2012-12-12 Wed
来週の有馬記念が中央競馬のG1の大トリを務めますが、そのひとつ前に控えているのが2歳馬の頂点を決める朝日杯フューチュリティSです。今年は2頭の3戦3勝馬の対決に大きな注目が集まりそうですが、過去に好成績を収めた馬がどのようなタイプであったか、検証していきます。(昨年の展望記事・朝日杯フューチュリティS展望 「出と入り」)
1・血に導かれた”天才”
6日目開催となった2008年以降では母父サンデーサイレンスの馬が4連勝している朝日杯。一方で、父が中山G1勝ち馬である馬が2006年以降必ず1頭3着以内に入ってきており、2010年は上位独占を果たしました。
2・走り積み重ねた”秀才”
朝日杯の前に行われる中央競馬の2歳重賞は先週の阪神ジュベナイルフィリーズを含めて全部で10個ありますが、朝日杯フューチュリティSに改称された2001年以降ではそれらの重賞勝ち馬が必ず1頭以上3着以内に入ってきていました。
3・マイラーとしての”出世”
今年は3歳以上のマイル重賞で3回レコードが更新され、朝日杯が行われる中山芝1600mは京成杯オータムハンデの時に1分30秒7と日本レコードが樹立されましたが、今年の3歳以上のマイルG1を振り返ると血統、戦績など何らかの形で中山芝1600mの重賞と深い関係性がありました。
こうした中で、朝日杯の過去の好走馬を見ていくと、昨年の優勝馬アルフレードは今年のNHKマイルCで2着、一昨年の優勝馬グランプリボスが翌年のNHKマイルCを優勝し、今年の春秋のマイルG1で連続2着と、マイル路線の中心的存在となっていました。また、一昨年2着のリアルインパクトは翌年の安田記念を勝利、3年前の2着馬エイシンアポロンと4年前の2着馬フィフスペトルが昨年のマイルCSでワンツーフィニッシュと、連対馬の多くが後のマイルG1でも大きな影響を与えています。さらにさかのぼれば、2006年2着馬ローレルゲレイロ、2005年2着馬スーパーホーネットも後にマイルG1で連対していますが、アルフレード以外に名前を出した6頭は、朝日杯前後で1400mや1800mでも好成績を残しており、王道からやや逸れるタイプに注目です。
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