2017-05-15 Mon
三連単で2000万馬券が飛び出した一昨年と同様に、G1未勝利馬によるワンツースリーとなった今年のヴィクトリアマイル。それは同時に4歳馬による上位独占も果たされていましたが、その中身について簡単に振り返っていこうと思います。1着・アドマイヤリード(父ステイゴールド)
2着・デンコウアンジュ(父メイショウサムソン)
3着・ジュールポレール(父ディープインパクト)
(予想記事・2017年・十の予想 「第12回ヴィクトリアマイル」(クイーンズリングVSレッツゴードンキ))
※上位馬が手にしていた”特権”
ラップタイム・12.6 - 11.2 - 11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.1 - 10.8 - 11.9
過去にG1を勝ってきた3頭が軒並み掲示板を外して波乱の決着となった今年のヴィクトリアマイルは、上位3頭の中で過去にG1で3着以内入線実績を持っていた馬が初めて誰もいないレースにもなりましたが、G1未勝利馬によるワンツースリーということで言えば、2007年、2015年に次いで3回目となりました。G1未勝利馬によるワンツースリーとなった年は、どの年においても単勝10番人気以下の伏兵馬が1頭は3着以内に入り込み、三連単で50万超えの決着を見ていますが、勝ったアドマイヤリードはゴールドシップと同じ”須貝尚介厩舎所属のステイゴールド産駒”ということで、その時と同じような見事な成り上がりを見せてきました。このアドマイヤリードとは対照的だったのが2着に入ってきたデンコウアンジュで、一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズから牝馬G1に皆勤しながらも結果を残せないまま今日に至っていましたが、デンコウアンジュの好走要因がアルテミスS以後のレースで消化不良のレースを続けてきたことによる力の温存であるのに対し、今回の1着馬と3着馬は昨年秋には条件戦を走っており、そこからの上り調子の状態で戦えたことが今回のレースにおける最も大きな好走要因ではないかと考えています。
◎・クイーンズリング(6着)
4コーナーで先頭に立とうとしたスマートレイアーの内を突く奇襲的な戦法で挑んできた昨年のエリザベス女王杯優勝馬でしたが、そこからの競り合いでは今一つ伸びきることができず、勝ち馬から0秒4差離されてのゴールとなりました。もっとも、今回出走のG1馬の中では最先着の結果を残しており、前哨戦で力を出さないことの正当性みたいなものが垣間見られる結果となりました。
キルトクール・レッツゴードンキ(11着)
今回出走のG1馬の中では最も悪い結果となったレッツゴードンキ。高松宮記念まで増え続けてきた体重が今回10kg減となっており、そのことから調子落ちの状態で出走してしまったという印象を与えますが、これに関しては高松宮記念2着の実績が足枷になった印象で、桜花賞を勝った当時と同じようにG1で二度続けて高いパフォーマンスを見せられる馬ではなかったということが言えそうです。
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