2018-03-31 Sat
16頭立てのレースとしてはG2時代の2000年以来となる大阪杯。2000年のレースではG1馬の出走はなく、当時重賞未勝利だったメイショウオウドウが1番人気に支持されて勝利を収めましたが、今年はG1馬の参戦が5頭もあり、その中でどういった決着を見るのかが気になるところです。※第62回大阪杯の”大黒柱”
15年連続3着以内入線馬を輩出している”前年のG1連対馬”
(8-3-10)
【該当馬】アルアイン、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、ペルシアンナイト
さて、今年は実験予想として予想を行うことにした大阪杯ですが、昨年のレース予想時に提示したデータの中で最も長い期間3着以内入線馬を輩出していたものを”大黒柱”に据えることにしました。結果としては該当馬が4頭で、スワーヴリチャード以外の3頭が昨年のG1を勝ってきていますが、どの馬もG1連対時とは異なる騎手を起用しており、波乱の決着も視野に入れたいところではあります。
ただ、今回はこの”大黒柱”に丸乗りしつつ、最も狙いが立つ馬として考えているのが、昨年の皐月賞馬であるアルアインです。アルアインは阪神競馬場において(2-0-0-0)としており、勝った2戦はいずれも今回と同様に前走が京都となっていました。今回は皐月賞以来となる芝2000m戦ですが、その時に1分57秒台で走破しており、芝2000mのコースレコードを3つの競馬場で持っている池江泰寿厩舎所属馬ということを加味すると、優勝候補筆頭として考えられます。
単勝
アルアイン
ワイド・馬単ボックス
アルアイン、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、ペルシアンナイト
スポンサーサイト
テーマ:中央競馬(JRA)予想 - ジャンル:ギャンブル
2018-03-25 Sun
今週から4週続けてG1が行われる中央競馬。その中で同時に行われる重賞レースもバラエティに富んでおり、胸が躍るような活躍馬の輩出に期待が高まりますが、今週行われた4つの重賞においてはどんな馬の活躍が目についたでしょうか。※第65回毎日杯
1着・ブラストワンピース(父ハービンジャー)
2着・ギベオン(父ディープインパクト)
3着・インディチャンプ(父ステイゴールド)
ラップタイム・12.9 - 11.6 - 11.5 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 11.5 - 11.1 - 11.5
デビューから2連勝で駒を進めてきた馬による上位独占となった毎日杯。その中で勝利を収めたブラストワンピースは前走東京芝2400m戦からの距離短縮戦で結果を残してきましたが、2着馬につけた2馬身差は現行の阪神芝1800m戦となった2007年以降では3番目に大きな差となりました。その上で、今回のブラストワンピースよりも着差をつけた2頭はいずれも日本ダービー馬となっているので、日本ダービーに向けての有力馬が1頭現れたという見方はできそうです。
※第66回日経賞
1着・ガンコ(父ナカヤマフェスタ)
2着・チェスナットコート(父ハーツクライ)
3着・サクラアンプルール(父キングカメハメハ)
ラップタイム・7.1 - 12.1 - 11.8 - 12.4 - 12.7 - 13.3 - 12.2 - 11.9 - 12.0 - 12.4 - 11.9 - 11.6 - 12.5
昨年の菊花賞馬であるキセキの始動戦となった日経賞。レースでは最初のゴール板通過からキセキがおもむろに位置を上げていき、向正面ではハナに立ってレースを引っ張っていく形になりましたが、最終コーナーを過ぎた後は失速して9着に敗走。スタートでハナを奪い、道中のキセキの奇襲にもマイペースを貫いたガンコが後続馬の追撃を振り切って重賞初制覇を果たしました。昨年のシャケトラに続く重賞初制覇の馬による勝利となりましたが、日経賞が重賞初制覇となった5歳馬というと9年前のアルナスラインがこれにあたり、アルナスラインは後に天皇賞【春】で2着に入ってきていることから、ガンコを天皇賞【春】における上位候補の1頭として考えておきたくなりました。
※第25回マーチS
1着・センチュリオン(父キングカメハメハ)
2着・クインズサターン(父パイロ)
3着・ロワジャルダン(父キングカメハメハ)
ラップタイム・12.4 - 11.5 - 12.5 - 12.9 - 12.4 - 12.6 - 12.6 - 12.4 - 12.8
