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まつり駿楽

Author:まつり駿楽
血統、ベストパフォーマンス、実績の関係性を重視した競馬予想とクラシックの展望などをしています。2012年2月3日よりキルトクール株式会社の神官として入社。fc2小説ページの他、2019年11月2日より「駿楽牧場」にて執筆活動も展開しています。

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追跡・サートゥルナーリア 「王道への挑戦」【一部修正有】
昨年は2つの2歳G1において無敗の優勝馬が誕生した中央競馬。今年のクラシックの中心はその2頭が担っていくことになりそうですが、今回は昨年のホープフルSの優勝馬であるサートゥルナーリアについて取り上げていこうと思います。当ブログにおいては、ホープフルS終了時点で今年の日本ダービー馬と見定めたサートゥルナーリアですが、サートゥルナーリアが持っている日本ダービー制覇以外の様々な可能性についてここでは触れていこうと思います。

(参考記事・2019年の日本ダービー馬がもう見えた 第35回ホープフルS回顧

※覇王と英雄に並び立つ者

昨年のホープフルSを勝利したサートゥルナーリアですが、次走は皐月賞ということで、2016年のホープフルS優勝馬レイデオロと同じローテーションでクラシックに臨むことになりました。レイデオロは皐月賞5着の後に日本ダービー制覇を果たしており、日本ダービー制覇に向けてのローテーションとしては十分に良い選択肢と言えるものですが、皐月賞をも勝つと芝2000m重賞を連勝する形となります。芝2000m重賞を連勝する形で皐月賞制覇に漕ぎ着けたのは、フルゲートが18頭となった1992年以降では4頭しかいないのですが、その4頭はいずれも日本競馬の中でも歴史的名馬と称される存在になっているというのが以下のまとめになります。

◇1・皐月賞制覇を芝2000m重賞連勝の形で果たした馬による、その後の国内G1勝ち【1992年以降】

テイエムオペラオー(1999年)…天皇賞【春】(2000年、2001年)、宝塚記念(2000年)、天皇賞【秋】(2000年)、ジャパンC(2000年)、有馬記念(2000年)

アグネスタキオン(2001年)…なし

ディープインパクト(2005年)…日本ダービー(2005年)、菊花賞(2005年)、天皇賞【春】(2006年)、宝塚記念(2006年)、ジャパンC(2006年)、有馬記念(2006年)

ヴィクトワールピサ(2010年)…有馬記念(2010年)

現役生活という意味で言えば皐月賞の後に現役を退いたアグネスタキオンを除いた3頭が皐月賞を含めて国内G1において2勝以上し、種牡馬生活という意味ではテイエムオペラオー以外の3頭がクラシック勝ち馬の産駒を輩出するという、まさに将来を約束されたも同然な”芝2000m重賞連勝の形で皐月賞制覇を果たした馬”。サートゥルナーリアの戦歴は、自身と同じロードカナロア産駒にして昨年の3歳牝馬三冠レースを完全制覇したアーモンドアイを意識している部分も垣間見られますが、サートゥルナーリアは2歳G1制覇から直接3歳G1制覇に繋げるという成功例のない挑戦に臨もうとしています。もっとも、2013年の阪神ジュベナイルフィリーズを無敗で制したレッドリヴェールが翌2014年の桜花賞を3歳戦初戦として参戦して2着に入った例があるので、その時よりも調教技術等に進化があるようであれば、ホープフルS制覇からの皐月賞制覇というのは決して夢物語でも何でもないものなのかもしれません。

※奇跡を超えて

◇2・中山芝2000mの3歳重賞初制覇の前に芝1800mのオープンクラスを勝ち上がっていた馬による、その後の国内G1勝ち【2007年以降、馬名横の()内は初めて勝利を収めた芝1800mのオープンクラス・中山芝2000mの3歳重賞】

ロジユニヴァース(2008年札幌2歳S・2009年弥生賞)…日本ダービー(2009年)

アンライバルド(2009年スプリングS・2009年皐月賞)…なし

サダムパテック(2010年東京スポーツ杯2歳S・2011年弥生賞)…マイルCS(2012年)

ゴールドシップ(2011年コスモス賞・2012年皐月賞)…菊花賞(2012年)、有馬記念(2012年)、宝塚記念(2013年、2014年)、天皇賞【春】(2015年)

ロゴタイプ(2013年スプリングS・2013年皐月賞)…安田記念(2016年)

イスラボニータ(2013年いちょうS・2014年皐月賞)…なし

サトノクラウン(2014年東京スポーツ杯2歳S・2015年弥生賞)…宝塚記念(2017年)

ディーマジェスティ(2016年共同通信杯・2016年皐月賞)…なし

アルアイン(2017年毎日杯・2017年皐月賞)…なし【現役】

さて、サートゥルナーリアが現時点で持っているキャリアの中でもう一つ目を向けておきたいのが、”皐月賞が行われる中山芝2000mの重賞を勝つ前に芝1800mのオープンクラスを勝ち上がっている”というものです。現在、中央競馬では、世代限定の中山芝2000m重賞が皐月賞を含めて4つ5つ行われていますが、”中山芝2000mの3歳重賞初制覇の前に芝1800mのオープンクラスを勝ち上がっていた馬”というのは、阪神競馬場リニューアル後のクラシック元年である2007年以降では上の9頭が該当しており、うち5頭がその後にG1制覇を果たしています。率で言えば必ずしも将来を約束したものとは言い難いのですが、先のキャリアを残した上でクラシックを勝てたロジユニヴァースとゴールドシップは、デビュー戦から初めての芝1800mのオープンクラスを勝ち上がるまで連勝の形で進み続けた上で中山芝2000mの3歳重賞を制するまで生涯連対率100%をキープしており、似たようなキャリアを残しているサートゥルナーリアのクラシック制覇は現実味を帯びたものとなっていると言えます。

ちなみに、”◇2”に該当していた9頭の中で中山芝2000mの3歳重賞優勝の次に出走したG1の成績は(0-2-1-6)となっていますが、連対を果たしたサダムパテックとイスラボニータは共に芝1600mのG1勝ちがあるフジキセキの産駒でした。サートゥルナーリアの父ロードカナロアは日本と香港で芝1200mのG1を連覇した馬ですが、同時に芝1600mのG1である安田記念の勝ち馬でもあり、産駒に3歳牝馬三冠レースを完全制覇したアーモンドアイがいることを考えれば、サートゥルナーリアの春クラシック完全制覇は十分に有り得ることだと考えておきたいところです。

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テーマ:中央競馬 - ジャンル:ギャンブル

馬雑談【追跡】 | 22:33:53 | トラックバック(0) | コメント(0)