2013-08-13 Tue
今週は札幌記念の予想の直前にロゴタイプの「追跡」もアップしていく予定ですが、まずは先週の勝ち馬から気になる1頭をピックアップということで、マレーシアCを勝った牝馬サンシャインを取り上げていきます。昨年のエリザベス女王杯は、芝2000mの牡馬混合準オープンを勝ってきたレインボーダリアが勝利を収めましたが、サンシャインが勝ったマレーシアCはまさにレインボーダリアが勝った距離とクラスが同じです。こういった夏の芝2000mの準オープンを勝ってきた牝馬がその後どういった活躍をしていっているのか、「追跡」していきます。
※夏勝つ牝馬の目覚め
◇2001年以降、夏のローカル芝2000mの準オープンクラスを勝った牝馬による、その後のオープン勝ちの有無【サンシャイン除く】
ヤマニンメルベイユ(2006新潟)…中山牝馬S、クイーンS
コスモプラチナ(2008新潟)…マーメイドS
ダイワジャンヌ(2010福島)…なし
シングライクバード(2010小倉)…なし
エオリアンハープ(2011新潟)…なし
レインボーダリア(2012函館)…エリザベス女王杯
ギンザボナンザ(2012札幌)…なし
夏のローカル開催で行われている芝2000mの準オープンクラスのレースは、先週のマレーシアCを終えた段階で2001年以降では32回行われており、今回のサンシャインの勝利は8頭目の牝馬の勝利ということになりました。
こうした中で、過去7頭の優勝馬について触れると、オープンクラスを勝てなかった4頭のうち、ダイワジャンヌを除く3頭が3歳春に重賞を使っており、桜花賞、優駿牝馬【オークス】を使ってきたサンシャインにとっては少々不安になるキャリアだと思われます。
一方で、重賞勝ちを収めた3頭を見ていくと、夏のローカル芝2000mの準オープンクラスを勝つ一つ前のレースとは1か月以上の間隔を置き、なおかつ、次のレースに関しては1か月以内に出走を果たしています。オープンクラスを勝てなかった4頭の中で唯一重賞で3着以内に入ることができたエオリアンハープもこのデータは守られており、サンシャインが1か月以内にレースに出てくるようなことがあれば、その時に勝てなかったとしても将来的に牝馬重賞で活躍する見込みはあります。
※出世レースを活かして
◇2007年以降のエルフィンSの優勝馬【()内は上がり3ハロン順位】
2007年・ウオッカ(1位)
2008年・ポルトフィーノ(4位)
2009年・レッドディザイア(1位)
2010年・エーシンリターンズ(4位)
2011年・マルセリーナ(1位)
2012年・サンシャイン(1位)
2013年・トーセンソレイユ(2位)
桜花賞が今の阪神芝外回り1600mとなった2007年以降、エルフィンSの勝ち馬が後にG1を勝ったのは3頭いますが、そのいずれもがエルフィンSにおいて上がり3ハロン最速をマークしており、その3頭と同様に上がり3ハロン最速をマークして勝利を収めたサンシャインのG1制覇は夢物語ではないことを示しています。
ただ、G1を勝てた3頭はエルフィンSの次のレースでも同じ騎手を起用していますが、サンシャインはエルフィンSの次に出た桜花賞では乗り替わりとなってしまっています。エルフィンSを勝った次のレースで乗り替わりを経てG1を勝てたのは、平成になってからでは1991年の優駿牝馬【オークス】を勝ったイソノルーブルただ1頭で、その意味ではG1制覇の難易度は高いと言えます。
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