、数え年にして6歳(現表記では5歳)以上の馬は4歳(現・3歳)の55kg、5歳(現・4歳)の57kgのちょうど間である56kgの斤量設定となっていたものの、現在の満年齢表記となった2001年以降の有馬記念では、満年齢で5歳以上の馬は4歳馬と同じ57kgに替えられています。かつて、オルフェーヴルと同様に現役最終戦となった有馬記念を勝利した1990年のオグリキャップ、1993年のトウカイテイオーは共に満年齢表記で5歳の馬であったことから、56kgの斤量を背負ってのレースとなった一方で、その時の2着馬であるメジロライアンとビワハヤヒデは共に満年齢表記で3歳の馬で、後にG1制覇に繋ぐことができました。しかし、現行の斤量設定となった2001年以降の有馬記念2着馬によるG1制覇の可能性は半分程度のものであり、G1連対実績を残せていない4頭のうち、2013年12月25日時点で現役のオーシャンブルー以外の3頭は、ウインバリアシオンと同様に過去にG1出走歴があった5歳以上の馬であったことを踏まえると、ウインバリアシオンが2014年以降のG1制覇を果たすその難易度は非常に高いと言えます。
そうした中で、1年半のブランクを経て屈腱炎からの現役復帰を果たし、その二戦目の有馬記念で2着に入ったウインバリアシオンの血統についてを簡単に触れると、ウインバリアシオンの父であるハーツクライは日本馬で唯一、無敗のクラシック三冠馬ディープインパクトを負かした馬であり、返す刀で翌年のドバイシーマクラシックも圧勝していきました。また、今年の天皇賞【秋】においてジェンティルドンナやエイシンフラッシュといった昨年の東京芝G1を勝ってきた相手に圧勝した産駒のジャスタウェイは、その前の優勝実績が新馬戦と3歳のG3戦の二つだけでした。強豪馬や困難に向かって闘争心を発揮するのがハーツクライの血を持つ馬の特徴であることを踏まえれば、ウインバリアシオンが先に触れた不利とされるデータを覆す走りを見せても何ら不思議ではないと見ています。