2018-06-24 Sun
5月以降、”平成最後の○○”と銘打たれて開催されてきているG1レースですが、古馬が出走できるG1に関しては過去の好走実績に囚われないタイプの馬が結果を残してきており、今回の宝塚記念もそういったレースになりました。1着・ミッキーロケット(父キングカメハメハ)
2着・ワーザー(父Tavistock)
3着・ノーブルマーズ(父ジャングルポケット)
(予想記事・実験予想・2018年#8 「第59回宝塚記念」)
ラップタイム・12.2 - 10.8 - 11.4 - 12.7 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 12.1 - 12.2 - 11.7 - 12.4
さて、今年の宝塚記念は上位3頭がいずれもサンデーサイレンスの血を持たない馬で占められました。その中で最上位に来たミッキーロケットは3年前の優勝馬であるラブリーデイと同様にG1では勝利はおろか3着以内入線実績すら持ち合わせていなかったキングカメハメハ産駒で、この辺りが宝塚記念における本質的な部分ではなかろうかと思われます。
※”大黒柱”の結果
阪神開催としては14回連続3着以内入線馬を輩出中の”前年最後のレースが12月の国内重賞で、そこで着外に負けた馬”
→3着以内入線・0頭、最高着順・12着(サトノクラウン)
一方、今回の”大黒柱”は清々しいほどの完敗を喫しましたが、唯一の該当馬となったサトノクラウンは能力的なピークを過ぎてしまっているのか、あるいは昨年以上のタフな流れに滅入ってしまったのかという具合でした。そういった馬しか該当馬がいないデータを”大黒柱”に据えるのは、今後予想を行う時にはなるべく控えていきたいと思いますが、来年の宝塚記念に関しては今回の優勝馬であるミッキーロケットが有していた実績を重んじて勝負に出たいと思います。
スポンサーサイト
2018-06-23 Sat
今週は3週間ぶりのG1開催にして、上半期最後のG1となる宝塚記念が行われます。今年の宝塚記念は実験予想という形で予想を披露することにしましたが、21世紀の宝塚記念としては初めての外国馬参戦の中で重視すべき要素はどんなものでしょうか。※第59回宝塚記念の”大黒柱”
阪神開催としては14回連続3着以内入線馬を輩出中の”前年最後のレースが12月の国内重賞で、そこで着外に負けた馬”
(6-7-4)
【該当馬】サトノクラウン
さて、今回の”大黒柱”は福島牝馬Sと同様に”敗戦実績から導き出された好走データ”を据えることにしましたが、昨年は3着のミッキークイーンが該当していました。そういった中で今年は昨年の宝塚記念優勝馬にして有馬記念13着のサトノクラウンのみが該当するデータであり、近年にはなかった外国馬の参戦ということとなると、いよいよ15回連続の好走データとなるには厳しいのかと思わなくもありませんが、サトノクラウンの得意とする非根幹距離戦、時計のかかる道悪戦と、好走条件は揃っているので、続くという見方で勝負していこうと思います。
複勝
サトノクラウン
テーマ:中央競馬(JRA)予想 - ジャンル:ギャンブル
2018-06-17 Sun
今週から函館競馬の開催が始まり、夏競馬も本格化といった感じの中央競馬。そんな中で、今週は函館競馬から一戦、東京競馬から一戦、重賞が組まれる形となりましたが、果たしてそこからどんな馬が躍進してくるのでしょうか。※第25回函館スプリントS
1着・セイウンコウセイ(父アドマイヤムーン)
2着・ヒルノデイバロー(父マンハッタンカフェ)
3着・ナックビーナス(父ダイワメジャー)
ラップタイム・11.8 - 10.4 - 10.9 - 11.3 - 11.3 - 11.9
サマースプリントシリーズ第1戦として組まれている函館スプリントS。今年はレース史上2番目に速い1分7秒6の決着を見る中で、1着馬から15着馬までが1秒0差以内の中で収まる格好となりましたが、勝ったセイウンコウセイは昨年の高松宮記念以来となる重賞2勝目をマークすることとなりました。鞍上の池添謙一騎手にとっては4回目の函館スプリントS制覇で、池添謙一騎手とのコンビで函館スプリントSを制した過去3回の優勝馬は後に芝1200m重賞をさらに勝利していることから、今回の優勝馬であるセイウンコウセイが短距離界の主軸として活躍する可能性が出てきたように思われます。
※第23回ユニコーンS
1着・ルヴァンスレーヴ(父シンボリクリスエス)
2着・グレートタイム(父キングカメハメハ)
3着・エングローサー(父トランセンド)
ラップタイム・12.2 - 10.8 - 11.8 - 12.3 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 12.2
レース史上初めて重馬場の中で開催された3歳ダート重賞・ユニコーンS。今回は昨年の全日本2歳優駿優勝馬であるルヴァンスレーヴがレース史上最速となる1分35秒0をマークして勝利を収めました。今回のレースで4年連続の1分35秒台の決着となりましたが、ユニコーンSにおいて1分35秒台の決着となったのは過去に6回あり、そのうちの4頭は後に国内ダートG1で連対してきていることから、ルヴァンスレーヴの更なるダート戦線における活躍に期待が持てます。
