2015-02-28 Sat
2月28日土曜日、定年を迎えた5名の調教師が現役最後のレースに挑んでいきましたが、その前日に後藤浩輝騎手が亡くなるというニュースが入ってきました。その生涯の閉じ方に関しては全く腑に落ちないですし、信じるつもりもないですが、明日、3月1日から新人騎手・調教師がデビューを飾る中で、亡くなってしまった後藤浩輝騎手の存在というものがどのような価値を帯びていくのか、そのことを静かに考えながら、これからの競馬を眺めていこうと思います。さて、今年の京都金杯で本命馬の連敗記録がストップした当ブログ。ゴールドシップが敗退したアメリカジョッキークラブCでも本命馬が1着となり、今年の1月・2月の本命馬の単勝回収率は100%を大きく上回っていますが、アメリカジョッキークラブCに関しては3年連続で本命馬が1着となってはいるものの、それ以外のレースはまだ掴めていないところが多々あるので、今後はいかに負けを抑えていくかがカギになると見ています。
◇◎・2015年1月分&2015年2月分
2-1-0-3
勝率・33%
連対率・50%
3着以内率・50%
単勝回収率・348%
複勝回収率・175%
◇キルトクール・2015年1月分&2015年2月分
0-0-2-4
勝率・0%
連対率・0%
3着以内率・33%
単勝回収率・0%
複勝回収率・95%
◇◎・通算
13-14-13-98/138
勝率・9%
連対率・20%
3着以内率・29%
単勝回収率・71%
複勝回収率・76%
◇キルトクール・通算
14-9-15-100/138
勝率・10%
連対率・17%
3着以内率・28%
単勝回収率・90%
複勝回収率・79%
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2015-02-27 Fri
先週行われたフェブラリーSはコパノリッキーがレース史上初となる連覇を果たしましたが、芝のレースに目を向けていくと、中山金杯をレコード勝ちしたラブリーデイが次走の京都記念で同期のダービー馬キズナと一つ下の桜花賞馬ハープスターをまとめて倒して重賞連勝を果たしています。昨年のドバイミーティングで勝利を収めたジェンティルドンナ、ジャスタウェイが現役を退き、絶対的な王者が君臨しなくなった芝の古馬中距離路線において現時点では現役最強馬候補の一頭として名を連ねることになったラブリーデイですが、今回のこの記事では、そんなラブリーデイの可能性について探ってみようと思います。※王者への成り上がり
◇1月から4月にかけてG1以外の芝重賞で連勝を果たした古馬による、その後の国内G1勝ち【2001年以降】
アドマイヤコジーン(東京新聞杯→阪急杯・2002年)…安田記念(2002年)
ナリタトップロード(京都記念→阪神大賞典・2002年)…なし
ローエングリン(中山記念→マイラーズC・2003年)…なし
タガノマイバッハ(中京記念→大阪杯・2003年)…なし
シルクフェイマス(日経新春杯→京都記念・2004年)…なし
クラフトワーク(中山金杯→アメリカジョッキークラブC・2005年)…なし
ハットトリック(京都金杯→東京新聞杯・2005年)…マイルCS(2005年)
アドマイヤモナーク(日経新春杯→ダイヤモンドS・2008年)…なし
ローレルゲレイロ(東京新聞杯→阪急杯・2008年)…高松宮記念(2009年)、スプリンターズS(2009年)
カンパニー(中山記念→マイラーズC・2008年)…天皇賞【秋】(2009年)、マイルCS(2009年)
アサクサキングス(京都記念→阪神大賞典・2009年)…なし
トゥザグローリー(京都記念→日経賞・2011年)…なし
フェデラリスト(中山金杯→中山記念・2012年)…なし
ラブリーデイと同じようにG1シーズン前の芝重賞で連勝した馬というのは、2001年以降でまとめると上記に掲載されている13頭で年に一頭いるかいないかといったペースですが、そこからG1勝利に繋げたというのは4頭ということで、冬の上がり馬という立ち位置の難しさが垣間見られます。過去にG1勝ちのあったナリタトップロードやアサクサキングスでさえもG1前の重賞で連勝を重ねても更なるG1タイトルには手が届かなかったほどですが、G1制覇に繋げた4頭の実績を見ていくと、G1制覇の前に東京芝重賞を勝ち上がってきたという共通点が見出せます。2008年の有馬記念で最低人気ながら2着に来たアドマイヤモナークもダイヤモンドSで東京芝重賞制覇を果たしており、今後ラブリーデイがG1制覇を果たすには東京芝重賞でも勝てるようになるかどうかがカギになると見られます。
2015-02-24 Tue
今週の開催は2月最後の日と3月最初の日に行われますが、調教師の定年勇退が2月末日付、調教師及び騎手の新規免許取得が3月1日付となっており、彼らに関わってくる人馬にとってはなかなか複雑なところがあります。今年の2月に外国人でありながらJRAの騎手免許試験に合格したクリストフ・ルメール騎手やミルコ・デムーロ騎手のデビューも3月1日となっていますが、開催日にして18日遅れのスタートからリーディング争いにどこまで食い込んでくるのか、あるいは日本の競馬文化にどう馴染んでいき、影響を及ぼしていくのか、じっくりと見ていこうと思います。※中山記念
ロゴタイプ
前走はキャリア初のダート戦に挑んで8着に敗れましたが、さほどダメージになるような負け方とは言えず、中山芝のレースにおける(3-1-1-0)という成績は素直に信頼しておきたいところです。ここ3年は5歳馬が勝利しており、前年の皐月賞馬イスラボニータを負かす可能性が最も高い馬と考えています。
