2019-07-29 Mon
昨日、一昨日の開催が7月最後の開催となった中央競馬。舞台が新潟、小倉、札幌へと変わり、ここから夏競馬のクライマックスを迎えていく形になりますが、舞台替わり最初の重賞はどういったレースになったでしょうか。※第67回クイーンS
1着・ミッキーチャーム(父ディープインパクト)
2着・スカーレットカラー(父ヴィクトワールピサ)
3着・カリビアンゴールド(父ステイゴールド)
ラップタイム・12.2 - 11.9 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 11.1 - 11.9
北海道開催における唯一の牝馬限定重賞・クイーンS。今年は古馬も出走できるようになった2000年以降では初めて4歳馬によるワンツーフィニッシュとなりましたが、勝ったミッキーチャームは阪神牝馬Sに次いで重賞2勝目をマークしました。芝1600mの古馬重賞勝ち馬によるクイーンS制覇は今回が初めてとなりますが、父が日本ダービー馬でクイーンSを制したのは今回で6回目で、そのうち4歳以下で勝利を収めた過去4回の優勝馬は、後にG1で3着以内入線実績を1回は作っているので、ミッキーチャームにも同様の期待をかけたいところです。
※第19回アイビスサマーダッシュ
1着・ライオンボス(父バトルプラン)
2着・カッパツハッチ(父キンシャサノキセキ)
3着・オールポッシブル(父ダイワメジャー)
ラップタイム・11.9 - 10.2 - 10.5 - 10.7 - 11.8
日本国内で唯一の直線芝1000mの重賞であるアイビスサマーダッシュ。今回勝利を収めたライオンボスは、2002年のカルストンライトオ、2013年のハクサンムーンに次いで3頭目となる4歳牡馬による勝利を収めることとなりましたが、ライオンボスは過去の2頭とは異なり、1000m戦以外の勝利がない馬で、これが今後にどういった影響をもたらすのかが気になるところではあります。一方で、4歳馬の勝利という括りで言えば、6頭目の勝利となったライオンボスですが、過去の5頭の優勝馬はいずれも後に芝1200m重賞を勝ち上がっており、これを果たせるようになれば、ライオンボスの国内における出世の道は大きく開けるということは言えそうです。
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2019-07-28 Sun
昨日から夏のローカル開催の舞台が新潟、小倉、札幌へと移った中央競馬。言わば、夏競馬の折り返し地点を通過したという趣がありますが、先週末に行われた函館と中京の重賞から出世していきそうな馬は現れてきたでしょうか。※第51回函館2歳S
1着・ビアンフェ(父キズナ)
2着・タイセイビジョン(父タートルボウル)
3着・プリンスリターン(父ストロングリターン)
ラップタイム・12.2 - 10.4 - 11.0 - 11.5 - 11.7 - 12.4
翌年のクラシックを走る世代にとって最初の重賞である函館2歳S。1頭競走除外となって15頭立てのレースになりましたが、1着から5着までは一桁馬番の馬が占める中で、今年から2歳馬をデビューさせたキズナの産駒のビアンフェが、2020年クラシック世代の最初の重賞勝ち馬となりました。ビアンフェは、4つ上の姉が4年前の函館2歳S優勝馬であるブランボヌールで、今回の勝利はその血に違わぬ期待に応えたという趣がありますが、日本ダービー馬の初年度産駒が函館2歳Sを制したということで言えば、2008年にキングカメハメハ産駒のフィフスペトルが果たして以来の出来事となります。フィフスペトルは後にG1で2回2着に入った実績を作っており、ビアンフェがそれ以上の活躍ができるかどうか、注目してみようと思います。
※第67回中京記念
1着・グルーヴィット(父ロードカナロア)
2着・クリノガウディー(父スクリーンヒーロー)
3着・プリモシーン(父ディープインパクト)
ラップタイム・12.4 - 11.3 - 11.6 - 11.4 - 11.3 - 11.4 - 11.9 - 12.3
サマーマイルシリーズの一戦に組み込まれた2012年以降で、初めて5歳馬、6歳馬以外の馬による連対が果たされた今年の中京記念。上位3頭が4歳以下の馬によって占められたケースで言っても、2012年以降では初めてのこととなりましたが、勝ったグルーヴィットは、2012年、2013年の中京記念を制したフラガラッハと同じ松永幹夫厩舎所属馬で、今年の皐月賞を制したサートゥルナーリアと同じロードカナロア産駒の3歳馬でした。2012年から始まったサマーマイルシリーズにおいて3歳馬がシリーズ重賞を制したのは、2012年の京成杯オータムハンデを制したレオアクティブ、2016年の京成杯オータムハンデを制したロードクエスト、2018年の関屋記念を制したプリモシーンに次いで4頭目となりますが、グルーヴィットと同じノーザンファーム生産馬のプリモシーンは今年のヴィクトリアマイルで2着に入ってきており、グルーヴィットが今後のマイルG1で好走する可能性が十分にあるということが言えます。