2018-06-10 Sun
今週の中央競馬は7週間ぶりにG1のない開催週となりましたが、日曜日に東西で中距離の重賞が行われました。かたや斤量バラバラのハンデ戦と、斤量が1頭だけ58kgで他が56kgだった別定戦が組まれていましたが、先への展望はいかなるものでしょうか。※第23回マーメイドS
1着・アンドリエッテ(父ディープインパクト)
2着・ワンブレスアウェイ(父ステイゴールド)
3着・ミエノサクシード(父ステイゴールド)
ラップタイム・12.7 - 10.5 - 12.1 - 12.3 - 12.0 - 12.7 - 11.8 - 11.5 - 11.6 - 11.9
今年は10年ぶりに二桁人気の馬が勝利することとなった牝馬限定のハンデG3・マーメイドS。その勝者となったアンドリエッテは1600万下条件からの格上挑戦でしたが、3年前のチューリップ賞で2着に来ていた馬で、自身9度目の重賞挑戦で初めての重賞制覇を果たしました。一方で、ディープインパクト産駒によるマーメイドS制覇は今回で3度目となりましたが、良馬場のマーメイドSにおいて日本ダービー馬の産駒が勝利したのは過去に4回あり、そうなった年の宝塚記念においては有馬記念優勝経験馬が連対していることから、今年の宝塚記念においてはサトノダイヤモンドを警戒する必要がありそうです。
※第35回エプソムC
1着・サトノアーサー(父ディープインパクト)
2着・ハクサンルドルフ(父アドマイヤムーン)
3着・グリュイエール(父ディープインパクト)
ラップタイム・12.8 - 11.1 - 11.5 - 12.3 - 11.9 - 11.9 - 11.6 - 11.8 - 12.5
今年は11年ぶりに良馬場以外の開催となったエプソムC。今年は3年ぶりに4歳牡馬が勝利することとなりましたが、勝ったサトノアーサーは今回の勝利で芝1800mの重賞における成績を(1-2-0-0)とし、まずは芝1800m適性の高さをはっきりと示すこととなりました。母系にデインヒルが入っているディープインパクト産駒というと、2年前の朝日杯フューチュリティS優勝馬サトノアレス(母父)や昨年の朝日杯フューチュリティS優勝馬ダノンプレミアム(母母父)、あるいはディープインパクト産駒初の国内G1・2勝馬ミッキーアイル(母父父)等がおり、将来的にトップマイラーとしての道を歩みそうな気配がありますが、3年前の優勝馬であるエイシンヒカリは後に海外の中距離G1を2勝しており、中距離馬としての可能性も視野に入れておきたいところでもあります。
2018-06-03 Sun
今週から来年のクラシックを占う2歳戦が始まりましたが、メインレースについて目を向けると、東京芝G1連続開催の最終週であり、土曜日の平地重賞開催も来週以降はしばらくお休みになります。夏競馬の到来とも言えますが、暑い季節を乗り越えて出世していくのはどんな馬でしょうか。※第71回鳴尾記念
1着・ストロングタイタン(父Regal Ransom)
2着・トリオンフ(父タートルボウル)
3着・トリコロールブルー(父ステイゴールド)
ラップタイム・12.1 - 10.5 - 11.6 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 11.6 - 12.0
池江泰寿厩舎所属馬が4連覇することとなった今年の鳴尾記念。今回勝利を収めたストロングタイタンは昨年のステイインシアトルと同様に重賞初制覇を果たすこととなりましたが、鳴尾記念の勝利までに古馬オープンクラスのレースにおいて(0-2-0-5)と苦戦し続けており、古馬オープンクラスとしては最も少ない出走頭数だった今回のレースで結果を残したことから、今後は多頭数のレースでも同様の走りができるかどうかが出世の成否を分けることになりそうです。
※第68回安田記念
1着・モズアスコット(父Frankel)
2着・アエロリット(父クロフネ)
3着・スワーヴリチャード(父ハーツクライ)
ラップタイム・12.2 - 10.8 - 11.2 - 11.3 - 11.3 - 11.4 - 11.4 - 11.7
1着から6着まで4歳馬が独占した今年の安田記念。東京芝1600mのコースレコードタイという決着になる中で勝利を収めたモズアスコットは、2011年のリアルインパクト以来となる安田記念制覇が重賞初制覇という記録を打ち立てました。今回モズアスコットは安土城Sからの連闘で挑んできていましたが、連闘でのG1制覇は1998年の阪神3歳牝馬S(現・阪神ジュベナイルフィリーズ)を制したスティンガー以来の出来事で、史上稀に見る形でのG1制覇ということになりました。
一方で、Frankel産駒によるG1制覇は今回で3回目となりましたが、いずれもクリストフ・ルメール騎手とのコンビで結果を残しており、この相性の良さについても今後注目していきたいところでもあります。
テーマ:中央競馬(JRA)予想 - ジャンル:ギャンブル