高松宮記念の裏で行われる中山ダート1800mのハンデG3・マーチS。1番人気に支持されたハイランドピークの出遅れから始まったレースになりましたが、道中3番手集団につけていたセンチュリオンが直線に入って力強く抜け出し、クインズサターンの強襲をハナ差凌いで重賞初制覇を果たしました。勝ったセンチュリオンは今回のレースで8勝目をマークしましたが、今回も含めて全ての勝利を中山ダート1800m戦であげており、中山以外でも好走できるか否かがセンチュリオンの出世の可否を分けるのではないかと見られます。
※第48回高松宮記念
1着・ファインニードル(父アドマイヤムーン)
2着・レッツゴードンキ(父キングカメハメハ)
3着・ナックビーナス(父ダイワメジャー)
ラップタイム・12.0 - 10.3 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 12.3
今年は5年ぶりに晴の中で行われた中京芝1200mのG1・高松宮記念。スタートから昨年の優勝馬であるセイウンコウセイが飛ばし、前半600m通過の33秒3は中京競馬場がリニューアルされた2012年以降では2番目に速い立ち上がりとなりましたが、最後の直線では内から昨年の雪辱に燃えるレッツゴードンキが、馬場の真ん中からG1初制覇を目指すファインニードルがそれぞれ末脚を伸ばしあう、昨年のレースを彷彿とさせるような叩き合いが繰り広げられ、最後はハナ差ファインニードルが凌いでいきました。現行のスプリントG1となった1996年以降の高松宮記念においては5歳馬の勝利が圧倒的に多く、今回のファインニードルの勝利で12回目となりましたが、この中でファインニードルと同様に高松宮記念の直前のレースを勝っていた馬は過去に4頭おり、そのうち今回と同様に1分8秒台で勝利を収めたトロットスターとロードカナロアはいずれもその年に春秋スプリントG1制覇を果たしていることから、ファインニードルの春秋スプリントG1制覇は現実味のある目標と言えます。
2018-03-19 Mon
今週から4週続けてG1の開催がある中央競馬。その前半は古馬G1を2戦、後半はクラシック2戦といった形になっていますが、どのレースも一筋縄ではいかない感じのメンバー構成となっているようで、楽しみが多いように感じています。そういった中で、約半年ぶりと記事作成となった「特別登録・ファーストインプレッション」では、今週行われる高松宮記念と来週行われる大阪杯において個人的に狙ってみようと考えている馬について語っていこうと思います。
※高松宮記念
ファインニードル
前走シルクロードSにおいて2着馬のセイウンコウセイに対して2馬身差をつけて勝利した馬。その時から今年の短距離界の中心的存在となると睨んでいましたが、中京競馬場がリニューアルされた2012年以降は前年のスプリンターズS優勝馬か日本の芝1200m重賞未勝利の馬が優勝しており、そのどちらでもファインニードルに対しては今回のレースにおいて3着以内に入る可能性が最も高い馬という見方をしておこうと思います。
※大阪杯
アルアイン
次の実験予想は4月1日に行われる大阪杯を考えていますが、芝2000m戦は昨年の優勝馬であるキタサンブラックのようなオールラウンダーよりも昨年の2着馬ステファノスのような中距離特化型が活躍する舞台と見ており、昨年の皐月賞において1分57秒台で勝利を収めたアルアインが2年続けて芝2000mのG1を勝てるかどうかに注目しています。
2018-03-18 Sun
今週は土曜日に3歳限定のG3が2戦、日曜日に3歳限定と古馬のG2が組み込まれていた中央競馬の開催。来週から4週続けてG1の開催があり、前哨戦ムードもここまでといった趣がありましたが、今週行われた4つの重賞から大出世を果たす馬が現れてくるのでしょうか。※第32回ファルコンS
1着・ミスターメロディ(父Scat Daddy)
2着・アサクサゲンキ(父Stormy Atlantic)
3着・フロンティア(父ダイワメジャー)
ラップタイム・12.4 - 11.1 - 11.4 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 12.0
3歳馬にとっては京王杯2歳S以来の芝1400m重賞となるファルコンS。昨年の小倉2歳S優勝馬が2着、昨年の新潟2歳S優勝馬が3着に入る中で勝ったミスターメロディは今回が初めての芝のレースで、いきなり重賞初制覇に繋げてきました。ファルコンSが現行の芝1400m戦となってから勝った馬がG1馬となった例はありませんが、ミスターメロディを管理しているのは2010年にエイシンフラッシュで日本ダービーを制した藤原英昭厩舎で、どんなタイプに育っていくのかも含めて気になる存在になりました。
※第32回フラワーC
1着・カンタービレ(父ディープインパクト)
2着・トーセンブレス(父ディープインパクト)
3着・ノームコア(父ハービンジャー)