また、サマーマイルシリーズにおいて3歳馬がシリーズ重賞を制した2012年、2016年、2018年は、いずれも年末の有馬記念において3歳馬が勝利しており、今年の有馬記念に出走してくる3歳馬には要注意ということも触れておきたいところです。
2019-07-19 Fri
7月後半を迎えた今週は夏のローカル開催前半戦の最終週となる開催ですが、7月の第2週であった先週は函館重賞2戦目の函館記念が行われました。2014年から5年続けて重賞未勝利馬による勝利が果たされていたレースでしたが、今年はどうなったでしょうか。1着・マイスタイル(父ハーツクライ)
2着・マイネルファンロン(父ステイゴールド)
3着・ステイフーリッシュ(父ステイゴールド)
ラップタイム・12.7 - 11.7 - 11.9 - 11.7 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.3
1着から6着まで真ん中より前にいた馬同士で決着がついた今年の函館記念。勝ったマイスタイルはスタートからハナを切り、最終コーナーを過ぎたところで2番手につけていたマイネルファンロンに抜かされかかりましたが、最後の直線半ばから盛り返して、クビ差のリードを取ってゴールしました。マイスタイルはレイデオロ世代の日本ダービー4着馬で、6年連続重賞未勝利馬による函館記念制覇に貢献することとなりましたが、函館記念が北海道開催の前半で行われるようになった1997年以降でマイスタイルと同様に1番人気で勝利した例はわずかに2回にとどまるものの、勝った2頭はいずれもさらなる重賞制覇を果たしていることから、マイスタイルにも同様の期待をかけたいところです。
2019-07-07 Sun
今週の開催が7月最初の開催となった中央競馬。日曜日に行われた重賞2戦は共に逃げ馬が猛烈に飛ばし、1番人気馬があえなく敗れ去ることになりましたが、その中で勝ち上がってきた馬は今後どのような出世街道を描いていけるのでしょうか。※第24回プロキオンS
1着・アルクトス(父アドマイヤオーラ)
2着・ミッキーワイルド(父ロードカナロア)
3着・ヴェンジェンス(父カジノドライヴ)
ラップタイム・12.3 - 10.5 - 10.5 - 11.0 - 11.7 - 12.2 - 13.0
7月開催となった2006年以降では初めて4歳馬によるワンツーフィニッシュとなったプロキオンS。上位3頭の顔ぶれで言えば、いずれも前走で今回と同じダート1400m戦を勝ち上がってきた面々でしたが、勝ったアルクトスは1ターンのダート戦において(5-1-0-0)としてきた馬で、今回で6勝目をマークすることになりました。今回の中京ダート1400m戦と同じ芝スタートのダート戦である東京ダート1600m戦においては(3-0-0-0)としており、来年のフェブラリーSにおける優勝候補の1頭に名を連ねてきそうですが、今年の南部杯においても出走が叶うようであれば良い結果を残せるのではないかと思われます。
※第55回七夕賞
1着・ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)
2着・クレッシェンドラヴ(父ステイゴールド)
3着・ロードヴァンドール(父ダイワメジャー)
ラップタイム・12.2 - 11.0 - 11.1 - 11.9 - 11.8 - 12.1 - 12.0 - 12.2 - 12.3 - 13.0
こちらは福島開催のものとしては11年ぶりに5歳馬によるワンツーフィニッシュとなった七夕賞。今年は6年ぶりの七夕決戦ということも話題を呼びましたが、勝ったミッキースワローは一昨年のセントライト記念に次いで重賞2勝目をマークすることになりました。斤量が”.5”の馬による七夕賞制覇は1995年のフジヤマケンザン以来2度目というレアケースとなりましたが、フジヤマケンザンは後に海外重賞制覇を成し遂げた上で国内重賞制覇も果たしており、ミッキースワローのこれからが楽しみになってきたと言えます。
2019-07-04 Thu
今年は6月の中央競馬の開催が10日ある年になりましたが、その中で2歳戦は39レース行われました。夏の東京、阪神の2歳戦に出走した馬がクラシックに出走するようになった2013年以降、前年の6月デビューの3歳G1優勝馬は9頭いるものの、オークス以降の3歳G1を勝った馬は未だにゼロということで、先々の成長力に関しては少々心配なところもありますが、そんな6月デビューの馬で2020年の日本ダービーを勝てるのではないかと思わせた馬をピックアップすることにしました。※6月29日中京芝1600m・メイクデビューより、ラインベック
今年最初の中京の新馬戦は、両親共に金子真人オーナー所有の三冠馬であるラインベックが勝利を収めましたが、中京芝1600mの新馬戦を勝利した友道康夫厩舎所属馬というと今年のNHKマイルCを制したアドマイヤマーズ、中京芝の新馬戦を勝利した金子真人オーナー所有の友道康夫厩舎所属馬というと昨年の日本ダービー馬ワグネリアンと同じということで、先輩に続くことができるのかどうかに注目したいところであります。