2014-08-31 Sun
今日で8月が終わり、1年の3分の2が終わったということになりましたが、当ブログの予想に関しては相変わらず低調のままで、8月終了段階で◎及びキルトクール指名馬による勝利数は合わせて”4”となっています。10月からG1が始まりますが、G1開催のない最後の月である9月のうちに競馬予想への向き合い方をきっちり固めておきたいと感じています。◇◎・2014年7月分&2014年8月分
0-1-1-6
勝率・0%
連対率・13%
3着以内率・25%
単勝回収率・0%
複勝回収率・54%
◇キルトクール・2014年7月分&2014年8月分
1-0-2-5
勝率・13%
連対率・13%
3着以内率・38%
単勝回収率・25%
複勝回収率・88%
◇◎・通算
11-13-13-83/120
勝率・9%
連対率・20%
3着以内率・31%
単勝回収率・64%
複勝回収率・79%
◇キルトクール・通算
13-8-9-90/120
勝率・11%
連対率・18%
3着以内率・25%
単勝回収率・95%
複勝回収率・70%
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2014-08-30 Sat
今週は新潟競馬場で新潟2歳Sが行われますが、昨年の優勝馬であるハープスターは後に桜花賞馬となり、先週は札幌記念においてハープスターと同様に凱旋門賞を目指すゴールドシップと対峙して勝利を収めました。新潟2歳S優勝馬がクラシックホースとなったのは過去33回の歴史の中でハープスターが初めてだったとのことですが、そんなハープスターが札幌記念まで積み重ねてきた実績について、今回クローズアップしていこうかと思います。※クラシックロードをけん引し続けてきた少女の成長は
前回の札幌記念において初めて上がり3ハロンが出走馬の中で最速とならなかったハープスターでしたが、札幌記念を終えて7戦5勝2着2回と、ほぼパーフェクトな実績を残しています。2度の敗戦についても共にG1であり、ハナ、クビという僅差で収まっていることから、2014年クラシック世代の牝馬としては最上位に位置する馬という見方も強まっていますが、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、オークスの3つの牝馬G1において全て3着以内に来た馬がその後どういった活躍を見せていったかを検証しました。
◇阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、オークスの3つのレースで全て3着以内に来た馬による、その後のG1優勝実績【馬名横の()内の数字は”阪神ジュベナイルフィリーズ・桜花賞・オークス”の着順・1991年の阪神ジュベナイルフィリーズ(2000年までは阪神3歳牝馬S)を起点とする】
メジロドーベル(1・2・1)…秋華賞(1997年)、エリザベス女王杯(1998年、1999年)
テイエムオーシャン(1・1・3)…秋華賞(2001年)
ブエナビスタ(1・1・1)…ヴィクトリアマイル(2010年)、天皇賞【秋】(2011年)、ジャパンC(2011年)
アパパネ(1・1・1)…秋華賞(2010年)、ヴィクトリアマイル(2011年)
ホエールキャプチャ(2・2・3)…ヴィクトリアマイル(2012年)
オークスまでの同世代牝馬限定G1を皆勤し、なおかつ全てのレースのレースにおいて3着以内に来た馬はハープスターも合わせて合計6頭となりますが、過去の5頭はいずれも後にG1制覇を果たしており、ヴィクトリアマイル創設後に関しては、全ての馬がヴィクトリアマイル制覇を達成しています。過去の5頭の中で唯一古馬になってからG1勝ちのないテイエムオーシャンは、オークス敗戦後ぶっつけで秋華賞に参戦するというローテーションを取っており、G1出走前にステップレースを使った馬であれば、さらなる活躍が見込めるという計算が成り立ちそうです。
ただ、古馬になってG1を勝てた4頭にしても、3歳下半期のレースにおいて最低1回は3着以下に負けたレースを経験してきているので、日本競馬の頂点に立つことは簡単な事とは言えません。
※百戦錬磨の古豪を手玉に取った乙女に敵なし!?