2015-02-23 Mon
今週から中山と阪神に舞台が移る中央競馬ですが、ここから8週連続で開催される中で桜花賞と皐月賞、そしてそのトライアルレースが行われ、2015年のクラシック世代の戦いがクライマックスを迎えます。来週以降のこのコーナーではトライアルレースを含めたオープンクラスのみを取り上げていきますが、クラシック前に芝のオープンクラスのレースが全く開催されなかった最後の土日開催だった先週の3歳戦から気になる一戦について触れていきます。※2月22日東京芝2000m・500万下より、キタサンブラック
今月の3歳特別戦は共同通信杯におけるリアルスティールしかり、きさらぎ賞におけるルージュバックしかり、無敗馬が勝ち上がるケースが目立ちましたが、フェブラリーS当日に行われた500万下の一般戦を勝ち上がってきたのも今年1月末に東京芝1800mのデビュー戦を勝利したキタサンブラックでした。このレースはマイネルポルトゥスが大逃げを打ち、その流れを2番手で追走していたキタサンブラックが2着馬に3馬身差をつけて圧勝しましたが、関東のレースであるにもかかわらず、シンザン記念4着のダッシングブレイズなど、関西馬が1着から4着を占める中で先頭でゴールした結果は、なかなか興味深いものがあります。同じ牝系を持つ馬で活躍しているのは、昨年、今年と日経新春杯で3着以内入線を果たしているアドマイヤフライトなどがいますが、冬の東京芝2000m戦を勝ち上がってきた3歳馬の中には天皇賞【春】連覇のフェノーメノや2012年のアルゼンチン共和国杯優勝馬であるルルーシュなどがおり、彼らに続くことができるかに注目しようと思います。
2015-02-22 Sun
フェブラリーS史上初となる連覇が成し遂げられた今年のフェブラリーSでしたが、その内容に関してはダート競馬の変容というものを感じさせられることになりました。1着・コパノリッキー(父ゴールドアリュール)
2着・インカンテーション(父シニスターミニスター)
3着・ベストウォーリア(父Majestic Warrior)
(予想記事・2015年・五の予想 「第32回フェブラリーS」(インカンテーションVSベストウォーリア))
※芝の中距離戦のように緩めて
今年のラップタイム・12.3 - 10.6 - 11.4 - 12.6 - 13.1 - 12.3 - 11.5 - 12.5
昨年のラップタイム・12.4 - 11.3 - 11.8 - 12.5 - 12.6 - 12.0 - 11.5 - 11.9
当初逃げると目されたコーリンベリーが出遅れ、1番人気のコパノリッキーも出負けする中で最初の200m通過時点で誰がレースを引っ張っていくのかなかなか見えてきませんでしたが、しばらくすると大外枠のアドマイヤロイヤルがハナを切り、その直後をコパノリッキーが追走していく形となりました。芝スタートに戸惑う馬が多かったせいか、3コーナーを迎えるまで馬群が縦長になっていましたが、最初の600mは34秒3と、今の東京競馬場となった2004年以降のレースとしては3番目に速い立ち上がりであり、昨年よりも1秒以上速いことからも、この部分を鑑みればコパノリッキーの走りはペース不問といった趣もあろうかと思います。
ですが、実際の走破時計で言えば、今年の方が昨年よりも0秒3遅い決着となっていました。今年のラップタイムでひと際目を引くのが5ハロン目13秒1というところで、ここの緩みを利して馬群が凝縮していったのですが、最速と最遅のラップの落差が2秒5というまるで芝のような緩急が作られていました。この落差が響いたのか、7ハロン目は昨年と同じ11秒5をマークしたものの、ラスト1ハロンの落ち込みが今年の方が激しく、ここで昨年よりも遅い決着が導かれることになりました。過去、連覇を目指して失敗した馬たちの多くは前年よりも速い決着に対応しきれず、世代交代の波に容赦なく打ちひしがれていきましたが、そういった意味では前年より遅い決着で戦えたコパノリッキーは幸運だったと言えますし、自分の得意の形を引き寄せた強さもあるのではないかと思われます。また、今年は極端だったものの、今の東京競馬場となって今年で12回目となったフェブラリーSを前後半6年ずつで分割すると、前半6年間では4ハロン目に12秒0を超えるラップが計時されたのが2004年の1回だけなのに対し、後半6年間では今年で4回目となり、ダートの頂点を決めるレースにおいても芝のような終いの決め手勝負が今後重要視されていくのではないかと思われます。
◎・インカンテーション(2着)
スタートで失敗した東海Sとは対照的に前半から積極果敢に前へと進出していきましたが、コパノリッキーの俊敏な動きには対応しきれず、粘りに徹した伸び脚で2着に来るのがやっとでした。6年前にフェブラリーSレコードを計時したサクセスブロッケンを彷彿とさせるような走りを披露したものの、G1におけるキャリアの差が出たといった感じで、まだまだ経験が足りないように思われます。(複勝300)
キルトクール・ベストウォーリア(3着・(/´△`\) ナンテコッタイドンガバチョ!)
今回のレースではこの馬を含めて上位3頭全てが5歳牡馬となりましたが、上位2頭が今回のレースより長い距離で結果を残してきたのに対し、この馬はダート1600m超のレースを勝ったことがない典型的なマイラーでした。元々、このフェブラリーSに関しては、1600mを超える距離のオープンクラスを勝ったことがない馬による制覇がたった2回しかありませんが、今回のこの馬の走りは今のダート競馬の形としては精一杯のものといった感じで、更なる出世を望むのは酷であるように思われます。(複勝190)