2022-05-26 Thu
レース史上4度目となる2分24秒0切りが果たされた優駿牝馬【オークス】。間違いなくハイレベルな戦いと確信できる一戦を制したのは、桜花賞がキャリア2勝目となっていたスターズオンアースでした。1着・スターズオンアース(父ドゥラメンテ)
2着・スタニングローズ(父キングカメハメハ)
3着・ナミュール(父ハービンジャー)
(予想記事・2022年のレース予想・4 「第83回優駿牝馬【オークス】」(◎スターズオンアース))
※日本競馬史上最強牝馬と称された面々に比肩
今年のラップタイム・12.4 - 11.0 - 11.9 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.7 - 11.8
2019年のラップタイム・12.5 - 10.9 - 11.7 - 11.9 - 12.1 - 12.2 - 12.3 - 12.2 - 11.7 - 11.4 - 11.6 - 12.3
2018年のラップタイム・12.6 - 11.1 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 12.2 - 12.4 - 12.3 - 12.4 - 12.2 - 11.1 - 11.6
2012年のラップタイム・12.6 - 10.9 - 11.6 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 11.8 - 11.8
冒頭でも触れたように、今年は走破時計が2分24秒0を切ったレースになりましたが、そんな決着になった過去3回のラップタイムと比較すると、今回のレースにおける全体的なラスト4ハロンの速さに驚きを隠せません。これは前半のラップタイムが過去3回のものよりも遅く、その分の余力をレース後半に回せたという側面はあるものの、最初の3ハロンに限った話をすれば2019年から4年連続で35秒5を切っており、アーモンドアイが勝利した2018年よりも0秒4速い立ち上がりを見せているので、基本的なレースレベルという観点からして3歳牝馬としては上々なものであったことが窺えます。
その上で、勝ったスターズオンアースはレースの上がり3ハロンよりも1秒以上速い脚を使い、ただ1頭2分23秒台で走破することとなりましたが、3頭いた上がり3ハロン2位の馬はスターズオンアースのそれとは0秒3差で、実際の着順ということでも3着、4着、6着と上位争いを演出。2着のスタニングローズも上がり3ハロン34秒4、5着のプレサージュリフトも上がり3ハロン34秒5とレース全体の上がり3ハロンよりも速い時計をマークしており、上位6頭は2022年クラシック世代の牝馬としては文句なしのトップクラスの実力者であると評価した上で、今後積み重ねていく異世代との対決の中で出世していく可能性が極めて高いのではないかと思われます。
◎・スターズオンアース(1着)
10年前の優勝馬であるジェンティルドンナと同様に桜花賞とは異なる騎手を起用して牝馬クラシック二冠制覇を果たしたスターズオンアース。ジェンティルドンナ、アーモンドアイと同じ2分23秒台のオークス馬となったものの、世代の中の突出度としては前述の2頭よりも劣るところがありますが、2020年クラシック世代の牝馬と同様にタレント多数という趣がありつつ、その時にオークスを制したのが無敗の桜花賞馬となっていたデアリングタクトで、後に秋華賞を勝っていることから、3歳牝馬三冠制覇は十分に現実味のある話として捉えられます。偶然かもしれませんが、ジェンティルドンナの後に3歳牝馬三冠を制すことになったアーモンドアイとデアリングタクトが共にキングカメハメハの”孫”にあたり、スターズオンアースも祖父がキングカメハメハという点からも、秋華賞に対する期待は否が応でも高まるばかりです。(単勝650円、複勝230円)
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