冒頭でも触れたように、先週の札幌記念においてハープスターが勝利を収めましたが、3歳馬が札幌記念を勝利したのはアドマイヤムーンが勝利した2006年以来の出来事でした。アドマイヤムーンはハープスターと同じ松田博資厩舎の管理馬で3歳重賞を連勝しながら、東京芝2400mのG1で敗北を喫し、札幌記念が古馬との初対戦となっていましたが、札幌記念を3歳で勝利したアドマイヤムーンは古馬になって国内外のG1を3勝し、2007年のJRA年度代表馬に選ばれることになりました。そういった観点から、ハープスターと近い関係性を有しているのはアドマイヤムーンという見方もできなくはないのですが、クラシックが今の形となった2007年以降ではどういったことになっているのかを、以下にまとめてみました。
◇古馬との初対戦をG3、またはG2で果たし、そのレースを勝った馬による国内G1勝ち【馬名横の()内は勝利を収めた重賞レース・2007年以降】
グランプリエンゼル(2009年函館スプリントS)…なし
サニーサンデー(2009年福島記念)…なし
アプリコットフィズ(2010年クイーンS)…なし
アリゼオ(2010年毎日王冠)…なし
ルーラーシップ(2010年鳴尾記念)…なし
レッドデイヴィス(2011年鳴尾記念)…なし
アイムユアーズ(2012年クイーンS)…なし
カレンブラックヒル(2012年毎日王冠)…なし(現役)
ケイアイレオーネ(2013年シリウスS)…なし(現役)
現役競走馬が2頭いるものの、現時点においては”2007年以降における3歳馬の古馬初対戦・初重賞制覇を果たした馬”による国内のG1制覇は1頭と果たしていません。ただ、秋華賞で3着に入ったアプリコットフィズや、2012年に香港でG1勝ちを収めたルーラーシップは共に二代以内にトニービンの血を有しており、二代母ベガの父がトニービンで、既に桜花賞でG1勝ちがあるハープスターにとっては、アドマイヤムーンなどと並ぶ名馬となっても何ら不思議ではないところまで到達しています。
◇9月以前に古馬との初対戦を芝2000m以上の重賞で果たし、そこで勝利を収めた馬による国内G1勝ち【馬名横の()内は勝利を収めた重賞レース・2000年以降】
サクラプレジデント(2003年札幌記念)…なし
スズカマンボ(2004年朝日チャレンジC)…天皇賞【春】(2005年)
ソリッドプラチナム(2006年マーメイドS)…なし
アドマイヤムーン(2006年札幌記念)…宝塚記念(2007年)、ジャパンC(2007年)
ちなみに、菊花賞が10月開催となった2000年以降で”9月以前に芝2000m以上の古馬混合重賞において古馬との初対戦・初勝利を収めた馬”ということで見ていくと上記の4頭になりますが、アドマイヤムーンの他にG1勝ちを収めたのはスズカマンボ1頭だけでとなっています。また、古馬との初対戦・初重賞制覇を果たした次走に関しては全ての馬が負けているので、そういった意味ではハープスターの次走は試練の舞台と言えます。
◇「競馬思考履歴」更新のお知らせ
先日の札幌記念を受けての凱旋門賞展望をちらっと。勝つ期待を持つよりも、”らしさ”を追求したいと思っています…
競馬思考履歴
2014-08-27 Wed
今週は8月最後の週となりますが、夏競馬は来週も含めてあと2週となりました。今週、来週とローカルの2歳重賞が行われ、来年のクラシックを占う戦いは徐々に佳境を迎えていくことになりそうですが、その他の特別戦も秋のG1戦線に向けて重要な局面を担っていきそうなことから、楽しみなレースは目白押しです。※新潟2歳S
先週の札幌記念を制したハープスターが最初に重賞勝ちを収めた、新潟芝1600mの2歳重賞。今年は登録馬がフルゲートの18頭ということで、除外なしでレースが見られることになりますが、ナヴィオン、ヒルノマレット、ブリクストの関西の大物候補3頭相手に関東馬がどう立ち向かっていくのか、気になる一戦です。
※キーンランドC
サマースプリントシリーズ第5戦を担う、札幌芝1200mのG3レース。このレースとサマースプリントシリーズ最終戦にあたるセントウルSに関しては、優勝馬が10月に行われるスプリンターズSへの優先出走権を得られることになりますが、今回の登録馬では、今年の高松宮記念で2着に来たスノードラゴンが芝の初勝利をいきなり重賞でものにできるのかが一つのポイントになります。また、クイーンS、札幌記念とディープインパクト産駒が連勝していますが、昨年の桜花賞2着馬で、前走札幌芝1200mの準オープンを勝ち上がったレッドオーヴァルが、その勢いを引き継ぐことができるのかも注目です。
※西海賞
秋華賞を展望していく上で一つカギとなりそうなレースが、小倉芝1800mで行われる1000万下の牝馬限定特別であるこのレース。今年は4頭の3歳牝馬による登録がありますが、フェアリーS、チューリップ賞と連続で3着に来たリラヴァティが前走に続いて連勝できるかどうかにまずは注目。対する古馬陣はやや小粒の印象を受けますが、昨年のオークスで5着に入り、今年は牝馬重賞を2戦しているフロアクラフトがどこまで戦えるか、気になるところです。
2014-08-25 Mon
