2016-03-21 Mon
今週で牡馬牝馬のクラシック第一冠のトライアルレースが全て終了した中央競馬ですが、三連休全てを使って開催された今週の中央競馬では、全ての曜日に3歳重賞が組まれていました。レース前の印象として、弥生賞、チューリップ賞といった本番と同じ舞台で行われた3歳重賞と比べてだいぶ小粒なように見受けられたのですが、実際にどういったレースが繰り広げたのかを、簡単に振り返っておこうと思います。※ファルコンS
1着・トウショウドラフタ(父アンライバルド)
2着・ブレイブスマッシュ(父トーセンファントム)
3着・シゲルノコギリザメ(父スーパーホーネット)
金曜日の昼過ぎからレース当日土曜日の朝まで降った雨により不良馬場の中で行われた中京芝1400mのG3・ファルコンS。2つ前に行われた芝2200mのレースで2分20秒近い決着時計となるような馬場状態であったにも関わらず、最初の600mで”11.9 - 10.5 - 10.9”という今の条件となった2012年以降では2番目に速い立ち上がりとなりましたが、その時の無理がたたったのか、最後の600mでは13秒台連発のラップ構成となり、11着以下の馬に関しては上がり3ハロン40秒オーバーという消耗戦に持ち込まれました。
その上で上位2頭に関しては、中京と同じ左回りの東京芝でオープンクラスの優勝経験を持っていた出走馬ということで、他の馬よりも重厚なキャリアを積んでいたことがプラスに働いたように思われます。それ以上に重要なのが、上位2頭の祖父が、重馬場となった2003年の日本ダービーで勝利を収めたネオユニヴァースということで、重巧者の血が騒いだといった趣がありますが、ディープインパクト産駒が隆盛を誇っている王道路線と比べて短距離路線は傍流に寄り過ぎている感じは否めず、ここの上位3頭がこの先のG1戦線において活躍するというビジョンは見出せませんでした。
※フラワーC
1着・エンジェルフェイス(父キングカメハメハ)
2着・ゲッカコウ(父ロージスインメイ)
3着・ウインクルサーテ(父ハービンジャー)
桜花賞前最後の牝馬限定の3歳重賞である、月曜日開催のフラワーC。前日に同じ中山芝1800m戦として行われたスプリングSよりも1秒2遅い決着となった一方で、中山開催のフラワーCとしては6年ぶりに関西馬が勝利する形になりましたが、勝ったエンジェルフェイスは中山牝馬S連覇を達成した(注・1回目の勝利は阪神競馬場でのもの)レディアルバローザの全妹にあたる馬で、レディアルバローザが中山牝馬Sの連覇を達成した時と同様に福永祐一騎手を背に逃げ切り勝ちを決めることになりました。今回の出走馬は2勝馬がわずかに2頭しかおらず、勝ったエンジェルフェイスは前走で初勝利を収めたばかりでありながら、前走中山芝1800mの500万下で2勝目をマークしたゲッカコウを2着に従える形で結果を残すことになりましたが、中山開催のフラワーCにおける関西馬の勝利は2000年代に入ってからでは6年前のオウケンサクラの他に11年前のシーザリオだけに留まっているものの、その両者共に桜花賞では2着に入っており、世代のトップホースに成り上がる可能性を秘めていると言えます。
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