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まつり駿楽

Author:まつり駿楽
血統、ベストパフォーマンス、実績の関係性を重視した競馬予想とクラシックの展望などをしています。2012年2月3日よりキルトクール株式会社の神官として入社。fc2小説ページの他、2019年11月2日より「駿楽牧場」にて執筆活動も展開しています。

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追跡・アドマイヤムーン 「強かなる王者」【一部修正有】
今週はサマー2000シリーズとサマースプリントシリーズの重賞が同時に組まれている唯一の週ですが、今週のサマー2000シリーズ重賞は、シリーズ唯一のG2戦である札幌記念となっています。今年は2年前のオークス馬ヌーヴォレコルトや国内外のマイルG1を4連勝したモーリス等、絢爛豪華な登録馬となっていますが、今回は札幌記念が現行の定量戦となった最初の年の優勝馬であるアドマイヤムーンについて追跡していこうと思います。

※夏の上がり馬がG1馬となる”一癖”

今回取り上げるアドマイヤムーンは、今の日本競馬において隆盛を誇っている”母父サンデーサイレンス”の競走馬の中で最初に古馬混合G1を勝ち上がってきた競走馬であると同時に、初めて海外のG1を制した競走馬として知られる存在です。現時点ではアドマイヤムーンの産駒によるG1制覇は今のところのないものの、”アドマイヤムーンの存在なくして今日の日本競馬なし”と言っても過言ではないほどの功績は残していますが、まず第一に、サマーシリーズ創設元年の札幌記念優勝馬としての側面を見ていくことにします。

◇サマー2000シリーズの重賞勝ち馬で後に国内G1制覇を果たした馬

・七夕賞

なし

・函館記念

なし

・小倉記念

ドリームジャーニー(2008年)…宝塚記念(2009年)、有馬記念(2009年)

・札幌記念

アドマイヤムーン(2006年)…宝塚記念(2007年)、ジャパンC(2007年)

アーネストリー(2010年)…宝塚記念(2011年)

トーセンジョーダン(2011年)…天皇賞【秋】(2011年)

・新潟記念

なし

◇サマースプリントシリーズの重賞勝ち馬で後にG1制覇を果たした馬

・函館スプリントS

キンシャサノキセキ(2008年)…高松宮記念(2010年、2011年)

カレンチャン(2011年)…スプリンターズS(2011年)、高松宮記念(2012年)

・CBC賞(2012年以降)

なし

・アイビスサマーダッシュ

なし

・北九州記念

スリープレスナイト(2008年)…スプリンターズS(2008年)

・キーンランドC

カレンチャン(2011年)…函館スプリントSの項参照

・セントウルS

なし



夏の中央競馬を盛り上げるために開催されているサマーシリーズは2006年から始まって、今年で11年目を迎えることになりましたが、サマーシリーズの重賞勝ち馬で後に国内G1制覇を果たすことになったのは、アドマイヤムーンを含めて7頭います。もっとも、サマーシリーズの総合優勝馬によるG1制覇は現時点では果たされていませんが、アドマイヤムーンが勝利した札幌記念に関してはアドマイヤムーンの後に2頭がG1馬となっており、サマーシリーズ重賞の中では出世レースの部類に入ります。

そんな中で、サマーシリーズの重賞を勝った後にG1馬になった7頭の共通点を探っていくと、函館スプリントSとキーンランドCを連勝していったカレンチャンと北九州記念を勝利したスリープレスナイトの牝馬2頭はサマーシリーズに入る前の重賞レースを勝ち上がってその勢いに乗じて結果を残してきたのに対し、アドマイヤムーンを筆頭とした牡馬5頭についてはいずれもサマーシリーズ重賞の前に出走したG1レースを敗れており、サマーシリーズ重賞の勝利をきっかけに更なるパワーアップを図ってG1制覇を果たしたという趣があります。

また、サマースプリントシリーズの重賞勝ちの後にG1を勝った3頭は、いずれも初めてのオープン勝ちが芝1000m、もしくは芝1200mのレースではありませんでしたが、サマー2000シリーズの重賞勝ちの後にG1制覇を果たした4頭はいずれも近1年以内にG2勝ちを有しており、捻りを効かせたキャリアから這い上がってきているのが特徴と言えます。

