2018-11-22 Thu
今年は2006年以来となる出走頭数16頭未満のレースとなったジャパンC。外国馬の参戦も2006年と同様に2頭だけと、日本で唯一開催される国際招待競走のG1としてはいささか寂しさの募るレースとなりましたが、2007年から11年続いている日本馬によるワンツースリーという状況の中で優位に立てるデータとはどんなものでしょうか。(展望記事・第37回ジャパンCの”三本柱”)
1・下半期の芝2400m重賞の価値
今年で38回目を迎えるジャパンCは年内最後の芝2400m重賞にして、オークスと日本ダービーと同じ東京芝2400mのG1として開催されますが、当年の3歳牝馬三冠馬ジェンティルドンナと前年のクラシック三冠馬オルフェーヴルが対決した2012年から6年連続して連対馬を輩出しているのが”下半期の芝2400m重賞を勝ち上がっている馬(※)”です。
(※)…(3-3-2)
2・年内最初の芝2000m重賞の好走歴
過去のジャパンCにおいて2分22秒台の決着になったのが3回ありましたが、その時の日本馬の最先着馬はいずれも高速決着に対応できる裏付けとして”年内最初の芝2000m重賞で3着以内に来た馬(※)”に該当していました。ただ、このデータに関しては、22年連続して3着以内入線馬輩出中となっています。
(※)…(11-11-13)
3・前回のG1における敗北からの巻き返し
冒頭でも触れたように日本で行われるG1の中で唯一国際招待レースとなっているジャパンC。日本馬と外国馬との勝利数の比較では日本馬・23勝、外国馬・14勝となっていますが、前走G1からの連勝の形でジャパンCを制した日本馬は4頭しかいません。一方で、前走G1敗戦からの巻き返しで勝利を収めた日本馬は12頭いますが、”前回のG1出走が年内で6着以下だった馬(※)”による3着以内入線が2013年の3着馬で当時単勝11番人気だったトーセンジョーダンを皮切りに5年連続で続いています。
(※)…(2-3-2)
☆昨年の上位3頭
1着・シュヴァルグラン(3に該当)
2着・レイデオロ(1に該当)
3着・キタサンブラック(1・2に該当)
昨年は24年ぶりに前走京都大賞典敗戦馬による勝利が果たされたジャパンC。もっとも、騎手の流れで見れば、2004年以降は外国人騎手か日本の牡馬クラシック三冠制覇に貢献した騎手、あるいは岩田康誠騎手の3つのパターンに分類されるようになっており、昨年に関しては外国人騎手起用馬が結果を残す形となりましたが、近10年で外国人騎手が5勝している中でそのいずれもがテン乗りとなっており、日本馬と外国人騎手のテン乗りというマッチングに対しては要注意と言えます。
一方で、昨年優勝したシュヴァルグランは11月の東京芝重賞を勝ち上がっていた友道康夫厩舎所属馬でしたが、今年の日本ダービー馬であるワグネリアンはそんなシュヴァルグランの持つ属性をそっくりそのまま有しており、翌年の日本ダービー馬を占う意味でも重要な一戦です。
☆今年の出走馬とデータマッチ【中央馬のみ】
※1に該当
・下半期の芝2400m重賞を勝ち上がっている馬
サトノクラウン、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン
※2に該当
・年内最初の芝2000m重賞で3着以内に来た馬
アーモンドアイ、キセキ、サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード
※3に該当
・前回のG1出走が年内で6着以下だった馬
ガンコ、サトノクラウン、サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード
※該当なし
ウインテンダネス、サウンズオブアース、ノーブルマーズ、ミッキースワロー
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