ラップタイム・12.6 - 11.8 - 12.4 - 12.6 - 12.1 - 12.2 - 11.8 - 11.5 - 12.2
昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで1番人気に支持されたロックディスタウンが転厩初戦かつ2018年の始動戦に選んできたフラワーC。今回のレースにおいてもロックディスタウンが1番人気に支持されていましたが、スタートから気難しさを覗かせて最下位でゴールイン。ゴール前で優勝争いを演じたのはこのレースにおいて4頭出しを敢行していたディープインパクト産駒の2頭で、関西から遠征してきたカンタービレがトーセンブレスの追撃をクビ差凌いで勝利を収めました。フラワーCにおいて重賞勝ち馬を退けて勝利を収めた例は2010年以降では4回ありますが、いずれの勝ち馬も3歳春のG1において一度は3着以内に入ってきており、カンタービレに対しても同様の期待を持ちたいと思います。
※第66回阪神大賞典
1着・レインボーライン(父ステイゴールド)
2着・サトノクロニクル(父ハーツクライ)
3着・クリンチャー(父ディープスカイ)
ラップタイム・12.8 - 11.4 - 11.7 - 11.8 - 12.4 - 12.3 - 12.6 - 13.3 - 12.8 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.5
昨年の菊花賞よりも15秒以上速い決着となった阪神大賞典。13秒台のラップを刻んだのも一度だけというタフな展開となりましたが、一昨年の菊花賞で2着に入ったレインボーラインが一昨年のアーリントンC以来となる重賞制覇を果たしました。ステイゴールド産駒による阪神大賞典制覇は今回で4回目となりましたが、そのうちの3回が岩田康誠騎手とのコンビで結果を残しており、阪神大賞典におけるゴールデンタッグが結果を出したという趣もあります。ただ、近年の天皇賞【春】においては内枠あるいは先行馬が優位に立つ傾向にあるので、今回差して勝利を収めたレインボーラインを天皇賞【春】において有力視するのは早計のように思えます。
※第67回スプリングS
1着・ステルヴィオ(父ロードカナロア)
2着・エポカドーロ(父オルフェーヴル)
3着・マイネルファンロン(父ステイゴールド)
ラップタイム・12.4 - 11.3 - 11.9 - 12.2 - 11.8 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 11.8
皐月賞トライアル最終戦であるスプリングS。今年は重賞勝ち馬が1頭もいないメンバー構成となりましたが、近2走続けて芝1600mの重賞で2着に入っていたステルヴィオがエポカドーロとの叩き合いを制していきました。1番人気馬によるスプリングS制覇はロゴタイプが勝利した2013年以来の出来事となりましたが、スプリングSの優勝馬で”1番人気支持されて、かつスプリングSの前にオープンクラスの勝利があった馬”は2000年以降では5頭おり、皐月賞においては(2-1-1-0)としていることから、ダノンプレミアムの逆転候補筆頭にステルヴィオが躍り出た格好となりました。
2018-03-17 Sat
昨年のホープフルS優勝馬タイムフライヤーの参戦があった今年の若葉S。しかし、タイムフライヤーは5着と伸びきれず、今年に入って芝2000mの500万下特別を勝ち上がってきたアイトーンが逃げ切り勝ちを収めました。1着・アイトーン(父キングズベスト)
2着・ダブルシャープ(父ベーカバド)
3着・ロードアクシス(父ブレイクランアウト)
(予想記事・実験予想・2018年#3 「若葉S」)
ラップタイム・12.6 - 11.3 - 12.1 - 12.4 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 11.6 - 11.7 - 12.0
※”大黒柱”の結果
5年連続優勝馬輩出中の”3歳時に芝2000m以上のレースを勝ち上がっている馬”
→3着以内入線・1頭、最高着順・1着(アイトーン)
今回のレースにおいては、タイムフライヤーを筆頭に前走からの乗り替わりの馬が半数以上を占めていましたが、勝ったアイトーンは数少ない前走からの継続騎乗馬で、前走と同様に逃げ切り勝ちを決めてみせました。”大黒柱”にも該当していた馬で、若葉Sの優勝馬としてはピタリと来る馬が結果を残したという趣がありますが、2着と3着には前走中山芝2000mの重賞を使って着外に敗れてきた馬が入ってきました。厳寒期の中山芝2000mの重賞は成長途上の若駒にとってはタフなレースであり、展開的に不利益を被っていた馬に関しては着順を問わずに巻き返しを視野に入れていた方が良いのかもしれません。