※若い頃の躓きをバネにして

先の項では、アドマイヤムーンの”夏の上がり馬”という部分に焦点を当てていきましたが、10年前に札幌記念を制したアドマイヤムーンはその前年に札幌2歳Sを無敗で制し、その時点で3戦3勝と、同期のライバル馬たちを大きくリードしていました。その後、4戦目のラジオたんぱ杯2歳S(現・ホープフルS)においてサクラメガワンダーに後れを取るものの、共同通信杯、弥生賞と連勝し、皐月賞においては1番人気に支持されましたが、G1以外の2歳重賞制覇の前に複数回勝利していることがその後の出世にどれほど役立っているかを、この項で検証していきます。

◇G1以外の2歳重賞勝利時点で中央競馬の勝利数が3勝以上となっていた中央競馬所属馬によるその後の国内G1勝ち【2006年以降】

・函館2歳S

なし

・新潟2歳S

エフティマイア(2007年)…なし

・札幌2歳S

ナムラマース(2006年)…なし

サンディエゴシチー(2009年)…なし

・小倉2歳S

デグラーティア(2008年)…なし

シュウジ(2015年)…なし【現役】

・サウジアラビアロイヤルC(2014年以降・2014年のみ、いちょうS)

なし

・アルテミスS(2012年以降)

マーブルカテドラル(2013年)…なし

・京王杯2歳S

マイネルレーニア(2006年)…なし

エーシントップ(2012年)…なし

・ファンタジーS

アストンマーチャン(2006年)…スプリンターズS(2007年)

・デイリー杯2歳S

オースミダイドウ(2006年)…なし

ホウライアキコ(2013年)…なし【現役】

・東京スポーツ杯2歳S

コディーノ(2012年)…なし

イスラボニータ(2013年)…皐月賞(2014年)【現役】

・京都2歳S(2014年以降)

ベルラップ(2014年)…なし【現役】

・ホープフルS(2013年以前はラジオNIKKEI杯2歳S)

フサイチホウオー(2006年)…なし

ロジユニヴァース(2008年)…日本ダービー(2009年)

ヴィクトワールピサ(2009年)…皐月賞(2010年)、有馬記念(2010年)

エピファネイア(2012年)…菊花賞(2013年)、ジャパンC(2014年)



上のまとめでは、アドマイヤムーンの次の世代以降をピックアップしていますが、過去10年の2歳重賞勝ち馬の中で、重賞出走前に中央競馬所属馬として中央競馬のレースを2勝以上していた馬は18頭います。その中で、後にG1制覇に繋げられた馬は5頭いますが、ファンタジーSを勝ったアストンマーチャンとラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ったロジユニヴァースは共にその前に重賞勝ちを収めていた馬たちであり、アストンマーチャンやロジユニヴァースと同じような立場にあったホウライアキコ、コディーノ、フサイチホウオーがG1を勝てていないところを見ると、G1以外の2歳重賞を複数回勝つことは、その後の活躍を望むにあたっては却って障壁になっている趣すらあります。

その上で、2010年代のクラシックを制覇することになったイスラボニータ、ヴィクトワールピサ、エピファネイアの3頭の共通点を見ていくと、4戦を消化した時点で一度敗れているという共通点があり、この部分はアドマイヤムーンとも合致するところであります。ただ、2010年代のクラシック制覇を果たした3頭は、”重賞勝ちの前に同じ距離のオープンクラスの勝利を果たしている”という共通点も持ち合わせており、この部分が2歳戦充実化の近年の流れに合うかどうかというところでもあります。実際のところ、今年の日本ダービー馬であるマカヒキは無敗の弥生賞制覇の前に若駒Sで芝2000mのオープン勝ちを果たしているので、”重賞勝ちの前に同じ距離のオープンクラスの勝利を果たしている”という部分の重要度は増していく可能性が高いですが、マカヒキの場合は3歳になってからの話であるため、これが2歳の時の話でも通じるかどうかというところは、今後検証していく余地があるところでもあります。
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テーマ:中央競馬 - ジャンル:ギャンブル

馬雑談【追跡】 | 23:33:11 | トラックバック(0) | コメント(0)
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