ゴールドシップ、ハープスターが雌雄を決した今年の札幌記念はレース史上4番目に速い決着タイムとなりましたが、単純に走破時計でその馬の優劣が決まるわけではないのが競馬の魅力の一つでもあります。そういった中で今回紹介する2歳戦は、まさに走破時計だけではわからない面白さを感じさせる一戦です。
※8月24日新潟芝1800mメイクデビューより、リヴゴーシュ
前半1000mの通過が69秒6と、芝1200m重賞として行われる北九州記念の今年の勝ちタイムより2秒1も遅い入りとなった日曜日の新潟競馬場芝1800mの新馬戦。レースの決着タイムも1分58秒4と、芝2000m重賞である札幌記念の今年の優勝タイムより0秒7速い程度の、とんでもなく遅い決着となりましたが、前半1200mまで13秒0オーバーのラップを刻み続けながら、残り600mで11秒台連発という極端なペースアップとなった中で、勝ったリヴゴーシュは序盤から先頭馬群に取り付き、同じように先頭グループでレースを進めてきた2着のエースオブエースに対して1馬身差をつけてきました。血統的には”父ハーツクライ、母父Storm Cat”と、今が旬の血統が凝縮されているといった趣がありますが、2年連続ダービー馬を輩出しているノースヒルズ生産馬ということで、旬の生産地の力を持ってどこまで躍進できるか、注目したいところです。
2014-08-24 Sun
最後方にゴールドシップ、後ろから2頭目がハープスターと、まるで1999年の有馬記念におけるグラスワンダーとスペシャルウィークのような態勢でレースが展開された今年の札幌記念でしたが、最後はその2頭の熾烈なマッチレースとなり、3歳牝馬のハープスターがゴールドシップの追撃を4分の3馬身凌ぎ切りました。1着・ハープスター(父ディープインパクト)
2着・ゴールドシップ(父ステイゴールド)
3着・ホエールキャプチャ(父クロフネ)
(予想記事・2014年・二十七の予想 「第50回札幌記念」(◎エアソミュール))
ラップタイム・12.6 - 10.7 - 11.6 - 11.6 - 11.9 - 12.1 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 12.0
前走の宝塚記念では1コーナーまでの長い直線とスローな流れに乗じて1コーナーの時点で4番手まで上がってこられたゴールドシップでしたが、今回はスタートでムーンリットレイクに寄られると、呆気なく最後方に控える形となり、外に馬がいない形を作り出していきました。対するハープスターは馬群の最後尾につく形となりつつ、ゴールドシップの動きに瞬時に対応できるようなレース運びを展開していました。
前半1000mの通過が58秒4とかなりの高速ペースとなる中で、ゴールドシップは向正面中間からスパートをかけていくような格好となりましたが、これは先頭馬群がようやく息を入れ始めたところで進出を開始したといったところで、ゴールドシップの走りとしては理に適ったものであったと思われます。事実、3着馬との差は5馬身つけていますし、上がり3ハロンで言ってもメンバー中最速の上、3位以下に対して1秒以上の差をつけているので、ゴールドシップの持ち味はほぼフルに生かされたのではないかと思われますが、道中の追走でゴールドシップよりも遥かに楽ができていたハープスターはゴールドシップが外から併せはじめたところから進出を行っていきました。3着に入ったのが東京芝2000m未満のレースで滅法強いホエールキャプチャであったように、マイルの差し馬が優位に立てるような展開、コンディションであったという見方もできますが、今回のハープスターは日本の競馬であれば展開・馬場問わずに戦えるということを示すような走りを披露したといった趣もあり、凱旋門賞云々は横に置いておくとしても、ディープインパクト産駒の最高傑作となる可能性を感じ取りました。
◎・エアソミュール(5着)
道中は中団のインでロスなくレースを展開していき、4コーナーではハープスター、ゴールドシップの進出に対抗していこうと外へ持ち出していこうとしましたが、直線に向いてからのスピードの差が全く違っており、ホエールキャプチャ、ラブイズブーシェとの3着争いにも後れを取る結果となりました。上位3頭がG1馬である上、4着のラブイズブーシェも昨年の有馬記念でゴールドシップに次ぐ4着に来ており、大レースでの経験値の差がモロに出たといった趣がありますが、前回出走したG2である中山記念では10着だったことから少しずつ前進が見られており、次の大きなレースで巻き返しがあっても不思議ではないところまで成長していると思われます。
キルトクール・トウケイヘイロー(11着)
昨年の札幌記念を最後に勝てていないトウケイヘイローですが、今回の入りの600mは34秒9と、函館記念を勝った時と同じ入りの600mだったものの、その時には刻んでこなかった10秒台のラップを今回は刻んでいきました。また、前半1000mを通過するまで二度目の12秒台のラップを刻むことがなかったように、全く息の入らない逃げとなってしまっては、今回の凡走は致し方なしといった趣が強いです。もっとも、この1年で日本含めて4か国で競馬をしてきており、その蓄積疲労によって昨年のような走りが披露できなくなっている可能性もあることから、立て直しには時間がかかるように思われます。